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http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/world/CN2003092101000321.asp
米兵3人死亡、13人負傷 バグダッドなどで襲撃
【バグダッド21日共同】イラク駐留米軍によると、首都バグダッドの刑務所と首都西方約100キロのラマディで20日夜から21日にかけて、米軍に対する襲撃が相次ぎ、米兵計3人が死亡、13人が負傷した。
旧フセイン政権の支持勢力による反米テロとみられる。20日朝にはイラクの暫定政権である統治評議会のメンバー、アキラ・ハシミさんに対する暗殺未遂事件が発生したばかりで、米軍側が依然、治安確保に苦しんでいることを裏付けた。
米軍によると、米兵士の死者は今年5月1日の大規模戦闘終了宣言後、165人となった。3月20日のイラク戦争開戦以降では303人。
バグダッド西部のアブグレイブ刑務所で20日夜、警備する米軍に対し砲撃があり、兵士2人が死亡、13人が負傷した。刑務所の収監者に負傷者はなかった。
(共同通信社)
[転載者注:神浦氏が元にした情報の段階では、死者はまだ2人]
http://www.kamiura.com/new.html
イラク 刑務所にまた迫撃砲弾 米兵2名死亡 治安悪化の一途 (産経 9月22日 朝刊)
[要約]バグダッド西方20キロにあるアブグレイブ刑務所に、20日夜、迫撃砲弾が撃ち込まれた。この攻撃で警備の米兵2名が死亡、13名が負傷した。同刑務所では8月半ばにも迫撃砲弾が撃ち込まれ、イラク人6人が死亡、約60人が負傷する事件が起きている。この刑務所には旧フセイン政権の支持者を収容している。20日には、北部モスルでも米軍車両がロケット弾を撃ち込まれる事件が起き、3名の米兵が負傷している。またバグダッドの西100キロのラマディで米軍車両を狙った爆発で米兵1名が死亡した。
[コメント]前回(8月半ば)の刑務所への迫撃弾攻撃で、イラク人だけが死亡や負傷と報じられていたので、だれが、何の目的で、この刑務所に迫撃砲弾を撃ち込んだか理解できなかった。しかし刑務所襲撃の目的は警備のアメリカ兵にあったようだ。ということは、前回は誤射で仲間(収容者)を殺したという説明になる。迫撃砲は操作が簡単で、それなりの射程(数キロ)もある。着弾を正確に観測し照準を修正すれば、短時間でもかなりの命中弾数を撃ち込める。観測者と砲操作者は無線ではなく、有線か手信号で弾道修正を行ったのだろう。となれば犯人は、旧フセイン政権時代の複数の軍人である可能性が高い。
例えば、ゲリラは現場到着後5分間で迫撃砲をセットし発射開始、3分間で砲弾15〜20発を発射し、そのうちの5発程度が米軍の警備所に命中。その後2分間で撤収し、米軍ヘリが現場上空に到着する前に逃走。これが推測できる基本的な攻撃パターンである。
また米軍車両への爆弾攻撃は、対戦車地雷を使って行う。これは地面に穴を掘って地雷を設置するのではなく、路肩に停車中の車内にセットする。対戦車地雷は指向性爆薬(一定の方向にだけ爆発ガスが噴出する)なので、地雷を立てて車内に固定し、道路上に爆発した火薬ガスが向くようにセットする。そしてリモコンで操作して、米軍車両が近づけば地雷に点火する。戦車や装甲車は無理でも、軍用トラックなどは十分に破壊できる。また路上の米軍警備ポイントの近くに車(地雷をセット)を停車できれば、一度に多くの米兵を殺傷でき威力がある。対戦車地雷は指向性地雷なので、小型の遠隔操作装置(リモコン)を付け加えるだけで指令爆発できる。対戦車地雷はRPG−7対戦車ロケット砲とともに、イラクには山ほどある兵器のひとつである。
[転載者注:参照までに、迫撃砲の一種の写真も。なお、日本軍事情報センターとは無関係ですが、迫撃砲なるものの紹介の意味を込めてあえて画像を引っ張ってきました。同砲についての詳細はhttp://sus304l.hp.infoseek.co.jp/gun_db/82_m1937mt.htm ]