現在地 HOME > 掲示板 > 戦争38 > 239.html ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン=伊藤俊行】米政府は、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議(米朝のほか日本、韓国、中国、ロシアが参加)で、協議参加国や国際社会による経済支援や安全保障に関する配慮など、北朝鮮が「核放棄の対価」とみなす措置を、段階的にではなく、一括して示す方針を7日までに固めた。
複数の関係筋が明らかにした。
一括提示される措置には、〈1〉関係国、国際機関による経済援助〈2〉人道援助の再開・拡大〈3〉北朝鮮を侵略したり敵視したりしないとの約束〈4〉北朝鮮への経済援助の窓口となる国際機関への北朝鮮の加盟の後押し――などが含まれる見通しだ。
米政府は、この「一括提示方式」について、6か国協議の日程が固まり次第、日韓両国と協議し、同意を求める考えだ。6か国協議に加わる日米韓中露は、それぞれ北朝鮮に対して提供できるものがあり、米政府は、6か国協議の前に、各国と調整を図っていく。6か国協議は、今月末から来月上旬の時期に開催の方向で調整中だ。
北朝鮮の核問題では、日米韓の間で様々な対処が検討されているが、韓国は、北朝鮮の譲歩の状況に応じ段階的な支援をあらかじめ決めておく「行程表(ロードマップ)」方式を主張している。
関係筋によると、米政府は今回は、行程表方式はとらないという。
今回、行程表方式をとらないのは、核開発問題や大量破壊兵器の拡散問題が解決した場合の「最終的な姿」だけを提示することで、北朝鮮が小出しの譲歩を行っても、米国として「圧力」を弱める考えがないことを明確にするためだ。北朝鮮にとっては、会議冒頭で「核計画の全面放棄」を突きつけられることになる。
米政府はまた、北朝鮮が核開発放棄を約束した場合も、その履行方法や履行内容の検証方法について、別途、実務者協議の場を設けるなどして検討を行う方針だ。
(2003/8/8/03:02 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030808it01.htm