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(回答先: 米当局、イラク元大統領息子2人の遺体写真公開も検討 [CNN]【BBCニュースは黒焦げの死体と報道】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 23 日 16:12:39)
【バグダッド=新居益】4月9日のバグダッド陥落直前から行方が分からなくなっていた、フセイン元大統領の長男ウダイ氏と二男クサイ氏。旧フセイン体制を暴力で支えた兄弟は、100日以上も米軍の捜索をかいくぐった末、22日の戦闘で死亡が確認された。
ウダイ、クサイ両氏は、現地時間の22日午前9時ごろ、車でモスル市内東部にある潜伏先の邸宅に到着、屋内に駆け込むところをビデオ撮影された。そのテープが米軍当局に渡され、兄弟と確認した米軍は直ちに空てい師団の部隊を送り込んだ。
この邸宅の持ち主は、地元の有力部族指導者、ナワフ・ザイダンという人物。フセイン元大統領のいとこにあたるとの情報もある。AFP通信は、ザイダン氏の親類の話として、ウダイ、クサイ両氏についての情報を米軍に通報したのは、このザイダン氏だと報じた。
事実なら劇的な“裏切り”だが、米国は、両氏逮捕につながる情報に対して、父親の2500万ドル(約29億7500万円)に次ぐ1500万ドル(約17億8500万円)の懸賞金をかけていた。ザイダン氏は旧体制下で、元大統領との親類関係を誇示したため元大統領の怒りを買い、投獄された経験があるとの説もある。
米軍の邸宅への立ち入り捜索は、いったん拒否される。だが米軍は、約1時間後、200人規模で邸宅を取り囲んだ上、邸内突入を強行した。抵抗は頑強で、邸内からは機関銃ばかりか、ロケット砲などを用いた強力な反撃を受けたため、米軍はさらに攻撃ヘリを投入して20発以上のミサイルを撃ち込んだ。作戦は約6時間に及んだ。ハチの巣になった邸宅からは、黒こげになった4体の死体が運び出された。
兄弟が潜伏していたモスルは、元大統領の故郷ティクリートの200キロ北方。米軍はバグダッド、ティクリート周辺の「スンニ派三角地帯」を中心に元大統領一族を捜索していたが、モスルはこの外になり、スンニ派アラブ人の居住地域としてはイラク最北に位置する。バグダッド陥落後、兄弟が、どのようにこの地にたどり着いたのかは不明だ。
「残虐」と「冷徹」――。父親の2つの側面をそれぞれ体現した兄弟は、反発し合いながらも、結局、最期をともにしたようだ。2人は父親以上に残虐として恐れられた。両氏死亡情報がアラビア語ニュースで流れた同日午後10時半(日本時間23日午前3時半)ごろから、バグダッドでは1時間以上にわたり、「祝砲」の銃声が鳴り響き続けた。
◆暴行事件何度も―ウダイ氏 意に沿わない人間は自ら拷問、気に入った女性への誘拐、暴行事件を何度も起こし、残虐さで知られた。公の席にしばしば登場し、元大統領の後継者と見られた時期もあったが、96年の暗殺未遂事件で歩行障害に陥ったことを契機に、後継の芽が消えていた。民兵組織「サダム挺身隊」を率いた。
◆「フセイン後継」―クサイ氏 治安・情報機関を仕切り、冷酷。公の場にほとんど登場しなかった。イラクの最精鋭、共和国防衛隊を率い、元大統領の身辺警護を担当する特別共和国防衛隊の最高指揮官も務めた。2001年、支配政党バース党の要職である軍事副局長に就き、事実上の後継指名と受け取られた。
(2003/7/23/14:14 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030723it04.htm