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シジミさんが転載してくれた「武装兵が商業施設占拠 比大統領の辞任要求(共同)」( http://www.asyura.com/0306/war37/msg/605.html )には、「アロヨ大統領ら政府指導者の辞任を要求する声明を発表した」とあるだけで、何を根拠に辞任を要求するに至ったかを何ら説明していない。
今日正午の「NHKニュース」も、同じく、ただ「アロヨ大統領の辞任を求めている」というだけである。
テレビ朝日で昼前に放送されたニュースは、「反乱部隊は、アロヨ大統領がミンダナオで“自作自演”の爆破テロを起こし、イスラム勢力との対立扇動と米軍の活動強化を招いたことを非難して辞任を求めている」とその理由を報じた。
今回の比軍兵士による“武装反乱”は、ブッシュ政権が主導する「反テロ戦争」の欺瞞性を暴くきっかけになるかもしれないものなのである。
フィリピンで「爆破テロ」があるたびに、裏も取らずに「イスラム過激派によるものと思われる」と報じ続けてきた日本のメディアは、それがアロヨ政権の自作自演だったと糾弾して起こされた“武装反乱”の動機さえ隠蔽しようとしている。
反乱部隊がテレビ局を通じて発表したアロヨ大統領ら政府指導者への辞任要求声明には、アロヨ政権がミンダナオで“自作自演”の爆破テロを起こし、イスラム勢力との対立扇動と米軍の活動強化を招いたことを非難して辞任を求めていることが含まれているのだから、NHKや共同通信もそれを知った上で伝えない“確信犯”である。
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★ 比反乱記事で、各メディアの「反テロ戦争」に対するスタンスが窺い知れる。
占拠の武装兵士、比大統領と閣僚の辞任を要求 [読売新聞]
マカティ市のホテル前に陣取る武装兵士。手前は、スペイン支配に反抗したフィリピン革命軍が使用した革命旗。兵士らも腕にこの腕章=源一秀撮影
【マニラ=源一秀】27日午前3時(日本時間同4時)ごろ、マニラ首都圏マカティ市のショッピング地域に、武装した国軍兵数十人が爆弾複数を仕掛け、一帯を封鎖した。さらに近くの長期滞在用マンションとホテルの機能が一体化した施設「オークウッド・ホテル」を占拠、アロヨ大統領と閣僚全員の辞任を求めている。
アロヨ大統領はクーデター計画があったとして26日、国軍若手将校10人の逮捕命令を出しており、この10人がかかわっていると見られている。今回事件の首謀者の1人と見られ、マスコミ対応にあたっているアントニオ・トリリアネス海軍大尉が逮捕リストに含まれているほか、自身が「10人全員が事件にかかわっている」ことを認めた。
武装した国軍兵は「現政権は、イスラムゲリラに国軍の弾薬を売却しており、腐敗している」として、アロヨ大統領と全閣僚の退陣を求めている。一方で「我々はいかなる政治組織との結びつきもなく、これはクーデターではない」と強調している。
現場は、高級ホテル、巨大ショッピングモールなどからなるフィリピン有数のショッピング街。
(2003/7/27/11:38 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030727it01.htm
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武装の国軍兵士がホテル占拠 マニラ、拘束の邦人ら脱出 [朝日新聞]
フィリピン・マニラ首都圏マカティ市で27日未明、武装した国軍兵士数十人が大規模な商店街の一角を封鎖し、現地にある長期滞在型マンションとホテルを兼ねた「オークウッド・ホテル」を占拠している。ロイター通信やCNNなどが伝えた。
兵士たちは迷彩服姿で、自動小銃などで武装しており、赤い腕章をつけていた。一帯に小型のプラスチック爆弾を仕掛けた。地元テレビに「軍の不正をただす」という内容の声明を出した。
リーダーは、フィリピン軍の士官学校出身者と見られる。
アロヨ大統領は26日、一部の国軍若手将校らによる軍事クーデター計画があったとして、将校や兵士ら数十人の逮捕を命じていた。こうした政府の動きに対する反乱と見られる。フィリピン政府は、兵士たちに投降するよう説得を続けている。
◇
フィリピン国軍兵士がマニラ首都圏マカティ市の「オークウッド・ホテル」を占拠している事件で、AFP通信などによると、27日午前、同ホテルで拘束状態になっていた外国人など約300人全員が脱出した。
外務省によると、ホテル内に閉じこめられている人のなかに、国際協力事業団(JICA)の職員を含む邦人約20人が含まれていた。
同ホテルを住居としていて巻き込まれたオーストラリアのピアース大使も脱出。同大使は疲れた様子だったが、危険を感じたかとの問いには「ノー」と答えたという。
キリンビールの社員も当初オークウッド・ホテルにいた。同社によると、占拠の数時間前、武装兵士の側からホテルの滞在者に避難するよう指示があった。社員は、指示に従い近くのホテルに避難していたという。 (07/27 14:39)
http://www.asahi.com/international/update/0727/002.html
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フィリピン:反乱兵士がホテル占拠 大統領の辞任要求 [毎日新聞]
フィリピンのマニラ首都圏マカティ市で27日午前3時(日本時間同4時)ごろ、武装した軍兵士約30人が大型商店街の一角にあるホテル兼アパート「オークウッドホテル」などを占拠した。宿泊客や住人は人質としてホテルの中に閉じ込められたままという。
フィリピン政府は兵士らに投降を呼び掛け、説得を続けている。
兵士らはクーデターを計画したとしてアロヨ大統領が26日夜に逮捕命令を出した将校グループ。地元テレビを通じて放映した声明ビデオで、アロヨ大統領への支持取り下げを表明し、大統領を含む政府指導者の辞任を求めた。
理由として(1)軍がイスラム勢力のモロ・イスラム解放戦線(MILF)やアブサヤフなどに爆薬を密売している(2)ミンダナオ島ダバオの爆弾テロはMILFをテロリストにするために政府が仕組んだ(3)アロヨ大統領は政権続投のために8月に戒厳令を敷こうとしている―の3点を挙げた。
兵士らは緑の迷彩服に左腕に赤い腕章姿。ホテル近くの駐車場などにもダイナマイトのような爆発物を設置し、占拠した。一人は「権力奪取の意図はない。不満を伝えたいだけだ。人々を傷つけるつもりはない」と述べた。
同ホテルには各国の外交施設があり、ロイター通信によると、オーストラリア大使が人質になった。(マニラ共同)
[毎日新聞7月27日] ( 2003-07-27-09:02 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030727k0000e030005000c.html