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「失われた貨幣の科学」 − 米FRB問題について、もう一冊、日本民族の必読文献が出現した。
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/
平成15年09月30日(火) 08時20分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)九月二十九日(月)
(第七百十五回)
○THE LOST SCIENCE OF MONEY
The Mythology of Money the Story of Power.
By Stephen Zarlenga
失われた貨幣の科学 − 貨幣の密教、権力の物語 −
スチーブン・ザルレンガ
二〇〇二年 七百二十四頁
○この大著は日本民族にとってきわめて重要だ。
○本書の著者は、三十五年間、金融関係の仕事に従事したと言う。
○貨幣、銀行、政治、哲学について、二十冊の著書を出版して居ると。
○著者スチーブン・ザルレンガは、シカゴ大学、ニューヨーク大学に学ぶ。
○著者は、一九九一年に、貨幣の歴史についての研究を開始し、
一九九六年、アメリカ通貨(マネタリー)研究所を設立。
○一九九九年には、本書は、まず、ドイツ語に翻訳されて、スイスと
ドイツで出版されたと。
○そして二〇〇二年に、増補された英文原稿にもとづく英語版が出版
された、と言う。
○「失われた貨幣の科学」、とは、十九世紀の米国の貨幣学者、
アレクサンダー・デル・マールを意味する。
○未だ、詳しく調べては居ないが、恐らく、日本では、この
アレクサンダー・デル・マール(Alexander Del Mar)についても、
また、スチーブン・ザルレンガ(Stephen Zarlenga)についても、
全く、紹介論評されたことはないのではないか。
○この人(S・ザルレンガ)は、いわゆる、西洋の経済学界、とは、無縁
である。
○従って、当然のことながら、日本に無数にうごめいて来た、売国奴学問
奴隷、いわゆる経済学者、又はエコノミスト、更には官庁エコノミスト、
こうした国賊集団の目には入らない、であろう。
○五百二十一頁以下で、本書の著者は、エズラ・パウンド、及び
ユースタス・マリンズについて述べて居る。
「一九五〇年代後期まで、米国で、米連邦準備制度なるものが
どのように機能して居るかを知るものは、きわめて少なかった
(と言うよりも、殆んど存在しなかった)」。
「アメリカの詩人エズラ・パウンドと、その弟子、ユースタス・
マリンズのイニシアチーブによって、ようやく、その米FRBの
正体は、明確な著作のかたちで出現したのである」。
○つまり、この人は、米FRBをきびしく糾弾し、弾劾する立場に
立って居るのである。
○また、一冊、日本民族にとってのFRB問題についての必読参考文献
が登場したことを、有志に、紹介する。
(了)
〜関連
ロン・ポール米下院議員の「正直通貨法案」。そして、FRBを廃棄せよ、と。 [週刊日本新聞]
http://www.asyura.com/0306/bd28/msg/698.html
アメリカ的「アウトロー」の見本、としての、エズラ・パウンド。 -太田龍の時事寸評
http://www.asyura.com/0306/bd28/msg/680.html