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(回答先: 米国防長官:遺体写真の公表を示唆 フセイン氏の息子2人 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 24 日 17:10:18)
【モスル(イラク北部)=柳沢亨之】フセイン元大統領の息子2人が死亡したイラク北部モスル。米軍の急襲作戦から一夜明けた23日、弾痕や薬きょうの残る現場一帯には、いまだに根強い「フセイン王朝」への恐怖から2人の死を「信じられない」と繰り返す市民がいた。安どや歓喜の声は聞こえてこない。一方、フセイン支持と米軍の撤退を叫ぶ若者たちもいた。
「サダムを愛している」「我々の血と魂をささげる」
ウダイ、クサイ両氏の隠れ家だった邸宅の近くで、若者ら約100人が警戒中の米兵数十人に叫び始めた。
この一帯は、1988年に政府が分譲したという瀟洒(しょうしゃ)な家が立ち並ぶ住宅街。2階部分が焼けただれ、鉄骨が露出した、この家の異様さだけが際だつ。
隣人らによると、邸宅にはナワフ・ザイダンという50歳前後の男性と家族が住んでいた。フセイン氏の地元ティクリートの「ブナセル族」の出身。ブナセル族はフセイン政権を支持していたモスルの有力部族ドレイミ族にも近い。男性は公共事業を多く請け負う建設会社のオーナーだった。
口癖は「私はフセイン氏の友人」。近所づきあいはほとんどなかった。護衛を置いたりもせず、変わった点はなかったという。
米陸軍第101空てい師団の大尉(44)によると、ウダイ、クサイ両氏は表通りの反対側の2階の部屋に潜んでいた。2人が武器を持って反撃したかどうかは不明だが、銃撃戦は1時間以内で終わったという。
「2人がわざわざ一緒にいたなんて変じゃないか」
ザイダン氏の会社の従業員だったというアブドルカリームさん(24)は米軍発表を疑っていた。そして「モスルは治安も経済も悪くなった。米軍は出ていけ」とまくし立てた。だが、「米軍がいないと治安はもっと悪くなるかもしれない。ウダイやクサイも大嫌いだ」とも話し、複雑な胸の内をのぞかせた。
一方、米兵の間では、2人の死で米軍襲撃が激化することを恐れる声もあった。同師団の軍曹(23)は「ほっとした気分もあるけど、連中を怒らせたんじゃないか。3月からいるけど、いつ帰国できるのか」とため息をついた。
(2003/7/24/01:37 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030723i217.htm