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2003.07.23
Web posted at: 14:29 JST
- CNN
バグダッド(CNN) イラクのフセイン元大統領の息子ウダイ、クサイ両氏の死亡について米国防総省高官は22日、CNNに対して、駐留米軍の発表に疑念を抱くイラク国民を説得するためにも、2人の遺体写真の公開を米政府が検討していると明らかにした。
国防総省幹部によると、イラク北部モスルでの銃撃戦の後、米軍が2人の遺体を撮影。激しい銃撃の跡があるが、間違いなく両氏だとはっきり確認できる写真だという。
さらに国防総省筋によると、モスルの地元幹部宅での銃撃戦後、現場から発見された遺体は4人分で、ウダイ、クサイ両氏のほかの2人のうち1人はボディガード。もう1人は10代少年だったという。クサイ氏には10代の息子がいたため、米軍は死亡した少年がこの息子だったかの確認も急いでいる。
連邦議会にイラク情勢を報告するためワシントンを訪れている米英暫定占領当局(CPA)のブレマー代表は、両氏の死亡について、「サダム・フセインの発見は時間の問題だと言い続けてきたが、これでその時期が早まったことを願う」と述べ、「イラク国民にとって偉大な日だ。米軍にとってもいい知らせだ」と歓迎した。さらに、バグダッドなどでイラク国民が祝砲を上げていると指摘し、「これで人々が積極的に情報を提供するようになる」と述べた。
米ホワイトハウスも同日、2人の死亡を歓迎する声明を発表し、「2人は長年にわたりイラク国民に無数の残虐行為を重ねてきた。しかし2人はこれ以上、イラクに憎しみの影を落とすことはできない」とコメントした。また作戦は「イラク市民の協力を得て」成功したものだと指摘し、イラク国民との協力関係がうまくいっていると強調した。
国連安全保障理事会に出席するためニューヨークの国連本部を訪れていたイラク統治評議会のチャラビ氏は、息子2人の死亡は「サダム・フセインの権威に対する打撃だ。人々はこれまで以上に、彼は弱い存在だと認識するようになる」と、元大統領の威信低下に大きく役立つと評価した。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200307230017.html