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●9月12日にCNN速報として「イスラエル政府のトップがアラファト放逐方針を決定」というニュースが流れました。これを速報のまま紹介しようとしたところ、阿修羅掲示板がダウンしていたので再開を待っていたのですが、ほぼ10日間、使えない状態が続いていました。この間に、イスラエルの“首狩り”政策は国際社会の非難を浴び、結局、国連では圧倒的な多数の支持を得てイスラエル非難決議が成立しました。(それに反対したのはイスラエル、米国、マーシャル諸島とミクロネシアの4ヵ国だけ。20世紀の米国に国際的派遣をもたらしめた海上権力論の陳腐なる残骸を見る思いがします。)
●今回のイスラエル流“ゲットー政策”は、少なくとも「首狩り」(頂上権力者のトップリング)と、公然たる軍事的暗殺が無理ならスパイをつかって「内乱」を演出し敵のリーダーを暗殺する、という手垢の付いた発想を露呈させたので、この2点に注目しながら、これまでの流れをおさらいしておきましょう。
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まず、9月12日当時の「速報」を使える文章から……
●9/11事変からちょうど2年目に、イスラエルでは政府首脳部が「アラファト体制のトップリング(=頭を取っての体制転覆)」という基本方針を再確認した、とCNNが速報で伝えてきました。以下はその速報記事です。
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-- Israel's security Cabinet decides in principle to expel Yasser Arafat, but puts off taking immediate action, Israeli TV reports.
Watch CNN or log on to http://CNN.com (AOL Keyword: CNN) for the latest news.
【イスラエルの安全保障関係閣議はヤセル・アラファトを放逐する基本方針を決めた。但し、即時行動は思いとどまると、イスラエルのテレビ局が報じた。】
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●以下はこの記事の本文です。
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http://www.cnn.com/2003/WORLD/meast/09/11/mideast/index.html
Israeli security Cabinet backs expulsion of Arafat
Thursday, September 11, 2003 Posted: 2:13 PM EDT (1813 GMT)
JERUSALEM (CNN) -- Israel's security Cabinet Thursday decided in principle to expel Palestinian Authority President Yasser Arafat, but took no immediate action, the Israeli prime minister's office told CNN Thursday.
【イスラエルの安全保障関係閣議は木曜(11日)、パレスチナ暫定自治政府長官のヤセル・アラファトを放逐する基本方針を決めた。但し、即時行動は思いとどまるとイスラエル大統領府は同日、CNNに語った。】
The panel called Arafat an "absolute obstacle to the process of reconciliation between Israel and the Palestinians, and Israel will act to remove this obstacle."
【同会議はアラファト氏を「イスラエルとパレスチナの和解の進展に立ちはだかる絶対的な障害」呼ばわりし、「イスラエルはこの障害を取り除く決意である」という。】
The Israeli daily newspaper Ha'aretz reported that Israeli sources said that the security Cabinet decided to ask the Israel Defense Forces to put together an expulsion plan.
【イスラエルの日刊ハーレツ紙は同国関係者の話として安全保障関係閣議がアラファト氏放逐計画の策定をイスラエル国防軍に要請することを決めたと伝えている。】
Israeli officials recently have raised the issue of removing Arafat from the West Bank. He has been under siege for months at his headquarters in Ramallah. The Israelis have said that he has encouraged and supported terror attacks.
【イスラエルの政府当局者たちは最近、アラファト氏をヨルダン川西岸地区から排除すべきであると唱えだした。イスラエル軍の攻囲をうけてアラファト氏はもう何ヶ月もラマラーの暫定自治政府本部に閉じこめられている。だがイスラエル政府は依然として、彼がテロ攻撃を鼓舞し支援していると言い立ててきた。】
But Arafat, speaking in a TV report, said "This is the terra sancta. No one can kick me out."
【けれどもアラファト氏はTV報道でこう語っている、「ここは聖なる場所だ。誰も私をここから追い出すことはできない。」】
Asked by a reporter if he was concerned for his life, Arafat said, defiantly, that they "can kill me by their bombs," but he will "definitely not" leave.
【死ぬことが怖くないのかと記者に聞かれて、アラファト氏は断固たる口調でこう言った。「爆弾で私を殺すことはできるだろうが、それでも私は絶対にここを去らない。」】
The security Cabinet includes ministers responsible for security issues. It met after Israeli Prime Minister Ariel Sharon cut short his trip to India when Hamas militants staged two suicide bombings, killing 15 people and wounding dozens.
【イスラエル安全保障関係閣議は、保安問題を担当する閣僚たちがメンバーだ。アリエル・シャロン首相はインドを訪れていたが、ハマスの活動家が二件の自爆攻撃を行ない15人の死者と数十人の負傷者がでたので急きょ帰国し、この会議を持った。】
In Washington, National Security Council spokesman Sean McCormack said the Bush administration's position remains unchanged regarding Israel's move to expel Arafat; it is not "helpful," he said.
【一方、米国ではワシントンの国家安全保障会議のシーン・マコーマック広報官が、イスラエルがアラファト氏放逐に動き出した問題についてはブッシュ政権の態度はこれまで通りであって、要するに(アラファト放逐路線はパレスチナ和平にとって)「有益」都は言えないという立場であると語った。】
State Department spokesman Richard Boucher said the U.S. view is that Arafat "is part of the problem, not part of the solution."
【国務省のリチャード・バウチャー広報官は、アラファト氏は「問題要因であり、解決の要因ではない」というのが米国の見方であると述べた。】
"At the same time, we think it would not be helpful to expel him because it would just give him another stage to play on," he said.
【「しかしそれでも、我々は彼(アラファト氏)を放逐するのは有益でないと考えている。そんなことをすれば、彼に新たな活躍の場を与えてしまうだけだからね。」】
Former Israeli Prime Minister Shimon Peres, who is in Washington, also said he thought expulsion of Arafat would be unwise.
【イスラエルのシモン・ペレス前首相は現在ワシントンにいるが、彼もアラファト氏を追い出すのは賢明な策ではないと考えている。】
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●ところで、トップリングですぐに連想するのは、男根[ピーナス]主義的好戦ネオコン浪人集団PNAC(ピーナスと読め!)がクリントン政権時代から政権工作を続けていた「サダム・フセイン体制のトップリング」です。
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http://www.asyura.com/2003/war23/msg/243.html
WA23 243 2003/2/04 23:12:22
投稿者: 佐藤雅彦
題 名: ブッシュの取り巻きたちは5年前に
すでにイラク侵攻計画をクリントンに突きつけていた
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●今回のイスラエル“軍政”上層部の「アラファト体制の首狩り」戦略について、このCNN記事を読むかぎり小ブッシュ政権は消極的な態度を見せているようですが、もちろん内心はどうかわかりません。しかし、パレスチナでのレジスタンスは――「テロ」でなくこれはまさに「レジスタンス」と呼ぶべきでしょう――“アラファトという頭”を刎[は]ねても止むものではありません。その意味で、国務省リチャード・バウアーの指摘は、戦略的実効性という観点からいえば間違っていないわけです。ユダヤ系の左翼崩れが中心的な活躍をしてきたPNACや、その本丸ともいうべきイスラエル“軍政”の連中が、“頭を刎ねれば体制が崩れ去る”と頑なに信じているのは、ひょっとすると連中が信奉する一神教の滑稽な影響なのかも知れません。
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●その後、イスラエル政府は“アラファトのトップリング”に「暗殺」の選択肢もあると発表し、公然と殺害意志があることを表明しました。イスラエル軍によるアラファト封じ込め作戦のころから消極的であれ殺害の意図は明白に示されてきたのですが、ここにきて公然と積極的殺害を表明し、しかもこれは(国連非難決議がでた1週間後の現在も)いまだ撤回されていません。つまり、アラファトを殺すことはイスラエル政府にとって既定路線になったことが、これで公然化したわけです。
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[毎日新聞9月14日](2003-09-14-18:56)
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030915k0000m030027000c.html
イスラエル副首相:「アラファト議長殺害も選択肢」
【エルサレム樋口直樹】
アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放を決定したイスラエルのオルメルト副首相は14日、「(議長の)殺害も選択肢のひとつだ」と語った。イスラエル放送が伝えた。追放決定に関する国連をはじめとする国際社会の非難に対し、意に介さない姿勢をアピールしたとみられる。
副首相は「我々は全てのテロ(組織)のトップを抹殺しようとしている。アラファト(議長)もそのひとりだ」と語った。これに対し、パレスチナ自治政府のエラカト評議会議員は「マフィアと同じで、政府がやることではない」と厳しく非難した。
14日付のイスラエル紙マーリブは、国内治安機関シャバクのデヒテル長官が内部協議の場で「(議長を)追放するくらいなら殺害した方がましだ」と語ったと伝えた。追放は議長を国際社会の表舞台に押し出すことになるが、殺害なら短期的に非難や反発を招くだけで済むとの考えからだ。
イスラエル政府は11日に議長の追放を決定したものの、具体的な方法や時期は明らかにしていない。文字通り強制的に国外へ身柄を移すことのほか、議長をヨルダン川西岸ラマラの議長府に再び監禁し、電話を含む外部との接触を完全に遮断、事実上の追放状態に置くことなども選択肢に含まれているとみられる。
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朝日新聞(09/14 21:32)
http://www.asahi.com/international/update/0914/006.html
イスラエル副首相「アラファト殺害も選択肢の一つ」
イスラエル政府のアラファト自治政府議長追放決定について、オルメルト副首相兼通産相は14日、イスラエル放送で「決定を実行に移す際は、アラファト殺害も選択肢の一つだ」と語った。閣内の最も強硬派の主張を反映した発言だ。
オルメルト氏は「我々はテロの指導者を殺害しようとしており、アラファトはその指導者の一人だ」とした上で、「私から見れば、(アラファト議長の殺害と)他のテロ容疑者の殺害の間には何の差異もない」と述べ、議長殺害を正当化した。
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yahoo(共同通信)[9月14日23時5分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030914-00000195-kyodo-int
「議長殺害も」と首相代理パレスチナの反発必至
【エルサレム14日共同】
イスラエル放送によると、イスラエルのオルメルト首相代理は14日、パレスチナ自治政府のアラファト議長を追放する方針に絡み「議長を殺害することも選択肢の1つだ」と語った。
クレイ次期自治政府首相の組閣作業で、アラファト議長が側近の重用を図るなど主導権を握ろうとする中、議長に対しクレイ氏に治安権限の移譲を促すため、警告を伝えるのが狙いとみられる。
シャロン政権ナンバー2の発言はあらためてパレスチナ側を刺激するのは必至で、アラブ諸国など国際社会も反発を強めるとみられる。
11日に開かれた閣議で、イスラエル政府はアラファト議長の追放や拘束といった方針を決定。閣議では、議長殺害についても選択肢の1つとして挙げられたと報じられていた。
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yahoo(読売新聞)[9月14日23時41分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030914-00000314-yom-int
アラファト議長の殺害も選択肢…イスラエル副首相
【エルサレム=当間敏雄】
イスラエルのオルメルト副首相兼通産相は14日、パレスチナ自治政府のアラファト議長を「排除する」とした11日の閣議決定について「殺害も選択肢」と語った。
オルメルト副首相はイスラエル軍が行っているイスラム原理主義組織ハマス幹部らを標的とした「暗殺作戦」を念頭に「我々はテロ組織の頭目全員の抹殺を試みているが、アラファトもテロ組織の頭目だ」と明言した。
オルメルト氏は、シャロン首相率いる右派政党リクードの次期首相候補の1人。首相に近く、発言は政権内の雰囲気を反映しているとみられる。議長をパレスチナ自治区から追放した場合については、「議長に新たな活動の舞台を与える」との指摘もあり、「殺害すべきだ」との議論の背景になっている。
オルメルト副首相は同時に、ヨルダン川西岸ラマッラの議長府を軍事制圧し、電話の使用や支持者との面会を禁じて議長を孤立化させる作戦もありうると指摘した。議長追放や殺害に反対する米国に配慮した策とされる。イスラエル政府の閣議決定に対しては国連安保理が12日、「追放は和平の助けにならず、実施に移すべきではない」とした議長声明を出すなど国際的批判が強まっている。
一方、自治政府の次期首相への就任を受諾したクレイ氏は13日、「現時点では内閣を発足させない。向こう側(イスラエル)が対応を変えるなら、内閣を発足することができる」と述べ、イスラエルに閣議決定の撤回を求める考えを示した。14日に行われる予定だったパレスチナ評議会の新内閣の承認審議は延期された。
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yahoo(読売新聞)[9月15日0時51分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030914-00000115-yom-int
米政府「イスラエルのアラファト殺害は支持しない」
【ワシントン=伊藤俊行】
イラクを訪問中のパウエル米国務長官は米東部時間の14日朝、米FOXテレビのインタビューに答え、イスラエルのオルメルト副首相がアラファト議長殺害の可能性に言及したことについて、反対する意向を表明した。
長官は、「米政府は(イスラエルによる)アラファト氏の排除も亡命も支持しない」と強調。「アラファト氏は中東和平の助けにはならないが、イスラエルによって排除されても新和平案、ロードマップ(行程表)の助けにならない」と懸念を表明した。
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yahoo(時事通信)[9月15日1時2分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030914-00000922-jij-int
アラファト議長殺害も視野に=イスラエル
【カイロ14日時事】
イスラエルのオルマート副首相は14日、イスラエル放送に対し、アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放決定に関して、「(議長)殺害も確実に選択肢の一つだ」と述べた。
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[毎日新聞9月15日](2003-09-15-01:10)
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030915k0000m030104000c.html
イスラエル:シャロン首相、訪米取りやめ指示
イスラエル放送によると、イスラエルのシャロン首相は14日、近く米国訪問を予定していたモファズ国防相に訪米を取りやめるよう指示した。
パレスチナ過激派の自爆テロを警戒する中で、治安の責任者が国にとどまるべきだとの判断からという。
しかしモファズ国防相は、米国でチェイニー副大統領のほかアナン国連事務総長とも会談する予定だったため、シャロン首相には、パレスチナ自治政府のアラファト議長を追放するとの方針決定に対し、米国や国連から圧力がかかるのを避けたい意向もあるとみられる。(エルサレム共同)
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●イスラエルの“アラファト首狩り”計画に対して、アラブ世界の中心に国際社会の圧倒的多数が国連で非難表明を打ち出す流れが作られていきました。イスラエルとその“犬の尻尾”役を甘んじている米国はむろんのこと、アメリカ“海上権力”に徹底的に蹂躙されて国際社会においては寄生虫のような立場にある太平洋の幾つかの最弱小島国も、シオニスト擁護に付きました。注目すべきは英国・ドイツ・ブルガリアが棄権していることです。日本はシオニストの企てに反対する意志表示を打ち出しました。勇気ある決断だったと思います。
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(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030917-00000273-jij-int
対イスラエル決議案に米が拒否権=アラファト議長追放問題−安保理
【ニューヨーク16日時事】
国連安保理は16日、公式会合を開き、イスラエルに対し、アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放断念を要求するシリア提出の決議案を採決した。15カ国中11カ国が賛成したが、米国が拒否権を発動、決議案は否決された。英国、ドイツ、ブルガリアも棄権した。
米国がパレスチナ関連の決議案で拒否権を発動したのは、昨年12月以来9カ月ぶり。イラクの戦後復興で国際社会の協力を模索する中での拒否権発動で、アラブ諸国の反発が予想される。
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(ロイター)[9月18日7時15分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000438-reu-int
殉死も覚悟、イスラエル軍から銃で身を守る=アラファト議長
[ラマラ(ヨルダン川西岸) 17日 ロイター]
パレスチナ自治政府のアラファト議長は17日、殉死する覚悟を示したうえで、イスラエル軍が議長を追放あるいは暗殺しようとした際はマシンガンで身を守る、と述べた。
ロイター通信とのインタビューで明らかにした。
アラファト議長は、「わたしはパレスチナの兵士だ。自分自身のためだけでなく、すべてのパレスチナ人を守るために銃を使う」と語り、床にあるマシンガンを差した。
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(共同通信)[9月18日9時0分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000019-kyodo-int
アラファト議長が停戦要求 イスラエルは無視の構え
【エルサレム18日共同】
パレスチナ自治政府のアラファト議長は17日、イスラエルの民間テレビ、チャンネル2のインタビューで、イスラエルに停戦を求め、パレスチナ新和平案(ロードマップ)の履行を進めていく考えを示した。
イスラエル側は、自治政府はまず過激派の取り締まりを強化すべきだとしており、停戦要求を無視する構えだ。
議長は停戦合意の可能性について「もちろんある。国際的な停戦監視団を派遣してもらう必要がある」と述べた。
これより先に、議長はカタールの衛星テレビに対し、16日の国連安全保障理事会でイスラエルに議長追放の方針を断念するよう求めた決議案が米国の拒否権行使で否決されたことについて「イスラエルの行動をエスカレートさせるものだ」と非難した。
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【写真】17日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラの議長府で、インタビューに答えるアラファト議長(ロイター=共同)
http://jp.a1.yimg.com/7/50/6316/1063843236/img.news.yahoo.co.jp/images/20030918/kyodo/20030918-00000019-kyodo-int-thum-000.jpg
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(ロイター)[9月18日23時6分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030918-00000541-reu-int
アラファト議長、殺害求めるイスラエル国民を非難
[エルサレム 18日 ロイター]
パレスチナ自治政府のアラファト議長は18日、自分の死を求めるイスラエル国民に恥を知るべきと呼びかけた。
イスラエル紙イディオト・アハロノトに明らかにした。
先に同紙に掲載された世論調査では、イスラエル国民の37%が議長殺害に賛成し、23%が追放に賛成している。
議長は同紙で「恥ずかしくないのか」とイスラエル人に呼びかけ、イスラエルとの暫定和平を実現したオスロ合意(93年)に署名したのは自分と強調。
停戦合意を再度実現させるため、過激派摘発を停止するようイスラエルに求めた。
イスラエル無任所相兼国会・政府連絡担当相のダン・ナベ氏は、「計画的な虚言」と冷ややかな反応を示している。
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【写真】9月18日、アラファト議長は、殺害求めるイスラエル国民を非難した。写真は17日、ガザ地区で行なわれた同議長支持のデモに参加した女性 (2003年 ロイター/Eric Gaillard)
http://jp.a1.yimg.com/7/50/6316/1063894075/img.news.yahoo.co.jp/images/20030918/reu/20030918-00000541-reu-int-view-000.jpg
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(共同通信)[9月19日0時43分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030919-00000006-kyodo-int
アラファト議長は指導者失格 ブッシュ米大統領が非難
【ワシントン18日共同】
ブッシュ米大統領は18日、パレスチナ自治政府のアラファト議長について「リーダーとしては失格」と述べ、パレスチナ新和平案(ロードマップ)を進める上で議長が障害となっていると非難した。また、パレスチナには新しい指導者が必要だと強調した。
大統領は、自治政府がパレスチナ過激派組織解体を実現することが崩壊の危機に直面する新和平案の推進と本格的な経済支援の前提になるとの考えを表明。その上で新和平案を推進する方針をあらためて強調し、パレスチナの「経済成長を支援する」と述べた。
ワシントン郊外の大統領山荘キャンプデービッドで、ヨルダンのアブドラ国王との会談の際、記者団に話した。
ブッシュ政権は自治政府のクレイ新首相に「パレスチナ過激派の解体」を要求。一方で、アラファト議長の追放を決めるなどパレスチナとの対決姿勢を強めるイスラエルへの90億ドル(約1兆400億円)に上る信用保証の一部削減方針を決めたが、和平仲介は行き詰まりを見せている。
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(共同通信)[9月20日7時5分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030920-00000029-kyodo-int
議長追放決定の撤回求める 国連総会が決議採択
【ニューヨーク19日共同】
国連総会は19日、パレスチナ問題で緊急特別会合を開き、アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放方針を決めたイスラエル政府に、決定の撤回を求める決議案を賛成133、反対4で採択した。棄権は15だった。
反対は米国、イスラエルのほかマーシャル諸島とミクロネシア。日本は賛成した。
決議は、自爆テロを非難し自治政府にテロ撲滅のため必要な手段を取るよう求めたうえで、イスラエルの議長追放方針撤回を求める内容。
安全保障理事会で16日にほぼ同内容の決議案の採決が行われたが、米国の拒否権発動により否決されていた。総会決議は法的な強制力はないが、拒否権はなく、これまでも米国の立場に反しイスラエルを非難する決議が採択されている。
緊急特別会合は、アラブ諸国と非同盟諸国会議が「安保理は一常任理事国の拒否権行使により、国際平和維持という役割を果たせなくなった」として開催を求めた。
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(毎日新聞)[9月20日8時29分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030920-00001011-mai-int
<国連総会>アラファト議長追放決定の撤回求める
国連総会は19日、パレスチナ問題で緊急特別会合を開き、アラファト・パレスチナ自治政府議長の追放方針を決めたイスラエル政府に、決定の撤回を求める決議案を賛成133、反対4で採択した。棄権は15だった。
反対は米国、イスラエルのほかマーシャル諸島とミクロネシア。日本は賛成した。
決議は、自爆テロを非難し自治政府にテロ撲滅のため必要な手段を取るよう求めたうえで、イスラエルの議長追放方針撤回を求める内容。
安全保障理事会で16日にほぼ同内容の決議案の採決が行われたが、米国の拒否権発動により否決されていた。総会決議は法的な強制力はないが、拒否権はなく、これまでも米国の立場に反しイスラエルを非難する決議が採択されている。
緊急特別会合は、アラブ諸国と非同盟諸国会議が「安保理は一常任理事国の拒否権行使により、国際平和維持という役割を果たせなくなった」として開催を求めた。(ニューヨーク共同)
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(時事通信)[9月20日9時2分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030920-00000041-jij-int
イスラエル非難の決議=アラファト氏の追放断念を−国連総会
【ニューヨーク19日時事】
国連総会は19日、パレスチナ問題に関する緊急特別総会を開催し、イスラエル政府によるアラファト・パレスチナ自治政府議長の追放決定の撤回を要求する決議案を賛成133、反対4、棄権15で採択した。日本は賛成し、米国とイスラエルは反対した。
決議は、アラファト議長の追放を断念し、同議長の安全を脅かす行為を停止するよう要求。同時に、イスラエルとパレスチナの双方に、和平案「ロードマップ」(行程表)に基づく義務の履行を求めた。
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(読売新聞) 9月20日(土)13時2分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030920-00000103-yom-int
国連緊急総会、アラファト「排除」撤回求める決議採択
【ニューヨーク=勝田誠】
国連で19日、パレスチナ問題に関する緊急特別総会が開かれ、イスラエル政府に対して、アラファト・パレスチナ自治政府議長を「排除する」とした閣議決定の撤回を求める決議案を、賛成多数で採択した。
採決は全会一致方式でなく多数決で行われたが、日本や英、独、仏、中、露など133か国が賛成した。これに対し、米、イスラエル、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦の4か国が反対、棄権はカナダなど15か国だった。
決議案は、アラブ各国や非同盟諸国の一部が共同提出したもので、パレスチナ、イスラエル双方にテロの全面的停止などを求め、追放など自治政府指導者の安全を脅かす行為を断念するよう、イスラエルに求めている。国連安全保障理事会が16日に審議し、米国の拒否権により否決された決議案とほぼ同じ内容。
しかし、欧州連合(EU)が採決の直前で、パレスチナ側の自爆テロを非難する項目を盛り込んだことから、日本やアジア各国などの幅広い支持を集めた。
米国は「議長追放には賛成できない」(ネグロポンテ米国連大使)としながらも、決議案がイスラエルの一方的非難に終始しているとして反対。当事者のイスラエルは「アラファトは和平を何度も葬ってきた人物」と従来の非難を繰り返し、「議長追放は非合法であり狂気の沙汰(さた)でもある」(アル・キドワ国連代表)とするパレスチナ側との溝を一層深めた。
国連総会の決議は、安保理決議と異なり、強制力を持たない。アラブ諸国などは、米国とイスラエルがこの問題で孤立していることを際だたせる目的で、総会決議の採択にこだわった。
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●以上のように、パレスチナ暫定自治政府アラファト長官に対するシオニスト“軍政”の「首狩り[トップリング]」計画は、国連コミュニティで圧倒的な反対に遭ったわけですが、ちょうどこの時期にシオニスト国家の政府宣伝担当者が気になる発言をしています。
下記の毎日新聞記事が報じたように、アラファト議長の「追放」――ということは歴史的経緯を反映して必然的に現状のような形になっているパレスチナ自治政府の「トップリング」――は「パレスチナ人自らが実行する可能性もある」と「言明」しているのです。そしてイスラエル軍が公然と全面に出た「武力行使」などでアラファト氏の「排除」を行なうわけではない、と示唆しています。
端的に言って、これは偽装(または買弁)の“パレスチナ勢力”を刺客に用いてアラファト氏を暗殺する、という意志表示と読むことが可能でしょう。
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[毎日新聞9月20日] ( 2003-09-20-11:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030920k0000e030031000c.html
イスラエル:武力行使せずにアラファト追放も 主席広報官
【エルサレム福原直樹】
イスラエル政府のパズナー主席広報官は、19日までに毎日新聞の取材に応じ、同国が決定したアラファト・パレスチナ自治政府議長の「追放」について「パレスチナ人自らが実行する可能性もある」と言明。必ずしも武力行使などで、同議長の排除を行うわけではない、との見方を示した。
同広報官は「全てのテロの背後には、アラファトがいる。彼は平和への障害だ」と糾弾し、同議長の「追放」が和平の絶対条件と主張する一方で、同議長の「追放」について「我々は誰が、いつ、どのように追放するかについて言及していない」と発言。「パレスチナ人自身や、国際社会の世論が彼を追放することもありえる」と話した。
一方、広報官は自治政府の次期首相に指名されたクレイ・パレスチナ評議会議長について「穏健的な指導者だ」と、一応の評価を行う一方で、「(クレイ氏など)アラファトの後継候補は多数いるが、アラファトがいる限り、彼らは何もできない」と批判した。
また、今回のイスラエルの「追放」決定が、新たなテロを誘発するのでは、という懸念に対して広報官は「彼ら(パレスチナ側)は、これまでも外部の意思と無関係にテロを続けてきた。挑発があり、それでテロを行ってきたわけではない」と否定した。
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●イスラエルが、責任を転嫁する手口として外人を雇ってテロを実行させた事例はすでにいくつか暴露されています。たとえば次のような例――
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http://asyura.com/sora/war8/msg/766.html
WA8 766 2002/1/25 19:18:57
投稿者: 佐藤雅彦
題 名: レバノンの親イスラエル民兵組織元リーダー(で元閣僚)暗殺事件をめぐる奇妙な展開
●かつて1000人以上のパレスチナ人を難民キャンプで虐殺した親イスラエル
民兵組織の元指導者(でリビアの元閣僚)が爆弾テロで暗殺されましたが、
彼はベルギーで進められているシャロン(イスラエル首相)戦犯裁判の証人に
なるつもりだ、と公言していました。
●そういうわけで、暗殺事件が起こるやパレスチナやレバノンの政治指導者たち
はモサドによる謀殺説を主張していたのですが、ここにきて、「レバノンの反シリア
組織」となのるところからアラビア語で書かれた犯行声明がAP通信にファックスで
送られてきたそうです。
●けれども興味ぶかいのは、現地ですでに知られているこの手の“過激派”組織は
いずれも犯行声明を出していないそうで、つまり誰も知らない自称「過激派組織」
が、インターネット掲示板の書き込みみたいに匿名性の強いやりかたで犯行声明
を特定通信社(APって何系でしたっけ?)に送りつけたのでした。
《以下略》
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●下記のニュースは、イスラエルに“神風”が吹いているかのような見事な政治的タイミングで続発している「テロ事件」の秘密を示唆するものとして、まさに注目すべき例です――
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khilafah.com (2002年12月7日)
http://www.khilafah.com/home/category.php?DocumentID=8238&TagID=2
First Published 2002-12-07, Last Updated 2002-12-07 21:35:02
PA uncovers Israelis posing as Al-Qaeda agents
【パレスチナ当局が、イスラエルが「アルカイダ」活動家の偽装工作を暴露した】
Gaza security chief announces arrest of three Palestinians used by Israeli intelligence as al-Qaeda operatives.
By Sophie Claudet - GAZA CITY
【ガザにあるパレスチナ暫定自治政府の治安当局者が、イスラエル諜報機関に雇われて「アルカイダ」活動家のふりをしていたパレスチナ人3名を逮捕したと発表した。】
A senior Palestinian security official claimed Saturday his services had uncovered an Israeli plot to create a mock Al-Qaeda cell in the Gaza Strip, while an Israeli official dismissed the charge as "absurd".
【パレスチナ暫定政府の治安当局幹部は土曜日に、イスラエルが偽装「アルカイダ」組織をガザ占領地区にデッチ上げようとしていた陰謀を見いだしたと発表した。イスラエル当局はこの主張を「たわごと」だと一笑に付した。】
Gaza head of preventive security Rashid Abu Shbak told journalists at a press conference that Israeli agents, posing as operatives of Osama bin Laden's terrorist group, recruited Palestinians in the Gaza Strip.
【ガザの治安当局幹部ラシッド・アブ・シバク氏は記者会見の場で、イスラエルの複数のスパイがウサマ・ビン・ラディンのテロ組織の活動家を装ってガザ地区で複数のパレスチナ人を雇い入れたと発表した。】
"Over the past nine months, we've been investigating eight cases in which Israeli intelligence posing as Al-Qaeda operatives recruited Palestinians in the Gaza Strip," said Abu Shbak, referring to a series of e-mails and phone call conversations.
【「過去9ヵ月にわたって我々はイスラエル諜報機関が「アルカイダ」のふりをしてガザ地区でパレスチナを雇い入れた八件の事件を捜査してきた」とアブ・シバク氏は語り、電子メールや電話会話などの一連の証拠を指し示した。】
He added that three Palestinians had been detained.
【そして3人のパレスチナ人をすでに留置していると発表した。】
Abu Shbak's revelations came two days after Israeli Prime Minister Ariel Sharon charged Al-Qaeda militants were operating in the Gaza Strip and in Lebanon, raising fears of an intensification of Israeli military operations.
【アブ・シバク氏の暴露の二日前、イスラエルではアリエル・シャロン首相が「ガザ地区とレバノンでアルカイダの民兵たちが活動している」と公然と非難し、イスラエルによる軍事攻撃が激化する不安が高まっていた。】
A spokesman for Israel's foreign ministry branded the Palestinian claim "ridiculous" and "some kind of propaganda campaign," adding that "the Palestinian territories have become a breeding ground for terrorism.
【イスラエル外務省の広報官は、パレスチナ当局の訴えを「ばかばかしい」と一笑に付し、「一種のプロパガンダにすぎない」と決めつけたうえで、「パレスチナ占領地そのものがテロの温床になっている」と語った。】
"There is no need for Israel to make up something like this because (the hardline Islamic movements) Hamas, Islamic Jihad and (Lebanon-based militant group) Hezbollah are all the same as Al-Qaeda," spokesman Gilad Millo said.
【「イスラエルがそんな手間をかける必要なんぞ全くない。なぜなら(イスラム教の悪名高い)ハマスやイスラム聖戦や(レバノンに拠点をおく民兵集団)ヒズボラーはみんなアルカイダと全く同じだからだ」とジラド・ミロ広報官は語った。】
"If... Sharon has made these allegations, he must be basing it on some evidence," he also said.
【「ただし……シャロン首相がそうした主張をした場合は、なんらかの根拠があるに違いないが」とも彼は述べた。】
Abu Shbak said three Palestinians used by Israeli intelligence had been arrested, while another 11 were released "because they came and informed us of this Israeli plot."
【アブ・シバク氏は、イスラエル諜報機関に雇われていた3名のパレスチナ人は逮捕したが、それ以外の11人はイスラエルのこの陰謀計画を通報してきたので釈放したと述べた。】
He poured cold water on the theory that Al-Qaeda was operating in the occupied territories.
【彼は、アルカイダがパレスチナ占領地域で活動している、というイスラエル側の主張に冷や水を浴びせたわけである。】
"Al-Qaeda doesn't recruit so easily and openly," Abu Shbak said.
【「アルカイダはそう易々と、あけっぴろげに活動家を雇うようなことはしないでしょ」とシバク氏は言った。】
The security chief said his services had traced back to Israel cellphone calls and e-mails in which Palestinians were asked to join Al-Qaeda.
【彼によれば、パレスチナ暫定政府の治安機関がパレスチナ住民にアルカイダ加入を誘い入れていた携帯電話や電子メールの発信源を辿ったところ、イスラエルに行き着いたという。】
He said the calls to the Gaza Strip purportedly came from Germany and Lebanon. One e-mail was even signed bin Laden.
"We investigated the origin of those calls, which used roaming, and messages and found out they all came from Israel," he told journalists.
【ガザ地区にかかってきた電話は、一見するとドイツとレバノンから発信されていたようだった。電子メールのなかには、ご丁寧にもビン・ラディンの署名が添えられたものが一通混じっていた。「我々がこれらの電話の発信源を探ったところ、電話は国外ローミングでかけられており、すべてのメッセージが実はイスラエルから発信されていたことが判明した」とシバク氏は表明した。】
"The Shin Beth - Israeli internal intelligence - has the means to do whatever it wants."
【「イスラエルの秘密警察シンベトは、こうしたことを自在に行なう手段を有している」と彼は言う。】
He said the Palestinians recruited were then paired unbeknownst to them with Israeli collaborators in Gaza.
【シバク氏によれば、雇われたパレスチナ人たちはガザで秘密裏にイスラエルの協力者と“組”を作らされたという。】
He said they received money and weapons "although most of these weapons did not even work".
【そして、これらのパレスチナ人は金銭と武器を与えられたが、「武器はたいてい使い物にならないものだった」という。】
The money was provided by "Palestinian collaborators with Israel" directly to the new recruits or "was transferred from bank accounts in Jerusalem or Israel," Shbak said.
【シバク氏によれば、この金銭は「イスラエルに協力しているパレスチナ人」から、新たに雇われたパレスチナ人にじかに支払われるか、「エルサレムかイスラエルの銀行口座から払い込まれていた」という。】
"We are sure that Israel is behind this and that there are absolutely no groups such as Al-Qaeda operating here," the security chief said, adding however "we can't say there will never be Al-Qaeda here, but at least not for now."
But neither did Shbak contest the fact that as many as 11 Palestinians had welcomed the call from Israel to join Al-Qaeda.
【「我々は、イスラエルがこの企みの背後にあると確信している。この土地でアルカイダのような集団が活動していることなど絶対にあり得ないと考えている」とシバク氏は述べた。そして「将来もぜったいにこの土地からアルカイダを排除しておけるかどうか確言はできないが、少なくとも今はアルカイダはここにはいない」と付け加えた。とはいえ、11名ものパレスチナ人がイスラエルから電話をもらいアルカイダ加入の誘いを受けていたという事実ついては、シバク氏も認めるほかなかったわけである。】
"Those who accepted were mostly members of the military wing of Palestinian organizations," he said.
【「(イスラエルからアルカイダ加入の誘いを)受けた連中は、大部分がパレスチナ組織の“武闘派”に属する者たちだった」とシバク氏は述べた。】
International cooperation minister Nabil Shaath, who also attended the press conference, accused Sharon of trying to piggyback on the US-led 'war against terrorism' to justify "more attacks on the Palestinian people and violence in the Gaza Strip".
【この記者会見に出席していたパレスチナ暫定自治政府のナビル・シャート国際協力相は、イスラエルのシャロン首相が米国主導の“対テロ戦争”に便乗して「パレスチナ国民へのさらなる攻撃とガザ地区での暴力を」正当化していると非難した。】
Sharon's announcement marked the first time Israel officially claimed that Al-Qaeda, held responsible for the September 11, 2001 attacks in the United States, was operating in the Palestinian territories.
【シャロン首相の発言によって、(2001年9/11米国攻撃の主犯とされる)アルカイダがパレスチナ占領地で活動しているというイスラエル政府の公式非難が鮮明になったわけである。】
It was considered a surprise because the Gaza Strip is virtually sealed off by Israeli troops.
【だが、ガザ地区はイスラエル軍によって事実上封鎖されているのだから、このシャロン発言は驚きをもって受け取られた。】
The hardline Israeli leader also charged other members of the terror group were cooperating with Lebanon's Shiite militia Hezbollah.
【イスラエル強硬路線を主導するシャロンは、アルカイダはレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラーとも協力関係を作っていると公言している。】
The Lebanese government and Hezbollah had also dismissed the accusations.
【レバノン政府もヒズボラーもこのシャロンの主張を一笑に付している。】
Three Israelis and 10 Kenyans were killed in a suicide attack on a hotel near the Kenyan port of Mombasa last Thursday, shortly after missiles narrowly missed an Israeli charter flight taking off from there with 261 passengers.
【先週の木曜にはケニアのモンバサ近くのホテルが“自爆攻撃”を受けてイスラエル人3名とケニア人10名が死亡したが、その直前には乗客261人を載せたイスラエルのチャーター機がケニアを飛び立ったのちミサイル攻撃を受けたが、辛うじて難を逃れている。】
The attacks were purportedly claimed by Al-Qaeda on an Islamic website.
【あるイスラム系のウェブサイトでは、アルカイダがこれらの攻撃を行なったと伝えている。】
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●上記の記事の最後に言及されているイスラエル航空機へのミサイル攻撃については、奇妙な事実も見つかっています――
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http://asyura.com/2003/war19/msg/550.html
WA19 550 2002/11/29 22:37:26
投稿者: 佐藤雅彦
e-mail:
題 名: FBIが発表:イスラエル航空機を狙った「テロ攻撃」のミサイルはドイツ製と判明
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●ついでに……上記のケニアの事件の数ヵ月前には「反ユダヤ主義が高まっている」としてバッシングの対象に据えられているフランスで、じつはイスラエルのシオニスト活動家がフランス語の「反ユダヤ」サイトを立ち上げて自作自演のプロパガンダを行なっていたことが露呈しています。
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http://asyura.com/2002/war15/msg/111.html
WA15 111 2002/8/25 00:26:01
投稿者: 佐藤雅彦
題 名: パリ検察局が、イスラエル極右勢力の自作自演による
フランス語「ユダヤ人撲滅」ウェブサイトを捜査し始めた
●ナチスのユダヤ人排斥政策には、欧州社会への同化を望み中東パレスチナへの
移住に消極的な“同化主義”のユダヤ人同胞を、むりやりパレスチナに追い立てる
ために、シオニストのユダヤ人活動家たちが協力していたという説があります。
これが本当だとすると、欧州のユダヤ人の敵はシオニストユダヤ人だった、という
逆説的な歴史の裏側が見えてくることになるのですが、そうした戦略(謀略)的
パラドックスを垣間見ることができるような事件が、フランスで露呈しました。
●イスラエル在住のシオニストの活動家がフランス語でウェブサイトを立ち上げ、
なんと中東和平を願ったりイスラエルの暴虐に批判するユダヤ系フランス人を
“ダビデの星”付きで「こいつはユダヤ人だ」と指弾してテロ攻撃を仕掛けるように
扇動していたというのです。
●この記事で問題になっているシオニストの謀略サイト
( www.amisraelhai.org )は、現在はアクセスできないようですが、
インターネットアーカイブ( http://www.archive.org/ )を使えば
過去のサイトの記事を読むことが出来ます。
《中略》
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● ……と、以上のように、これまでのイスラエル“軍政”の手口から考えれば、シオニストに雇われたパレスチナ人などがアラファトを暗殺し、それをきっかけにパレスチナ解放勢力に内乱を起こさせ、この勢力全体を弱体化させたところで混乱に乗じてシオニストがヘゲモニーを簒奪する、というシナリオが見えてきます。
ともあれ、アラファト首狩り計画を非難する国連決議が出たあとの、イスラエルと米国の反応はつぎのとおり。
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[毎日新聞9月20日] ( 2003-09-20-19:19 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030921k0000m030036000c.html
イスラエル:アラファト追放阻止の国連決議に反発
【エルサレム樋口直樹】
国連緊急特別総会で19日、イスラエルにアラファト・パレスチナ自治政府議長の追放を行わないよう求める決議案が圧倒的多数で採択されたことについて、イスラエルは20日、「無益な決議」だと一蹴するとともに、「パレスチナ人はテロとの戦いに集中すべきだ」と重ねて要求した。
イスラエルは法的拘束力を持たない総会決議を無視する姿勢だが、同盟国の米国もアラファト議長の追放に反対していることから、実力行使による議長の追放には足踏み状態を続けている。
イスラエル放送はイスラエル政府の公式コメントとして「パレスチナ人は国際機関で無益な決議を採決するために労力を無駄使いするより、テロとの戦いに努力を集中した方がましだ」などと伝えた。
一方、先の国連安保理で追放中止を求める決議案が米国の拒否権行使で葬り去られたパレスチナ自治政府側は、総会決議の採択でかろうじて面目を保った。
アラファト議長側近のルデイネ顧問は「国連総会はアラファト議長支持を明確にした」と手放しで賞賛。「この決定はイスラエルとその支持者(米国など)にひじ鉄を食らわせるものだ」とコメントした。
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(時事通信)[9月21日1時6分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030921-00000151-jij-int
アラファト議長が政権運営なら支持せず=パレスチナ側に伝達−米
【エルサレム20日時事】
当地のメディアの報道によると、ウルフ米国務次官補は20日までに、クレイ次期パレスチナ自治政府首相が組閣作業を進める新政権について、アラファト議長が政権運営に関与するなら支持しないとの考えを自治政府に伝えた。
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