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【写真説明】尾原ダム建設予定地の「家の後2遺跡」で出土した配石墓(長辺約1.5メートル、短辺1メートル)=島根県埋蔵文化財調査センター提供
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn03103136.html
島根県埋蔵文化財調査センターは二十九日、木次町と仁多町にまたがる尾原ダム建設予定地で県内二例目となる配石墓などが出土した「家の後(うしろ)2遺跡」など縄文時代の二遺跡と中世の一遺跡の調査成果を発表した。同センターは「一つの集落で三種類の墓制があり、縄文時代の多様な埋葬形態が明らかになった」などとしている。
同センターによると、木次町北原の「家の後2遺跡」では、縄文時代後期の貝谷遺跡(頓原町)に続いて配石墓が出土。同時代後期前半の約四千年前の大小の石を底に敷き詰めた集石土坑七基なども確認した。穴からトチの実が出土したことから、堅果類を保存するための貯蔵穴と判明した。
家の後2遺跡と一体の集落だったとみられる近くの北原本郷遺跡では、縄文時代後期から晩期の約三、四千年前の土器埋設遺構、土坑墓などを確認。土偶の一部が出土したほか、他に類例がない円形とだ円形の土製品が見つかった。磨石(すりいし)と固まって出土したことから「縄文時代の祭祀(さいし)具である可能性がある」とみている。
また、戦国時代の山城として知られる木次町下布施の下布施氏館跡では、敵の侵入を防ぐために山の尾根を削った堀切などが見つかった。
同センターは十一月三日午後一時から現地説明会を開く。小雨決行。尾原ダム発掘調査事務所TEL0854(48)0518。
【写真説明】尾原ダム建設予定地の「家の後2遺跡」で出土した配石墓(長辺約1.5メートル、短辺1メートル)=島根県埋蔵文化財調査センター提供