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炎上を続け、倒壊する出光興産北海道製油所のナフサ貯蔵タンク=29日午後1時30分ごろ、苫小牧市
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?j=0030
【苫小牧】十勝沖地震で損傷し、28日午前、苫小牧市真砂町25の1、出光興産北海道製油所(石田和文所長、300人)のナフサ貯蔵タンク(容量3万2779キロリットル)から出火した火災は、徹夜の消火作業にもかかわらず炎上を続け、29日午後1時25分ごろ、タンク北側部分から倒壊が始まった。苫小牧市消防本部などの現地対策本部(本部長・野村昌信胆振支庁長)は、消火作業に当たっていた一部の消防隊員らに撤退を指示した。延焼の可能性もあり、タンク火災は史上例のない惨事となった。
同タンクは直径約四十三メートル、高さ二十四メートルの鋼鉄製で、タンク上部は炎上による五〇〇度を超す熱のため、開口部から溶け、倒壊が始まった。
石田所長は「隣接タンクへの延焼は否定できない」と述べている。
現地対策本部は同日午前六時五十分ごろから、大型泡放射砲などを使い、関東や東北地方から集めた泡消火剤を一斉放射、一気に消火する作業を始めたが、強風のため作業は断続的に行われていた。
消火作業は、タンクが損傷していることから、崩落の危険性を減らすためナフサの抜き取りをいったん中止し、タンク冷却のため、放水のほかタンク内へ水を注入していた。約三十メートル離れた隣接する三基の灯油タンクにも放水するなど、懸命に延焼を防ぐ作業を続けていた。
また、同製油所は、二十八日午前の出火当時、同タンクでは従業員六人が、ナフサの出火防止のため、泡消火剤の補充と安全点検を行っていたと説明。引火の原因について「何らかの静電気か、作業にかかわる要因が考えられる」としている。