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米誌タイム(電子版)と米CNNテレビが7月18日に発表したブッシュ大統領再選の支持率は50%。米世論調査機関ゾグビー・インターナショナルが同じ日に公表した世論調査では、大統領の再選支持率は46%と減少している。
大統領選挙再選のために、アメリカが北朝鮮かイランに戦争を行う可能性を予想する向きもあるが、北朝鮮はイラク攻撃のようにはいかない。
来年11月の大統領選挙や政権支持率回復のために、いま北朝鮮攻撃をすれば政権としてかえって命取りになる。その主な理由は、
@北朝鮮の戦力のレベルが、アメリカ軍との比較を除けば、かなり高いこと。
A北朝鮮攻撃では多くのアメリカ兵の死者が予想されること。
B人質同然となっている在韓米軍を撤退させるのには、ペンタゴンの官僚機構の抵抗があり、時間を要すること。
つまり北朝鮮攻撃には(北朝鮮の反撃がどのようなものであるか予測できないために)、北朝鮮によるアメリカ軍への大きな損害が見込まれるのだ。
アメリカ対北朝鮮における戦いで、いまアメリカが抱えている膠着状態のイラク問題は、北朝鮮にとっては状況的に有利にはたらく。
ブッシュ政権はイラク戦争を終えると同時に、2004年11月の大統領選挙に向けて、いままでのどの政権よりも早く選挙戦を始めた(日高義樹氏)。そのために、慢性的赤字体質のアメリカ経済の立て直しという、ブッシュ政権にとって最も苦手な仕事に、選挙戦と併行して取り組まねばならない。
「核テロ非対称戦」
サダム・フセインは、テロリストであるビンラディンの戦術や戦略に多くのものを学んだのではないか。
http://www.asyura.com/0306/war37/msg/185.html
アメリカは「テロとの戦い」の名を掲げるわりには、ペンタゴン自体に対テロ戦略の影が薄い。アメリカン・エンタープライズ研究所のサイトを見ても、国家間戦略論に比べ、対テロ戦略論の記事数は非常に少ない。
もともとネオコンの政策研究者は、リチャード・パールも含めて年齢的にも、国家間戦略論のプロとして仕事をしてきている。彼等が作成する戦争計画には、2001年の9.11以降、急きょ必要となった対テロ戦略論の視座が抜け落ちている。
「非対称戦」(テロ、ゲリラ)こそ「21世紀型戦争」だと言われる。アメリカのIT戦略は中国軍を一瞬にして崩壊させると言われるが、ハイテク装備のアメリカ軍は、非対称戦に驚くほど弱い(例:9.11、イラク、ベトナム戦争)。
サダム・フセインがビンラディンから学んだように、金正日もサダム・フセインから、すでに巨大なアメリカ軍の弱点を学んでいるはずだ。いまから来年11月の大統領選挙までの1年数ヶ月間を、過去に使ってきたのと同じ「時間稼ぎの戦術」で、先頃始めたように、アメリカ国務省相手に交渉・協議を続け、ブッシュが落選し、新政権に変わるのを待てばいい。
その間、北朝鮮は核テロを使った非対称戦こそ、アメリカに対する必勝の方法であるとし、核テロと核兵器を両輪とする核戦略を推し進める。
ペリー元米国防長官が「早ければ年内に、アメリカと北朝鮮との戦争が勃発する可能性が高まっている」と述べたと7月15日付の米ワシントン・ポスト紙が報じたが、大統領選挙を踏まえた、反ブッシュ陣営からの政治的な発言だと割り引く必要もある。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/07/15/20030715000040.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A56019-2003Jul14.html
北朝鮮の核兵器開発は実態の把握が難しいといわれる。ラムズフェルド米国防長官も、CIAなどによる「北朝鮮は原子爆弾1〜2個を保有している」といった判断さえ、確証に基づくものではないことを事実上認めているが、この発言もまた大統領選挙を踏まえた慎重な発言といえる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030714-00001036-mai-int
北朝鮮の核ミサイル、核爆撃は、アメリカによる抑止力が効いていて実際は「使えない核」となる可能性があるが、テロ組織アルカイダへの核の売却・拡散は、ペリー元米国防長官が予想するような事態にいずれは発展する。
アメリカによる北朝鮮攻撃は2004年11月以降という予測は、北朝鮮の出方次第で変わると思うが、もし大統領選挙後とすれば2005年夏以降だと、ハドソン研究所の首席研究員である日高義樹氏は、『アメリカは北朝鮮を核爆撃する』(6月30日刊)の著作で予測している。
その時は、イラク戦争でサダム・フセインをしとめるのに失敗した地下壕攻撃用爆弾、バンカーバスターズではなく、小型核兵器による核爆撃を行うと日高氏は予測している。放射能の処理が行なわれ、放射能を周りに撒き散らさない技術的な対応策も考えられているそうだ。
DOMOTO
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html