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長崎市の幼児誘拐殺人事件で、長崎家裁(伊東浩子裁判長)で24日に遺族の思いを意見陳述した被害者の種元駿ちゃん(当時4歳)の父毅さん(30)は25日、陳述を終えた心境を書面で発表した。「今私たちが一番危ぐすることは、今回の殺人事件が少年事件ということで真相が明かされないまま闇に葬られ風化してしまうこと」などとつづっている。
01年4月施行の改正少年法で認められた遺族の意見陳述について「当たり前とも思える権利が認められていなかったことが信じられませんでした」と被害者救済の遅れを批判。「行使することは義務とも思っている」とした。
裁判官に対して陳述したことについて「最初は少年の面前で意見することも考えたが、少年と一緒の部屋にいることは今の私たちにとって苦痛以外の何ものでもない」と少年を許すことができない心情を明かした。
また、加害者の少年(12)の精神鑑定書が一部閲覧できなかったり、遺族の意見陳述書を公表する際、守秘義務に触れる恐れがあるとして弁護士に一部削除されたことなどに触れ「事件再発防止に有益と思われるものはすべて公にされるべきで、そうでなければ息子の死が本当に無駄になってしまう。子を持つ多くの親がどうしてこのような事件が起こったのかを知りたいはず」と、少年の保護を最優先する少年法の非公開性を批判。公開の可否を判断している家裁に「真摯(しんし)に対応していただきたい」と注文した。【横田信行】
[毎日新聞9月25日] ( 2003-09-25-13:24 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030925k0000e040059000c.html