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(回答先: 兄弟側はカラシニコフ銃しか持っていなかった… 投稿者 古いライター 日時 2003 年 7 月 24 日 23:43:20)
「意味論」音痴が日本を亡ぼす
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/article/semantics.html
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小室:つまり、責任に対しての自覚もセマンティクスの意識もないのは言葉がきちんと使えないからであって、この点で日本は中国や欧米の支配層と全く違う。言葉がないことで典型的なのは、日本の契約書を見れば歴然としている。十数年前からアメリカとの障害が日常茶飯事になってから、契約書の形式も大分変わってきたとはいえ、昔の日本の契約書なんていうのは「もし争いが生じた場合には、双方が誠意を持って談合する」なんてバカなことが書かれていた。
藤原:それに契約の概念だって無きに等しかったのは、数学がわからなかったからだと思う。数学つまり理の世界はレシオで比率が重要であり、契約とは比率の問題を明確にすることだから、責任の取り方の比例配分を決める。
小室:契約の概念はないが約束という概念はあるというが、これはとんでもないことであり、セマンティックスのない約束なんてお笑いだ。欧米でもとくにアメリカにおける約束というのは、実に細かなところまで規定しており、契約書も大事なことは注にまた注をつけて、厳密で詳しければ詳しいほど良い約束である。日本での約束は「俺の目を見ろ、何も言うな」であり、言葉のない約束が最高のものということになる。この場合にはこうしてあの場合はこうしろと言っていたら、「俺のことを信用しないのか」と言って怒り出すんだから始末に困る(笑)。
藤原:「いちいち理屈ばかり言う」とか「うるさい男だ」ということになる。
小室:契約の概念はアラブ人なんかもっと強烈だ。欧米が手本にしたのはアラブ諸国だから、アラブ人たちは「欧米人たちはバカだ。何もかも俺たちから習ったのではないか」と言っている。
藤原:数字も数学もサイエンスの全てはアラブから伝来したのだから、アラブ世界は数学発想の総本家だど名乗っても当然だ。
小室:数学に限らずアルコールだって何だってアラブから来ているのに、それを忘れやがってという具合になる。徹底した論理的な考え方はギリシャ流と言われているが、実はギリシャから直接に伝わったわけではなく、アラブ世界を経由して欧米は学んでいる。だから、キリスト教も実はいい加減なものであり、本当のところはアラブ人から習ったんだし、バイブルですらアラブに行って読み方を習ってきた。歴史を読めば明白だが、ローマ帝国の南半分はサラセンないしイスラム圏で、それが後になってトルコ帝国になったのだし、北半分がヨーロッパになったに過ぎない。しかも、ヨーロッパは一つの国ではなくて、熊や猿に近い野蛮人たちがうろついていた頃に、大変な文化を持って栄えていたというのが、地中海の南から東に広がるアラブ世界であった。
藤原:セマンティックスの問題から離れてしまうが、この辺は契約絡みの話として脱線してもいい(笑)。なにしろ、アラブ世界の問題は非常に大事なのに、皆がそれを忘れ果ててしまっているから……。
小室:イスラム教は契約の概念がもの凄く発達しており、キリスト教もそれを模倣してきた。日本人が最も興味を持つべきは結婚の契約であり、いちばん論争の的になるのはその条件だ。結婚した場合に財産の何割を分与するとか、ラクダ何匹など(笑)、これこれしかじかと何十項目にわたって細かく規定する。さらに厳しい論争になるのが離婚の条件であり、結婚の際に離婚の時のことまで契約しておくというのはとても日本人には理解ができない。本当に離婚する破目になった時には利害が対立し、しとやかなアラブ娘もそれこそ鬼ババのようになり、寛大な若者も鬼ジジイのようになって凄い論争になる。そんなことにならないように、結婚の前に離婚条件についてキチンと決めておく。
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