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■500トンのDU(劣化ウラン)がイラクで使われたと米軍大佐が認める■
by ジェイ・シャフト(J.S.)「メディアにおける自由思考のための連合」
(Coalition For Free Thought In Media)」2003.5.5
3回にわたるインタビューで、米軍特殊作戦司令部のある一人の大佐(a U.S.
Special Operations Command Colonel)が、米国と英国はイラクに500トンの
劣化ウラン弾を撃ち込んだと認めました。
彼はまた、BLU-113貫通体をもつ5000ポンドの GBU-28バンカー
バスター爆弾は弾頭に劣化ウランが含まれていると私に教えてくれました。
今まで、私の知る限りでは、GBU-28の弾頭をつくるために使用される素材
は、秘密のベールで覆われたままでした。
彼はまた、非公式にはペンタゴンは何年も前から劣化ウランの健康への危険を認
識していた、ということを認めました。彼は、明らかに明白な安全上の理由で、
また価値ある情報源を維持するためにも、名前を伏せたままにするように求めま
した。(私は、彼を情報源としてキープしておくために、彼の身元を用心して守
るつもりであるということをお断りしておきます。)
私は、彼の身元を確認し、彼の情報が大部分正確だということを確認しました。
いくつかの事柄は、ある種の武器が極秘分類になっているために確認できません
でした。
次に示したのは、私が彼に行なった質疑の写しです。彼のことは、U.S.C.と
表記します。
J.S.(ジェイ・シャフト): 私は、あなたが米軍の大佐だと理解しています
が、それでよろしいのでしょうか?
U.S.C.: その通りだ。私は、中央司令部付属の米軍特殊作戦司令部に勤務し
ている。私の仕事は、標的の座標をプロットし、その標的を破壊する最善の方法
は何かを決定することだ。
私には、私の自由になる大きなアナリストのネットワークがあって、それでそれ
ぞれの標的を分析して、どんな武器がそれを最もよく破壊するかを明らかにする
んだ。
J.S. : あなたは、どれくらいの量の劣化ウラン(DU)がイラクで使用され
たか、またどんなタイプの砲弾が使われたか、知っていますか?
U.S.C.: ああ、私は、少なくとも500トンのDU弾が連合軍によって使用
されたのを知っている。また、多くの都市がDU弾でひどく攻撃されたことも知
っている。
J.S. : 500トンだって? 本当に確かなんですか?
U.S.C.: ああ、たいがい間違いないよ、そのことについては。私が知ってい
るのは500トンを少し上回ったぐらいだったということだが、そうしたかった
ら最も近い百の位に切り上げてもいい。(くすくす笑い)
J.S. : 都市については? あなたがたは、よく考えた上で都市にDUを使っ
たんですか?
J.S.C.: はっきり言おう、我々は、都市や人口密集地でDUを使うことを避
けるようなことは、何ひとつしなかった。私は、わかっていてDUバンカーバス
ターをいくつも選択した。高い貫通力をもっているからね。私は、いくつもの標
的に、もっぱらDU兵器を使った。それらの標的に最大限の打撃を与えるのを確
かなものにするためにね。誰だって、標的を中途半端に破壊したくはないだろう、
最大限の打撃を与えたいだろう。
J.S. : ちょっと待って。私は、バンカーバスターがDUだということは知ら
なかった。あなたはどうしてそれを知っているんですか? 私は、それが本当か
どうか確かめなければいけない。
J.S.C.: そうだ、バンカーバスターの詳細はトップシークレットだった。ま
あ、がんばって確かめてもらえばいい。あなたの質問に答えるために、一つ質問
をしよう。バンカーバスターが、鉄で強化されたバンカーをどうして貫通できる
と思うかね。弾頭の中にDUがなければ、地下にある標的を貫通することなどで
きないだろう。
J.S. : なるほど、要点はよくわかりました。では、どのバンカーバスターに
DU弾頭があるのか教えてくれませんか?
U.S.C.: うーん...(長い休止)。一つについては教えようと思うが、そ
こまでだ。BLU-113貫通体をもつ5000ポンドのGBU-28(誘導爆弾
ユニット)は、DU弾頭を装着して投下することができる。DU弾頭だけではな
く、在来型の非DU弾頭とともに使われる。
もしテレビを見ていて爆弾が命中するのを見たとすれば、それがDUかどうかを
見分ける簡単な方法がある。爆発したところの大気中で2次的な小さな白い炎が
燃えているのが見えたら、それはDUが燃えているんだ。DUは白っぽいオレン
ジ色の炎を上げて燃える。ほとんど花火が燃えているみたいに見える。
J.S. : 他にどんなバンカーバスターがDU弾頭を使っているんですか?
U.S.C.: それに答えようとは思わないね。もうたくさんしゃべり過ぎたぐら
いだ。次の質問は!
J.S. : 500トンのDUに戻りますが、国防総省/ペンタゴンは、故意に民
間エリアをターゲットにしたんですか? それから、もしそうだとしたら何故で
しょうか?
U.S.C.: それはもう既に答えた。しかし、これは言っておこう、ほとんどの
主要都市とその周辺にはイラクの装甲車輛がたくさんあったんだ。我々の方の戦
車や車輛は、敵の車輛を破壊するためにDU貫通砲弾を使う。我々にわかってい
ることは、バグダッドとその周辺で100トン以上のDU砲弾が使われたという
ことだ。しかし北部の諸都市やバスラあたりでは、もっと大きな戦闘が行なわれ
た。我々は、イラクで20,000台以上のいろんなタイプの車輛を破壊した。
そしてバグダッドの繁華街の建物を砲撃しさえした。DUでね。
J.S. : ペンタゴンは、そういうことが起こっていたということを知っていた
んでしょ?何故それを止めようとしなかったんですか?だって、DUの健康への
危険からしても、我々がイラクを解放しているんだということからしても、そう
でしょう?
U.S.C.: イラクにある軍用車輛を一つ残らず完全に破壊したかったんだ。
我々の車輛が、もうダメになっている車輛や既に砲撃を受けた車輛にまでさらに
砲撃を加えているのをあなたたちが見たのは、そのためだよ。私は、20以上も
穴があいた車輛の写真をたくさん見たよ。その目的は、どんな戦闘部隊がどうや
ったってその車輛を使うことはおよそできないというように、確実にそうするこ
とだった。
我々は、イラク軍を殱滅して二度と戦うことができないように確実にしたかった
んだ。その目的は十分に達成したと思うよ。我々が望んでいた以上だった、あれ
ほど短い時間でね。
これには莫大な量の砲弾が必要だった。大部分はDUを先端に付けた 25mm、
30mm、125mm(訳注;実際には120mm)の貫通砲弾だ。
J.S. : DUに関係した健康への危険についてはどうなんですか? あるいは、
あなたは健康への危険があることを否定しますか?
U.S.C.: 私に健康への危険について言明させるつもりなのか、え?
J.S. : もしあなたにそのつもりがあるのなら、ペンタゴン内でのDUについ
ての隠された見解がどういうものか、私は確かめたい。
U.S.C.: うーん...(長い休止、それに続いてひどい罰当たりな言葉)。
よし、わかった。あんたに汚いものをあげよう、それをあんたが捜し求めている
というなら。ペンタゴンはDUに関係した健康への大きな危険があることを知っ
ているよ。我々自身のテスト射爆場をモニターして、いろんな施設をつくったこ
ろから知っているよ。
イラクには高度汚染地域と指定された場所があった。我々が現地に軍部隊を配置
する以前にだよ。バスラ、ジャリバー、タリルの周辺地域、南部砂漠の大部分、
その他さまざまなホットスポットが、戦争前に、汚染地域と指定されていたんだ。
クウェート国境沿いの南部砂漠地域の中には、綿密な調査とテストで、特に放射
性が強いエリアがあった。
サウジアラビアにある我々のテスト射爆場のひとつは、正常な自然の放射線レベ
ルの1000倍以上を示しているんだ。我々は、米国内にも極度に汚染されてい
る射爆場をもっている。そこは地獄だよ、80年代以来ずっとね。だが公にはい
まだかつて何も言われたことがない。「尋ねるな、教えるな」は、同性愛だけじ
ゃなくて、このことにも当てはまるんだ、とても重くね。
これまでに一度、DU砲弾にさらされる兵士はMOP(化学保護服)をフル装備
すべきだという説が展開されたのを知っている。だけど、それは実際的でないと
いうことで、二度とオープンに議論されることはなかった。
J.S. : ということは、ペンタゴンはDUが有害だということを知っていると
いう話しは、真実なんですね?
U.S.C.: そうだ。80年代に現役だったハイレベルの指揮官の大部分がそれ
について知っているということは疑いない。
J.S. : それじゃ、あなたは、自分の部下をDUにさらしたという事実をどう
感じていますか?
U.S.C.: くっそぉー!! 私の仕事について、あんたに何がわかるというん
だ?私は、与えられた標的を破壊するためにしなければならないことをしたまで
だ。DUを使う必要があれば、標的分析レポートにそう書いた。私は実際に自分
で砲弾を発射するわけじゃない、遠く離れたオフィスで仕事しているんだ。
J.S. : ということは、あなたはDUにさらされることを決して心配する必要
がない、そうでしょう? とても勇敢なことで。
U.S.C.: (たくさんの罰当たりな言葉。)このインタビューはこれでおしま
いだ。(さらに罰当たりな言葉。続いて電話をたたきつける音。)
私は、3回目のインタビューを最後までやりとげることは全くできませんでした
が、この大佐から得たことはとても強烈で印象的なものでした。
彼が自分でも認めているように、DUの危険性がわかっていて、イラクの主要都
市でそれが使われたのです。私たちの自国軍部隊は、高度に汚染された地域にさ
らされ続けています。何の警告もなしに、また兵士たちを防護する試みもなしに。
数百トンのDUが主要な人口密集地に使用されました。イラクのすべての軍事
車輛と軍事施設を完全に破壊するようにという命令に軍部隊が従うことによって。
これは、高度に人口が密集した地域でDUが使用された最初です。
国全体が再び汚染されました。そこで生きていく未来の世代のことを全く考慮す
ることなしに。チグリス川は、その地域で栽培されるすべての農作物を灌漑して
います。そして大部分の家畜は、この川から引かれた水とこの川で灌漑された農
作物で育てられます。
さらにどれだけの数の赤ん坊が、異常出産で生まれてくるのでしょうか? さら
にどれだけ多くの子どもたちが、生産的な生活を送ることができる年齢になる前
に、癌になり死んでいくのでしょうか?
何千人もの人々が、最初の湾岸戦争で使用されたDUによって影響を受けていま
す。イラクでの癌の発生率に関する数値は、湾岸戦争以来、癌とそれに関連した
疾病が300〜500%増加したことを示しました。今度は、主要な人口密集地
域が高度に汚染されました。
イラクの人々の将来の健康に対する何の考慮もなしに。
私たちは、この行為の代償がどんなものになるかを確かめるには、ただ待つしか
ありません。それは、きっと非常に高いものにつくでしょう。そして、おびただ
しい数のさらなる苦しみと死を、結果としてもたらすでしょう。
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■米軍大佐の件/私がその記事を書き、たっぷり誹謗中傷を受け取った!■
2003.5.10 ジェイ・シャフト CFTM編集者
今では、たぶん我々はこの記事について議論することができるでしょう、実際
公表されたのだから。私がこの記事の筆者です。私が米軍大佐のインタビューを
しました。それ以来ずっと、私は敵意あるメールを投げつけられてきました。
このインタビューをしてから、私は数人の他の高官とも話しましたが、彼らも
DU(劣化ウラン)がバンカーバスターの弾頭に使われていることを確認しまし
た。私はこの記事を公表することで大きなリスクを負い、そのために悩まされて
います。私は、このインタビューをしたときには、このことから始まるであろう
クソミソな事態を理解していませんでした。
正直なところ私はDUについてインタビューしようとしていたのではありません。
民間人の犠牲者についてインタビューをしていて、その最初のインタビューの後
にDUの話題が出てきたのです。
最後のインタビューをするのに1時間以上かかりました。でも私はそれを使う予
定ではありませんでした。私がこれを公表しようと確信したのは、多くのジャー
ナリストがこれを使う勇気をもたなかったためです。
私は、バンカーバスターが目標に当たっているビデオを見ました。あなたがたも
バグダッドでのいくつもの爆撃の後で焼夷性の火災が見えたでしょう。私はDU
が目標に命中したときに見えるような、ちょうどそんな燃え方をしているのを見
ました。私はそれを最初の湾岸戦争のときに見ましたから、どんなふうに見える
かわかっています。
もしも私のインタビューに関して何か問題がある人がいるなら、私に言ってくだ
さい。私は、いわゆる「専門家たち」によって大声でわめきまくられましたが、
しかし、D.I.Sによって公表しないようにと警告された後、これを公表するこ
とにしました。
DUを禁止しようという目標を、私が台無しにしているという敵意あるメールを
受け取るのには、飽き飽きしています。私は、このことが、ペンタゴンと政府以
外のだれかの目論みにどのような打撃を与えるのか、全くわかりません。
議論は怒れるままにしておきましょう。私は、できうる限り自分自身を擁護して
主張するつもりです。
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ジェイ・シャフト氏の「500トンのDUがイラクで使われたと米軍大佐が認める」
という記事です。ニュージーランドの独立系のインターネット・ニュースに掲載
されたものです。
※「U.S. Colonel Admits 500 Tons of D.U. Were Used in Iraq」
By Jay Shaft Coalition For Free Thought In Media 5 May 2003
http://www.scoop.co.nz/mason/stories/HL0305/S00050.htm
二つ目に、このジェイ・シャフト氏が記事について交わされた激しい議論を受け
てアメリカのYahoo!の中の「du−watch」というメーリング・リストで上
記記事を紹介するに当たっての意味や決意を語った部分を紹介したものです。
※「U.S. Colonel/ I wrote the article, enough slander!」du-watch ・
DEPLETED URANIUM WATCH - Information and analysis about US/NATO use of
Depleted Uranium
http://groups.yahoo.com/group/du-watch/message/1854
なお、ジェイ・シャフト氏から翻訳と掲載の承諾を得ています。
氏が公表している記事はYahoo!Egroup
http://groups.yahoo.com/group/coalitionforfreethoughtinmedia/
で見ることができます。