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(回答先: 株式日記と経済展望 :ネオコンの軍事力による世界支配は失敗する。 投稿者 TORA 日時 2003 年 7 月 18 日 17:05:52)
イラクにおいて連日のように米軍がムジャヒディンに襲われて死傷者を出している。一番恐れていた事態になってきている。このような状況では、アメリカのテレビなども取り上げざるをえず、米軍がイラクで歓迎されていないことをアメリカ国民は知らされた。ブッシュ大統領の支持率も911以前の支持率に落ちてしまった。
米軍は爆弾の雨を降らせることは出来るが、占領するには歩兵による制圧が必要であり、そこに弱点を持っている。米軍がパトロールする車両に対して、ムジャヒディンがロケット弾を打ち込んでくる。米兵による刀狩が行われているが14万の兵力では無理だ。その兵力もそろそろ本土に帰還させなければならない。
歴史的に帝国として一番効率的な支配方法は、現地を支配する支配者を支配すれば、少数の兵士を駐屯させておくだけで済む。その一番良い見本は日本である。米国にとって日本ほどおいしい植民地はないだろう。まず第一にアフガニスタンやイラクのように米軍を襲撃するだけの武装勢力がない。現地の支配者も米国の言うことを良く聞く。
そして「思いやり予算」という毎年6000億円もの駐屯費用まで出してくれる。すでに憲法9条で再軍備化という牙は抜いてあるから、日米安保が破棄される心配はない。もしその気配があれば北朝鮮を挑発してミサイルを数発打たせればいい。臆病な日本国民は震え上がって米国にすがり付いて来る。現にそのようになっている。
日本が北朝鮮のような小国に震え上がらなければならないのはどうしてだろう。日本が本格的に再軍備に取り組めば、北朝鮮はもとより、中国の主要部分とロシアの東半分は日本の勢力下に入るだろう。日本に飛んでくるミサイルはMDで叩き落すが、日本からの「核ミサイル」は中国やロシアには落とせないだろう。それくらいの潜在的軍事能力が日本にはある。
日本と同じような立場にサウジアラビアがあるが、2003年末までにプリンス・スルタン基地から米軍が撤退する。イラクのフセインの脅威が取り除かれた以上、サウジアラビアとしては当然の判断である。国内に米軍基地などあってはアラブ民族主義者たちからの批判が起こる。だからサウジアラビア政府も米軍の撤退を要請するのは理に適っている。
ひるがえって日本はどうだろう。そもそも民族主義者が日本にはいない。私は大学生時代からの民族主義者なのだが、ほとんど組織化されたことはない。戦後の日本では民族主義=軍国主義と刷り込まれ、さらに右翼と同一視されて隠れ民族主義者とならざるをえなかった。
日本の右翼は暴力団の隠れ蓑であったり、児玉誉士夫のようにアメリカから金貰って、政治家に取り入った利権ブローカーであり、民族主義者とはいえない。日本の国会を見ても親米派と親中派がほとんどで、日本の国益を代表する政治家はほとんどいない。日本の政治家は、アメリカの大統領や中国の主席の手下になることが日本の国益と考えているようだ。
弱小国ならいざ知らず、日本のような大国が米国や中国の家来であっていいのか。日本に外国の軍隊が我がもの顔でいることに何の疑問も持たない国民はどうかしている。日本はすっかり教育によって米国の植民地根性を植え付けられてしまったのだ。
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu50.htm