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(回答先: イスラエル“軍政”が公然と表明した「アラファト首狩り」計画のシナリオと陰謀性 投稿者 佐藤雅彦 日時 2003 年 9 月 21 日 09:03:03)
●9/11事変2周年のタイミングに合わせてイスラエル政府が決定した
“アラファトの首狩り(トップリング)”によるパレスチナ暫定自治政府の
傀儡化策動が、国際世論のも猛反対に遭った経緯はすでに紹介しました。
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イスラエル“軍政”が公然と表明した「アラファト首狩り」計画のシナリオと陰謀性
http://www.asyura.com/0310/war39/msg/105.html
WA39 105 2003/9/21 09:03:03
投稿者: 佐藤雅彦
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●上記の投稿からは漏れていた、「アラファト首狩り」計画の関係記事を
以下に(時系列の順番で)補足します。
まず9月11日のイスラエル治安担当閣議の報道。ここで“アラファトの首狩り”
方針が公式に決まった、と報じられていますが、この段階ですでに「暗殺」も
選択肢に入っていたことが報道されています。
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(共同通信)[9月12日7時12分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030912-00000032-kyodo-int
アラファト議長追放を決定イスラエル、時期明示せず
【エルサレム11日共同】
イスラエルのシャロン首相は11日、治安対策に関する閣議を開き、パレスチナ自治政府のアラファト議長をヨルダン川西岸のラマラから追放するか、拘束する方針を決めた。
治安閣議の決定は初めて。イスラエルのテレビ「チャンネル2」によると、追放に向けた具体策の立案が軍部に命じられた。イスラエル放送によると、議長殺害も選択肢に入っている。
実施時期を明示しておらず「原則的」決定という。自治政府の次期首相、クレイ・パレスチナ評議会(議会)議長に治安権限を移譲し、新和平案(ロードマップ)の履行義務でもある過激派組織解体に向けた行動を取るようアラファト議長に警告、圧力をかけるのが狙いとみられる。
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●上記の決定はパレスチナ占領地区だけでなく、小ブッシュ政権も含む
広範な方面からの批判を招きました。そこでただちに「議長府監獄化」計画
の話がメディアに出てきました。
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(共同通信)[9月12日16時7分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030912-00000136-kyodo-int
議長府「監獄」化作戦も追放実行なら反発必至
【エルサレム12日共同】
イスラエルのシャロン首相は11日、パレスチナ自治政府のアラファト議長を追放する方針を閣議決定した。しかし、実行すればパレスチナ民衆の強い反発は必至。イスラエルの治安筋がより実行の確率が高いとしているのが、議長府を事実上「監獄」化して議長を孤立させる作戦だ。
作戦は、ヨルダン川西岸ラマラにある議長府をイスラエル軍が包囲。外部からの出入りを禁止して監禁状態に置くだけでなく、電気の供給も止め、携帯電話で連絡を取ろうとしても妨害電波を流して通話できないようにする。
この作戦なら議長追放に反対する米国の面目も保てるが、議長の影響力を排除できるかどうかは未知数だ。
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●14日になってイスラエルの副首相が公然と暗殺計画について言及しました。
これは、国際社会の反応を見て、政権内部の強硬派から「怖じ気づくな、
大胆なところを見せてやれ」という圧力がかかったのかも知れないし、あるいは
暗殺という最も凶暴な選択肢を呈示して、国際社会がどう出るか更なる反応を
見ていたのかも知れません。
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(ロイター)[9月15日16時19分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030915-00000193-reu-int
イスラエルがアラファト議長殺害も示唆、国際社会は反発
[エルサレム14日ロイター]
イスラエルのオルマート副首相は14日、パレスチナ自治政府のアラファト議長の殺害も選択肢に入れていると述べた。
和平実現の障害だとして、アラファト議長「排除」を視野に入れた11日の治安閣議決定について説明した副首相は、イスラエル放送に対し「議長殺害は確実に選択肢の1つ。われわれはテロの指導者全員の殺害を試みており、アラファト議長も対象の1人だ」と述べた。
決定を実行する具体的な日程や方法は明らかにされていないものの、国際社会は一斉に決定内容に反発し、議長への支持を表明した。
パウエル米国務長官は、副首相の発言を受け入れない姿勢を示し「アラファト議長の追放や殺害は、アラブ社会やイスラム社会全体をはじめ、世界各地に著しい混乱を招くと予想される」と述べた。
パウエル長官はまた、議長の追放も殺害も支持しない方針をイスラエルに示す考えを明らかにした。
また、フランスを公式訪問中のエジプトのムバラク大統領は、フランス3に対し「イスラエルがアラファトを攻撃した場合、それは過ちになるだろう」と述べた。
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【写真】9月14日、イスラエルのオルマート副首相は、和平実現に向けてパレスチナ自治政府のアラファト議長(写真)も選択肢に入っていると述べた。ラマラでのデモで撮影(2003年ロイター/Goran Tomasevic)
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(共同通信)[9月14日23時5分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030914-00000195-kyodo-int
「議長殺害も」と首相代理パレスチナの反発必至
【エルサレム14日共同】
イスラエル放送によると、イスラエルのオルメルト首相代理は14日、パレスチナ自治政府のアラファト議長を追放する方針に絡み「議長を殺害することも選択肢の1つだ」と語った。
クレイ次期自治政府首相の組閣作業で、アラファト議長が側近の重用を図るなど主導権を握ろうとする中、議長に対しクレイ氏に治安権限の移譲を促すため、警告を伝えるのが狙いとみられる。
シャロン政権ナンバー2の発言はあらためてパレスチナ側を刺激するのは必至で、アラブ諸国など国際社会も反発を強めるとみられる。
11日に開かれた閣議で、イスラエル政府はアラファト議長の追放や拘束といった方針を決定。閣議では、議長殺害についても選択肢の1つとして挙げられたと報じられていた。
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(毎日新聞)[9月14日19時11分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030915-00000027-mai-int
<イスラエル副首相>「アラファト議長殺害も選択肢」
【エルサレム樋口直樹】
アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放を決定したイスラエルのオルメルト副首相は14日、「(議長の)殺害も選択肢のひとつだ」と語った。イスラエル放送が伝えた。追放決定に関する国連をはじめとする国際社会の非難に対し、意に介さない姿勢をアピールしたとみられる。
副首相は「我々は全てのテロ(組織)のトップを抹殺しようとしている。アラファト(議長)もそのひとりだ」と語った。これに対し、パレスチナ自治政府のエラカト評議会議員は「マフィアと同じで、政府がやることではない」と厳しく非難した。
14日付のイスラエル紙マーリブは、国内治安機関シャバクのデヒテル長官が内部協議の場で「(議長を)追放するくらいなら殺害した方がましだ」と語ったと伝えた。追放は議長を国際社会の表舞台に押し出すことになるが、殺害なら短期的に非難や反発を招くだけで済むとの考えからだ。
イスラエル政府は11日に議長の追放を決定したものの、具体的な方法や時期は明らかにしていない。文字通り強制的に国外へ身柄を移すことのほか、議長をヨルダン川西岸ラマラの議長府に再び監禁し、電話を含む外部との接触を完全に遮断、事実上の追放状態に置くことなども選択肢に含まれているとみられる。
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●イスラエルの副首相が公然と「アラファト暗殺」計画を表明したことに、
当然のことながら猛烈な反発が起きて、結局、国際社会はイスラエルを
牽制する国会決議を出す方向でほぼ100%の一致団結をみることに
なるわけですが、そうした状況のなかでシャローム外相が「アラファト暗殺」
計画について、否定をほのめかす気休めを言いました。
下記の記事にあるシャローム外相の発言を「気休め」だとここで断定したのは、
新聞報道をみるかぎり、シャローム発言がイスラエルの暗殺計画を否定する
ものには全然なっていないからです。
「直ちに実行に移す計画はない。議長殺害はイスラエル政府の公式の政策ではない」
というのは、アラファト暗殺をいずれは実行する意思があり、非公式の政策として
持ちつづけることを意向表明したに他ならないからです。
「議長殺害について協議していない。過去も現在も一切ない」という発言だって、
閣僚間の協議を要する公式政策であれば、こういう発言が歯止めになり得るかも
しれませんが、秘密作戦なら計画を否定したことには全くならないのです。
つまり、シャローム外相の説明は、秘密作戦で暗殺が遂行され、政府の関与が
露呈したとしても、後になって言い逃れができる類いの詭弁になっています。
仮に本心から、イスラエル政府がアラファト暗殺を行なう意思がないなら、
その旨を単刀直入にいえばいいだけなのですが、いくつもの留保を付けて
結果的に逃げ道を作っていることに要注目です。
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(ロイター)[9月16日9時12分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030916-00000230-reu-int
アラファト議長の殺害計画はない=イスラエル外相
[エルサレム15日ロイター]
イスラエルのオルマート副首相がパレスチナ自治政府のアラファト議長殺害を視野に入れているとした発言について、シャローム外相は15日、これを退けた。
シャローム外相は「直ちに実行に移す計画はない。議長殺害はイスラエル政府の公式の政策ではない」と外国人記者に対するブリーフィングで述べ、「議長殺害について協議していない。過去も現在も一切ない」と強調した。
オルマート副首相は14日、アラファト議長殺害は、追放や議長府軟禁を含めた選択肢の一つだと発言していた。
アラファト議長をヨルダン川西岸から追放するとのイスラエルの決定は、世界各地で抗議の声を引き起こした。
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【写真】
9月15日、スラエルのオルマート副首相がパレスチナ自治政府のアラファト議長殺害を視野に入れているとした発言について、シャローム外相はこれを退けた。写真はヘブロンのアラファト支持デモ(2003年ロイター/Nayef Hashlamoun)
http://jp.a1.yimg.com/7/50/6316/1063671201/img.news.yahoo.co.jp/images/20030916/reu/20030916-00000230-reu-int-view-000.jpg
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●9/11事変2周年に公然化したイスラエルのアラファト暗殺計画を見ると、
今年の初め――対イラク侵略戦争の開始1ヵ月前――に報道された
ブッシュの「フセイン暗殺」計画のことを連想してしまいます。
この件については下記に紹介しました。
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共和党フィッツジェラルド議員が告白:ブッシュがフセイン暗殺を口にした
http://www.asyura.com/2003/war24/msg/965.html
WA24 965 2003/2/26 18:49:05
投稿者: 佐藤雅彦
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●なお、上記のフィッツジェラルド議員が口を滑らした事件に関連し、
イスラエルと米国が進めてきたサダム・フセイン暗殺計画について
の一連の過去記事をあらためて紹介しておきましょう。
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http://asyura.com/2002/war16/msg/328.html
WA16 328 2002/9/20 18:22:07
投稿者: 倉田佳典
e-mail:
題 名: モサド、イラク大統領暗殺を米に提案か
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09/20 00:31 イラク大統領暗殺を提案か 外信112
【カイロ19日共同】十九日付アラブ紙アッシャルク・アルアウ
サトによると、イスラエルの消息筋は、同国特務機関モサドのメイ
ル・ダガン長官がイラク攻撃問題をめぐって極秘に訪米し、米側に
対しフセイン大統領暗殺を提案をしたことを明らかにした。
イラク国内で戦争を起こさず、綿密な計画で暗殺する作戦とされ
る。米側の反応は報じていない。
長官は元イスラエル軍幹部。同軍は一九九○年代初め、フセイン
大統領の居場所にパラシュート部隊を投入して暗殺する軍事作戦を
準備していたとされる。
(了) 020920 0030
[2002-09-20-00:31]
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http://asyura.com/2002/war16/msg/677.html
WA16 677 2002/10/02 12:20:24
投稿者: FP親衛隊国家保安本部
e-mail:
題 名: フセイン大統領の暗殺を容認?発言 米大統領報道官〔朝日新聞〕
フライシャー米大統領報道官は1日の定例会見で、「イラクの体制交代はどんな形で実現しても歓迎だ」と述べたうえで「イラクの人々が銃弾1発の費用を引き受けてくれれば、ずいぶん安上がりだ」と語った。フセイン大統領の暗殺を促す発言と受け取れ、批判を浴びそうだ。
米国がイラクへの武力行使に踏み切った場合の戦費について聞かれ、答えた。同報道官は「戦争の費用はそれ(銃弾)以上」とも語った。
ただ、「ブッシュ大統領が国際社会やイラクの人々に、(フセイン体制という)脅威を排除するために実践することを期待している選択肢は、たくさんある」と語り、暗殺に固執しない立場もあわせて示した。
米国と外国指導者の暗殺をめぐっては、ワシントン・ポスト紙が6月、ブッシュ大統領がフセイン大統領を指導者の座から引きずりおろすため、「殺害」も含めた幅広い手段の行使を中央情報局(CIA)に命じていたと報じている。
冷戦時代に国際的に人権批判を招いた反省などから、歴代大統領はCIAが外国で要人らの暗殺に加担することを禁じてきた。同時多発テロ後、米政界の一部には容認論も出ている。
(12:04)
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●サダム・フセイン暗殺計画ではないですが、英国政府は
リビアのカダフィを暗殺しようと目論見、殺し屋として
なんとウサマ・ビン・ラディンを雇っていたという醜聞まで
暴露されています――
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http://asyura.com/2002/war18/msg/306.html
WA18 306 2002/11/10 17:36:38
投稿者: 倉田佳典
e-mail:
題 名: 英がカダフィ大佐暗殺依頼 1996年、ビンラディン氏側近に
11/10 14:00 英がカダフィ大佐暗殺依頼 ビンラディン氏側近に 外信14
【ロンドン10日共同】十日付の英紙オブザーバーは、英国情報
局秘密情報部(MI6)が一九九六年、リビアの最高指導者カダフ
ィ大佐の暗殺をウサマ・ビンラディン氏の側近らに依頼、十万ポン
ド(約千九百万円)を支払い、国際刑事警察機構(ICPO)によ
るビンラディン氏追跡も妨害していたと報じた。
依頼相手は、ビンラディン氏側近のアナス・アルリビー容疑者を
含むリビアのイスラム過激派。暗殺計画は銃撃戦の末に失敗した。
リビア政府は九八年三月、別の事件でビンラディン氏を国際手配し
たが、米、英両国の情報機関は無視しており、暗殺計画での協力関
係が背景にあるとの見方が出ているという。
同年八月にアフリカの米大使館同時爆破事件が発生、米国政府は
後にアルリビー容疑者を重要指名手配したが、同容疑者は二○○○
年五月まで英国に政治亡命者として滞在していた。
こうした内容は、公務機密法違反罪で五日に禁固六月の判決を受
けた元情報局保安部(MI5)職員デービッド・シェーラー元被告
の話などから明らかになったという。
(了) 021110 1400
[2002-11-10-14:00]
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