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(回答先: 内なる敵 外務省の「自虐派日本人」[日本戦略研究所] 【前レバノン大使天木直人氏も自虐派日本人?】 投稿者 なるほど 日時 2003 年 11 月 15 日 07:24:21)
新潟市立白新中学校 小和田恆氏の講演会より
今日は前号に引き続き,一昨年の11月5日(日)に行われた県立柏崎高等学校創立百周年記念式典にまつわる話をしようと思います。その日,記念式典終了後,記念講演会が開催され,講師として,前特命全権大使・国際連合日本政府常駐代表であり,現在財団法人日本国際問題研究所理事長をなさっている小和田恆(おわだ・ひさし)氏が招かれ,「国際政治の舞台から〜若い人達へのメッセージ〜」という演題で約1時間にわたって講演をされました。以下に,その講演の中で特に諸君にとって貴重なメッセージになると考えられるポイントをまとめてみましたので,参考にしてもらいたいと思います。
『諸外国の代表者と数々の外交の場面で接してきた経験をもとに述べると,これからの若者に私(=小和田氏)から求めたいのは次の4つの資質である。
1.人間としての「誠実さ(=integrity)」を大切にせよ。
今や世界はある意味では「国境のない」状態に置かれている。そのような状況においては,より広い視野に立ち,長期的な展望を持つことが大切である。つまり,例えば,一時の私利私欲に流され不誠実な行いによって自らへの利益誘導ばかりに血道をあげていたのでは,いずれ国際社会から孤立化してしまう。首尾一貫して裏表のないこと,正直でいること,これが長い目で見れば必ずプラスになる。
2.「洞察力(=insight)」を持て。
世界は様々な文化を持つ人々によって構成されている。したがって,なかなか客観的で共通の「ものさし(=規範・ルール)」をすぐに共有することは難しい。「ことば」の問題もある。だからこそ,相手の立場に身を置いてものごとをすばやく深く考える力,すなわち,洞察力がそれらの人々と交わる時には必要となるのである。
3.「知的好奇心(=intellectuality)」を持て。
自分の知らない世界に接した時,人間はよく戸惑うものである。しかし,単に戸惑い,うろたえるだけではなく,「なぜそうなのか」「それでは,どうしたらよいのか」という問いの気持ちを持ち,そしてその問いに答えようとする知的好奇心・探究心を持ってもらいたい。その際にモットーとすべきは“Thinking about the unthinkable”という態度である。つまり,通常考えられないようなことでも,それをあえて想像し考察することである。
4.「個性(=individuality)」を持て。
「日本人には顔がない」などとよく言われる。日本人一般の「没個性」化を揶揄した言い方である。「自分というものをしっかりと持ち(=identityの確立)」,かつ,「常に謙虚な態度(=humility)」に裏付けされた「個性(=individuality)」をぜひ身に付けてもらいたい。』
そして,小和田氏はこの4つのキーワードの頭文字に共通するアルファベットの“i”に着目して,最後に「以上,この4つの“i”をぜひ「愛」してもらいたい」という言葉で講演を締めくくられました。
http://www.niigata-ogawaya.co.jp/dousoukai/hagino27.htm
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外交とは何か 小和田 恒 (著), 山室 英男 日本放送出版協会
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140802685/qid=1068851951/sr=1-15/ref=sr_1_2_15/249-0663464-1076321
にも「4つのi」の記述あり
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アメリカのゆくえ、日本のゆくえ―司馬遼太郎との対話から 霍見 芳浩 (著)
日本放送出版協会
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140807407/qid=1068852553/sr=1-8/ref=sr_1_2_8/249-0663464-1076321
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より転載
「九三年五月二三日、日曜日午後、米国のテレビ・ニュースが『昨年十月のハ
ロウィーンの夕方、日本人高校生のヨシ・ハットリを射殺した米人は正当防衛
として無罪の評決』と伝えた」(P262)
「ピアーズ無罪を聞くと、私は早速知人の武藤外務大臣宛てにファックスで状
況を手短に説明し、『故服部君の公民人権侵害の調査を日本政府としては要請
したい』という声明を出してくれと頼んだ。しかし、普通はすべてに拙速で自
分からは何もやらない宮沢首相だったが、小和田外務次官の振付で、すでに早
々と河野洋平官房長官談話の形式で、『日米文化の相違で如何ともしがたい。
他国の裁判に口を挟むのは不適当』と、やわな評論家顔負けのコメントを発表
済みだった。武藤外相が二六日の衆院外務委員会で『控訴できないのは残念だ。
アメリカでも議論が起きている。私としても米政府に打診してみる』と質問に
答えて述べた事にも、外務省首脳はすぐ、『裁判の結果は、米国の司法手続き
に従ったものと受け止めている。外相発言は、政府としてそう決めたのではな
く、自分の気持ちを述べたのではないか』と、あくまでも自分たちが外相より
も政府代表だと強調した(朝日新聞五月二十五日付)(P266〜267)
「評決のあった日は日曜日だったのに、評決直後の消沈している父親の政一氏
に、ニューオリンズ総領事館の一領事タカハシ某氏が『これから一個人として
何かをおやりになるのは御勝手ですが、日本政府としては政治問題にするつも
りございませんのでご了承下さい』と言った。(タカハシ某氏)は裁判中には
父親の政一さんのすぐ隣りで、法廷審理には無関心で、『これが90年代のセッ
クスだ』という日本の品のない週刊誌の記事を読んでいたということも聞いて
いた。早速何知らぬ顔をして<略>当人に電話しちょっと誘導したら判決前に外
務省見解の訓電があったことを白状した。武藤氏の個人秘書からファックスが
入り、外相は頑張っているが、外務官僚と宮沢総理の官邸が勝手にモミ消しに
躍起だとの知らせがあった。外相の発言までも、個人的見解だと決めつけ、外
務官僚は自分たちだけが日本政府だと思いあがっていた。外国人による日本人
の人権侵害に対して、加害国の政府に対して、へつらいでモミ消しはしても堂
々と要求できることも要求しない。またアメリカの事情に無知な日本のマスメ
ィアにも、宮沢首相と小和田外務次官の責任追及の感覚もなかった
(P267〜268)
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「4つのi」・・・