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(回答先: ジョン・ピルジャー/ビッグ・ライ:大量破壊兵器はイラク侵攻の口実(番組も放送) 投稿者 HAARP 日時 2003 年 9 月 23 日 03:32:46)
HAARPさん
この番組の訪英予定をご教示いただきありがとうございました。見過ごすところでした。
今見終わったところです。ネオコンおよびブッシュ政権の中枢にいるUndersecretaryクラスの官僚にも公平にインタビューしていましたが、あからさまなウソを平気で語るような人物ばかりで、これを見るとどんな愚鈍な人でもどちらのに言い分が信用できるかは明白でしょう。中でも国務次官補(名前失念)など、インタビューの直後に、「あんた左翼的だねえ、労働党員じゃないの?」と質問して、「そりゃ今の英国の政権政党だ」とJohn Pilgerに斬り返され途方もない無知を暴露しただけではあきたらず、「じゃあ共産党員だな」とのたまう始末。ブッシュ政権の人材水準のすさまじい低級さを見せつけた形となりました。
さらにWar on Terrorの渦中で犠牲になった市民の映像、爆撃で破壊されて再建のきざしもないカブールの街の映像とブッシュの「アフガン人の民生とアフガンの再建に最大の努力をする」というウソ八百の声明や、ブレアの「民衆の自由のための戦いだ」などという白々しいプロパガンダを音声でオーバーラップさせるなど非常に効果的な構成となっていました。現アフガン政府内部の官僚がはっきりと「復興予算は事実上ゼロだ」と認めている始末です。アメリカは北部同盟の軍閥と麻薬とパイプラインの取引をすませた後は、大衆の生活にも国土の復興にもは何の関心もない実態が見事に描かれていました。
また時期民主党大統領候補のクラーク将軍にもインタビューでこの戦争のいかがわしさを語らせるなど(クラークの立場にも勿論問題はあるにせよ)、ブッシュ=ネオコンに対してアメリカの体制内の人間がはっきりの反論を開始した、という印象を与える内容で、こうなるとブッシュを追い落とす運動に拍車がかかると思われます。(できればJohn Meacher英元環境相にもぜひインタビューして欲しかったが)要はネオコンの言い分に反発するのは何も異端分子というわけではない、という機運が盛り上がれば、大衆の意識も急速に変わっていくのでは、という期待をもたせる内容だったわけです。
特に2年も前から予定されていた戦争のきっかけとして9/11をブッシュがうまく利用したという点は、商業放送の限界はあるにせよ様々な議会文書など引用しながら十分に強調されており、さらにオサマビンラディンとCIAの関係、サダムフセインに大量殺戮兵器を売った米英企業などにも触れ、「こんなに便利な事件が偶然起こるなどと言うことが考えられるだろうか」という疑念を持つかどうかは視聴者の判断次第、といった含みでしたが、メッセージは明らかだったと思います。大手メディアとしてITVがここまではっきりと物を言ったことに拍手したいところですが、気になるのは一昨日報じられた米巨大メディア、Viacom社によるITVの買収計画です。ぜひつぶれてほしいと思うのは私だけではないでしょう。