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胡蘭成の「機」論。「機」の漢字を、チャンス、などと言う下劣な英語に翻訳した売国奴学問奴隷ども。[週刊日本新聞]
http://www.asyura2.com/0311/bd32/msg/127.html
投稿者 乃依 日時 2003 年 11 月 25 日 00:29:52:YTmYN2QYOSlOI

(回答先: Re: 神は究極の計算機だがしかし・・ 投稿者 常呂部 日時 2003 年 11 月 24 日 14:58:53)

胡蘭成の「機」論。「機」の漢字を、チャンス、などと言う下劣な英語に翻訳した売国奴学問奴隷ども。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/

投稿 平成15年11月24日22時09分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)十一月二十四日(月)
(第七百七十二回)

○胡蘭成漢文全集全九巻。
 その中に、
 「革命要詩與學問」(一九九一年、三三叢刊、台北市)。
 その二百二十五頁以下に、
 「機論」在り。

○これは、「機」と言う漢字(語)を詳しく論述したもの。

○「機字是中國文明獨自悟得。此外惟日本人亦知善愛此機字。
 印度人與西洋人皆不知機」(二百六十四頁)

○機の字は、中國文明が獨自に悟得したものである。中國人の他には、
 ただ、日本人だけが、此の機の字を知って、喜び、その字を愛した。
 インド人と西洋人は、皆、機、を知らない。と。

○「世界上惟中國人在學問上知道有個機字。
  古印度人與希臘人因為不知有一個機字、所以提出了對於運動時疑問。」
  (二百三十頁)

○世界中でただ中國人だけが、學問をすすめて行く中で、機、と言う
 一個の字があることを知った。
 古代のインド人と、ギリシャ人は、機と言う一個の字のあることを
 知らなかったために、事物が運動する(事物が動く)のは何故なのか、
 その理由が分らなかった。と。

○ここには、現代(明治以降)の日本人にとって、きわめて重要なこと
 が述べられて居る。

○筆者の知る限りでは、本書(「革命要詩與學問」)所収の「機論」
 (約六十頁)は、日本語版の胡蘭成著作には含まれて居ないようで
 ある。

○いずれ、邦訳紹介の機会を得たい。

○「一草一木一瓦礫裏皆有著個天地之始、機在於這天地之始。」
  (二百三十二頁)

○一草一木一個の瓦礫でさえ、その裏には、皆、天地の始めのときに
 由来するその個あり。
 かくして、機は、天地の始めのときに、既に在するのである。

○ところが、清末、西洋の文物が流入したとき、清の文人は、西洋の
 「マシーン」を、「機器」と譯した。

○古来、中國では、機器には「天機」が在した。
 しかるに、西洋のマシーンは、
 是没有天機である。
 (二百六十四、五頁)

○西洋のマシーンには「天機が存在しない」、と言う。

○まさしく、その通り。

○ここで、胡蘭成は、現代東洋と、現代世界の問題の、核心を衝いて
 居る。

 (了)

●[注]

○ここで、胡蘭成は、荘子を引いて居る。
 「道在瓦礫」。
  道は瓦礫に在り、と。
  (二百三十二頁)

・・・話題としては面白いと思うのですが、こういう漠然とした説明では、よく分かりません。

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