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(回答先: 日銀短観:2年9カ月ぶりにプラス 大企業・製造業の業況判断 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 01 日 18:28:45)
1日発表の日銀短観は、景気の立ち直りの動きを確認する内容となった。ただ、最近の円高が景気回復の妨げとなりかねないほか、中小企業や非製造業の改善の動きは鈍く、自律的回復を展望できる段階にはたどり着いていない。
企業はリストラ効果に加え、アジアなど海外需要の増加で、一段の収益増加を見込んだ。設備投資も12年ぶりの高水準で増加する見通しとなるなど、景気底割れ懸念はかなりの程度消え去ったといえる。
一方で、冷夏の影響もあり非製造業の景況感は「横ばい」と改善がストップしてしまった。中小企業もマイナス圏内での緩やかな改善にとどまった。大企業・製造業の改善を基点とする景気回復の裾野が広がる兆候は見えていない。
長期金利上昇を背景に、借入金利は急速に上昇傾向を示し始めるなど懸念材料もある。さらに今回は9割の企業が回答した後に円高が急速に進んでおり、円高で予想される売上高減少などの影響はほとんど織り込まれていない。このため、「短観は期待先行だった株価上昇を実力の伴った景気回復につなげるには力不足の内容」(証券系シンクタンク)との指摘が出ている。
バブル崩壊以降の景気拡大局面で中小企業の景況感がプラスに浮上したことは一度もなく、いずれも外需主導の貧弱な回復にとどまった。海外頼みから脱する構図が見えない今回も、自律的回復への道のりは平坦ではないといえそうだ。
【白戸秀和】
[毎日新聞10月1日] ( 2003-10-01-13:34 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20031001k0000e020070000c.html