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デービット・アイクの新著「時間の輪の物語」を読み始める。――その最初の感想――
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
投稿 平成15年11月16日22時08分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)十一月十六日(日)
(第七百六十四回)
○デービット・アイクの新著
「時間の輪の物語(Tales from the Time Loop)」
が、本日(11・16)到着した。
○全十七章。五百三頁。
○「時間の輪の物語は、毎日毎日、ますます明確なかたちで出現する
世界的な陰謀について、今迄、書かれたものの中で、もっとも
包括的な著作である。
デービット・アイクは、過去十年以上、世界ファシスト国家ナチス・
ドイツの世界版を捏ち上げる計画について、警告して来た。
その世界ファシスト国家に於ては、人民はビッグ・ブラザーの囚人と
成る。 そして、そこでは、人民のもっとも基本的な自由が剥奪され、
完璧な支配と監視下に置かれるであろう。
今日、アイクの警告が正しかったことを、明日に証明する事実が集積
されつつある。人々は自覚しつつある。
ビッグ・ブラザーが『やって来る』のではない。
彼は、既にここに来て居るのだ、と言うことを。」
○本書も日本語にすれば、一千頁超、と成るであろう。
○本書は五部に分けられる。
(1)これは、やや詳しい生い立ちの記、自伝的文章。
どのようにして目覚めたか。
(2)第一の水準。
五感の領域の陰謀。これは七つの章から成り、全体の約四割を
占める。
(3)第二の水準。
これは、異星人、次元と次元をつなぎ合わせ、結び付けた領域
での陰謀。
(4)第三の水準。
無限の愛こそ唯一の真実であり、それ以外のすべては幻想である
ことを悟れ、と言う。
(5)第四の水準。
幻想を転形する。または、幻想を逆転させる。
(6)付録が三篇。
(7)参考文献と索引。
○前著「不思議の国のアリス」
(邦訳『究極の大陰謀――九・一一テロの最終審判』、上下二巻
三交社、十一月二十日刊予定)
で、アイクが予告して居たように、彼は、
新著では、五感の枠組みを超えようとする。
○この試みは、成功して居るか。
○遺憾ながら、アイクのここでの或る種の冒険は
うまく成功はして居ない。
○無限の愛こそ唯一の真実であり、それ以外のすべては
幻覚(イリュージョン)である、と言う。
○これは、ごく初歩的な、仏教唯識論の水準である。
○アイクの視界に、本物の東洋思想(中国及び日本)は、
入って来て居ない。
○彼に、多少ともなじみがある東洋思想は、
いはゆる、ニューエイジ思潮の中で、大量に欧米に流入流通した、
仏教のごく一部としてのヨガ、及び、
仏教とヒンドゥー教をごっちゃ混ぜにしたような奇妙なしろもの
である。
○この件については、胡蘭成先生の著作、参照のこと。
○しかし、アイクがここで、
西洋の枠組みを乗り越えるべく一歩を踏み出した、と言うことは、
まあ、一應、評価はして置こう。
○彼にとって、まだ、先は、はるかに遠い。
(了)
・・・私もまた、D・アイクを見ていて、奇妙だな、滑稽だな、と感じる面があるのです。西欧的価値観自体に、限界があるのは事実であるようです。だがしかし、私もまた、太田氏のいう、東洋思想(中国、日本)というものに対して根本的に不勉強なのです。