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今回のNGO関連ニュースを時系列で再録。
http://www.asyura.com/0306/war37/msg/1102.html
投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 8 月 04 日 23:19:35:WmYnAkBebEg4M

(回答先: キムヘギョンちゃんの親権者は? 投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 8 月 03 日 00:26:18)

今回のNGO関連ニュースを時系列で再録。


北朝鮮が蓮池・地村さん家族を引き渡す意向 韓国紙報道
http://www.sankei.co.jp/news/030731/0731kok049.htm

 韓国紙、大韓毎日は31日付一面トップで、北朝鮮が日本人拉致事件の被害者の家族を
間もなく日本へ引き渡すことを日本国内の北朝鮮支援団体に通告したと報じた。同紙は3
1日中に日本政府に公式通告するとした。
 同紙は、日本国内の北朝鮮消息筋と韓国内の北朝鮮消息筋の複数が確認したとし、北朝
鮮は30日、日本国内の支援団体に対し、蓮池薫さん夫妻と地村保志さん夫妻の家族を間
もなく引き渡すとの意向を伝えてきたという。曽我ひとみさんの家族と、横田めぐみさん
の娘については言及していないという。

 同紙は「日本国内の北朝鮮支援団体」が具体的にどういう団体か言及していないが、日
本国内で北朝鮮に対する人道的支援をしている団体としている。蓮池さん夫妻は2人の子
供を、地村さん夫妻は3人の子供を北朝鮮に残したまま昨年10月に日本へ帰国した。

 同紙によると、日本の消息筋は「北朝鮮が彼らを引き渡すことで、日本政府との関係を
改善しようとの意向を積極的に示すためのシグナルと受け止められる」と述べたという。
(共同)



■政府:連絡ない、未確認と否定

 政府は31日、韓国紙・大韓毎日が北朝鮮が日本人拉致被害者の蓮池薫さん夫妻と地村
保志さん夫妻の家族を近く日本側に引き渡すと報道したことについて、現時点では公式に
確認していないことを強調するとともに確認の取りようがないとして当惑している。

 福田康夫官房長官は同日午前の記者会見で「そういう話は全く聞いていない。報道だけ
だ。政府としてそういう話はない」と否定した。

 その上で「拉致問題は二国間の人道上の問題で、核問題と切り離していつでも決断でき
る問題だ。(そうした立場で)北朝鮮に要請している」と述べ、引き続き北朝鮮に働き掛
ける考えを示した。これまで北朝鮮から類似の提案があったかどうかについては「交渉の
中のことで言いにくい。こちらの方から人道上の問題を早く解決してほしいと何度も要請
している」とだけ述べた。

 茂木敏充外務副大臣は記者会見で韓国紙報道に関連して「具体的な事実について政府と
して承知していない」と説明。外務省幹部も「報道は見たが政府としては一切聞いていな
い。確認のしようがない」と当惑している。

 中山恭子内閣官房参与も首相官邸で記者団に「今のところ何の連絡も入っていない。全
く知らない。確認のしようもない。否定材料もない」と述べ、帰国した拉致被害者には現
時点での状況をそのまま伝える考えを示した。


◇◇
■非公式に聞いたと自民幹部

 自民党幹部は31日、北朝鮮が日本人拉致事件の被害者の家族を間もなく日本側に引き
渡すとの韓国紙報道について「非公式のルートで伝え聞いていた。具体名については分か
らないが、一切条件は付いていないと聞いている」と述べ、大筋で事実関係を認めた。た
だ具体的な内容については明確にしていない。

 さらに同幹部は「実現性については言う立場にない」とも述べた。

蓮池薫さん、拉致家族送還報道に淡々と 地村さんも「見守りたい」
http://www.sankei.co.jp/news/030731/0731sha067.htm

 韓国紙・大韓毎日が、北朝鮮が日本人拉致被害者家族を近く日本側に引き渡すと報道し
たことについて、蓮池薫さん(45)と妻、祐木子さん(47)が住む新潟県柏崎市は3
1日、薫さんに韓国紙の報道内容を伝えた。薫さんは「韓国の大きな新聞ではないですね」
などと答え、表情を変えず淡々とした様子だったという。
 同市によると午前11時半、市の帰国支援室にファクスで、内閣府の支援室から韓国紙
の報道を翻訳した資料が届いた。薫さんは現在、同市役所の市民活動支援課で働いている。
小林一省帰国支援室長が庁舎内で直接、手渡した。

 また地村保志さん(48)は「国の支援室から本日、日本政府は北朝鮮政府から(大韓
毎日新聞の報道内容は)聞いていないとの連絡を受けた。この件については状況を見守り
たい」とのコメントを出した。

拉致家族の帰国に全力 小泉首相
http://www.sankei.co.jp/news/030731/evening/e01iti003.htm
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韓国紙が「近く送還」報道

 【ソウル=久保田るり子】韓国紙、大韓毎日は三十一日、日本に帰国した拉致被害者の
うち蓮池薫さんと地村保志さんの家族を北朝鮮が近く、日本に送還する意思があることを
日本の団体に三十日伝えたと、日韓両国の消息筋の話として報じた。
 同紙は、北朝鮮が家族の送還について伝えた日本国内の団体について「北朝鮮に人道支
援を行ってきた団体」としているが、特定はしていない。曽我ひとみさんの家族の送還に
は言及しなかったという。

 また同紙は、こうした動きは北朝鮮の核問題をめぐる国際世論の悪化が背景にあると指
摘、「北朝鮮は(拉致被害者の家族を)送還すると伝え、日本政府との関係改善を望んで
いるとの意思を積極的に示すシグナルを送っているとみられる」との日本の消息筋の話を
伝えている。

                  ◇

 小泉純一郎首相は三十一日昼、韓国紙の報道に関連して「ずっと家族を帰すよう今まで
も交渉を進めてきたし、これからも進めていく。(報道内容を)確認する、しないの問題
じゃない」と述べ、拉致問題の解決に全力を挙げる意向を表明した。

 さらに、「家族の気持ちを受けて、これまで家族を不安がらせないよう交渉を進めてき
た。報道の側の配慮が必要ですね」と述べた。

 また、自民党幹部は同日、「これまでもそういうシグナルは何度もあったが、(北朝鮮
が本気かどうかは)分からない」と述べ、これまでに北朝鮮側から日本側に対して家族の
帰国の可能性をほのめかすサインがあったことを認めた。

「拉致家族に重大な情報」29日夜、横田さんにNGOが連絡
http://www.sankei.co.jp/news/030731/0731sha098.htm

NGOからの連絡について報道陣に話す拉致被害者家族連絡会代表の横田滋さんと早紀江
さん夫妻=7月31日、川崎市内

 北朝鮮への人道支援をしている非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京)
が、蓮池薫さん(45)と地村保志さん(48)、曽我ひとみさん(44)の拉致被害者
3家族の北朝鮮にいる子供たちの手紙と写真を持ち帰ったことが31日、分かった。

 政府関係者によると、レインボーブリッヂは、拉致被害者を支援する政府支援室に連絡。
蓮池さんらに手紙と写真を渡したいとしている。手紙の中で北朝鮮の子供たちは、近況を
つづり、親との再会の希望を述べている。帰国問題には触れていないという。

 レインボーブリッヂの小坂浩彰事務局長は7月下旬に訪朝し29日に帰国。平壌市内で
3家族の子供らと面会した。

 蓮池さんには長女と長男、地村さんには長女と長男、二男がおり、曽我さんには、夫の
元米兵ジェンキンスさんと娘2人がいる。

 小坂事務局長は31日夕、民放のインタビューに答え、蓮池さんや地村さんらの子供に
は、両親が拉致された日本人との認識はないようだった、などと話した。

 北朝鮮拉致被害者の家族連絡会代表の横田滋さん(70)によると、29日夜にレイン
ボーブリッヂから「重大な情報があるので、蓮池さんら3家族に連絡を取りたい」と電話
があった。

 横田さんは「支援室など政府に連絡し内容を伝えるべきだ」と話したという。

 レインボーブリッヂはホームページ(HP)などによると、アジア各国に人道的な支援
活動をする目的で2000年4月設立。北朝鮮には食糧支援のほか、風力発電所の建設援
助をしたこともあった。また燃料用のタイヤチップを送る活動もしていた。

 レインボーブリッヂは8月1日朝、東京都内で記者会見する予定。

北、非公式ルートで拉致家族5人の帰国を打診 政府「慎重に見極める」
http://www.sankei.co.jp/news/030731/0731sei116.htm

 北朝鮮による日本人拉致事件をめぐり、北朝鮮側から拉致被害者家族計9人のうち5人
を帰国させるとの意向が非公式ルートを通じて日本政府へ伝えられていることが31日、
分かった。政府関係者が、複数の非公式ルートで帰国に向けた折衝を続け、最近になって
5人に関して前向きな返答があったことを明らかにした。
 帰国の打診があったのは蓮池薫さん夫妻の子ども2人と、地村保志さん夫妻の子ども3
人。

 政府は曽我ひとみさんの夫のジェンキンスさんと2人の子ども、「死亡」が伝えられた
横田めぐみさんの娘キム・ヘギョンさんを含めた家族全員の帰国を求めるのが基本方針だ
が、日本人同士の子どもである5人の帰国を先行させる可能性も模索していた。北朝鮮側
は帰国に際しコメ支援などの条件は付けていないとされる。

 ただ政府部内にはあくまで9人全員の一括帰国を求める意見も根強い。北朝鮮側の真意
などを「慎重に見極める必要がある」(関係筋)との指摘もあり、早期帰国が実現するか
どうかは不透明だ。

 一方、別の日朝関係筋は今年前半、ジェンキンスさん、ヘギョンさんの帰国打診があり、
日本政府が9人の無条件での帰国を求める立場からただちに拒否した経緯があったことも
認めた。

「これまで通り、政府を信じて待つ」家族は報道に懐疑的
http://www.sankei.co.jp/news/030731/0731sha127.htm

 韓国紙が「北朝鮮が拉致被害者の家族を日本に引き渡すと支援団体に通告した」と報道、
北朝鮮から帰国した非政府組織(NGO)が家族連絡会代表の横田滋さん(70)に「重
大な情報がある」と伝えたことに対し31日、家族からは「信じるわけにはいかない」
「(交渉は)政府を通して」「NGOが出る問題じゃない」などの懐疑的な反応が相次い
だ。
 蓮池薫さん(45)の父秀量さん(75)は新潟県柏崎市で「(報道が)事実であれば
いいと思うが、政府から連絡がないので、信じるわけにはいかない」と話した。

 また横田さんから30日夜に「NGOの代表の方が写真と手紙を預かっているので、蓮
池さん夫妻に会いたがっている」という内容の電話があったことを明らかにし「政府を通
してほしいと断った」と話した。

 秀量さんは薫さんが「(写真や手紙が)本当なら会ってもいいが、ここまで待ったから、
会わなくてもいい」と話しているとも語った。

 福井県小浜市の地村富貴恵さん(48)の兄・浜本雄幸さん(74)は、講演先の同県
武生市で情報に接した。福田康夫官房長官らが報道を否定するなど、詳しい状況が入りだ
し「全然、話にならない情報だと分かった。腹立たしくなり、期待が持てなくなった」。

 浜本さんは「(家族の帰国は)政府間交渉で初めて解決できる問題であって、NGOな
どが出てくる問題ではない。これまで通り、政府を信じて待つ」と語気を強めた。

 署名活動のため、奈良市に滞在中の地村保志さん(48)の父保さん(76)は「北朝
鮮の魂胆あってのことだろう。日本政府への正式な連絡ならば良い方向に解釈できるが、
まだ信用できない」と冷静に受け止めていた。

小泉日誌
http://www.sankei.co.jp/news/030731/prime.htm
<7月31日 木曜日>

 【午前】 8時現在、公邸。朝の来客なし。
 9時36分、公邸発。49分、皇居着。内奏。

 11時、皇居発。7分、官邸着。8分、執務室へ。「北朝鮮が日本人拉致被害者の家族
を近く日本に送還する意向だと韓国メディアが報じているが」に「…」。

 11時15分から20分まで、林正和財務事務次官。

 11時23分、執務室を出て、24分、特別応接室へ。25分から46分まで、都市と
農山漁村の共生・対流推進会議の養老孟司代表ら。安倍晋三官房副長官らが同席。47分、
特別応接室を出て、48分、執務室へ。

 11時51分、執務室を出て、52分、貴賓室へ。報道各社のインタビュー。「拉致被
害者の家族を北朝鮮が帰国させるとの報道があるが、政府として確認は」に「確認する、
しないの問題じゃないんです。ずっと進めているから。今までも進めていたし、これから
も進めるんです」。54分、貴賓室を出て、55分から59分まで、2階ホールで中畑保
一全国都道府県議会議長会会長ら同議長会メンバーと記念撮影。


 【午後】

 正午、大ホールへ。0時1分、同議長会メンバーとの懇談会開始。福田康夫官房長官、
片山虎之助総務相が同席。

 1時6分、懇談会終了。7分、大ホールを出て、8分、執務室へ。9分から18分まで、
音楽評論家のシャーフィ・ホセイニ氏。草川昭三公明党参院議員会長が同席。

 1時56分、執務室を出て、57分、官邸発。59分、自民党本部着。2時4分から1
9分まで、自民党選挙対策本部会議。

 2時22分から同49分まで、参院選立候補予定者への公認証渡し。山崎拓幹事長、竹
山裕参院議員会長らが同席。50分から56分まで、新任衆院小選挙区支部長と写真撮影。
58分、自民党本部発。3時、官邸着。1分、執務室へ。

 3時31分、執務室を出て、33分、小ホールへ。34分、観光立国関係閣僚会議開始。

 3時59分、観光立国関係閣僚会議終了。4時、小ホールを出て、1分、執務室へ。

 4時5分から20分まで、兼元俊徳内閣情報官。21分から30分まで、河合隼雄文化
庁長官。

 4時31分、執務室を出て、32分、特別応接室へ。画家の平山郁夫氏らイラク文化財
保護国際会議参加者。河合文化庁長官らが同席。5時5分、同室を出て、6分、執務室へ。

 5時7分から23分まで、外務省の藤崎一郎外務審議官、安藤裕康中東アフリカ局長。
32分、執務室を出て、33分、小ホールへ。34分、経済財政諮問会議開始。46分、
同会議終了。小ホールを出て、47分、執務室へ。

 5時48分から6時1分まで、塩川正十郎財務相。

 6時2分から10分まで、安倍官房副長官。

 6時19分、執務室を出て、21分から23分まで、特別応接室で報道各社のインタビ
ュー。「北朝鮮が地村さん、蓮池さんの家族を帰国させる意向だと報じられているが」に
「いいや、まだ聞いてませんね」。25分、官邸発。28分、衆院議長公邸着。綿貫民輔
衆院議長、宮沢喜一、橋本龍太郎、森喜朗の各首相経験者と会食。

 8時45分、衆院議長公邸発。48分、東京・永田町のキャピトル東急ホテル着。同ホ
テル内の「村儀理容室」で散髪。

 9時47分、キャピトル東急ホテル発。59分、公邸着。「衆院議長公邸ではどのよう
な話を」に「いやいや、外交問題でいい話できたよ」。

拉致家族帰国を北朝鮮が打診 日本のNGOが仲介役?
http://www.sankei.co.jp/news/030801/morning/01iti002.htm
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2回訪朝、政府関係者に近況伝える

 北朝鮮による日本人拉致事件で、北朝鮮に残る拉致被害者の一部家族の帰国問題が三十
一日、浮上した。日本のNGO(非政府組織)が介在し、すでに家族や北朝鮮当局、日本
政府要人とも接触し、帰国実現の可能性をめぐる協議が行われているもようだ。日本政府
は事実関係を公式には明らかにしていないが、水面下で北朝鮮との交渉を続けていること
は認めている。ただ、NGOの狙いや北朝鮮の出方など不透明な要素は多い。
 小泉純一郎首相は同日夜、森喜朗前首相ら首相経験者と会食した際、北朝鮮から一部家
族の帰国について打診があったとの見方について「正式には聞いていない」と語り、非公
式には何らかの情報を得ていることを示唆した。首相はまた、同日昼には記者団に対し
「(対北朝鮮交渉は)これまで家族を不安がらせないよう交渉を進めてきた」と強調した。

 七月に訪朝した「人道支援NGOレインボーブリッヂ」の小坂浩彰事務局長は、拉致被
害者の蓮池薫さん・祐木子さん夫妻、地村保志さん・富貴恵さん夫妻の家族と撮った写真
と、曽我ひとみさんの家族と撮った写真をそれぞれ日本に持ち帰り、政府サイドに家族の
近況を伝えたとされる。写真について、小坂氏は官邸関係者らにも見せているとされる。

 日朝関係筋によると、小坂氏は七月に十五−十九日、二十四−二十九日の二回にわたり
訪朝。蓮池、地村両夫妻の子供、曽我さんの夫のジェンキンスさんと娘二人とそれぞれ別
の場所で面会した。

 家族の帰国問題では、小泉首相に近い自民党関係者も水面下の交渉を進めてきたといわ
れ、帰国の実現が総裁選再選問題に絡めて語られるなど政治的な側面も指摘されてきた。
政府の拉致問題専門幹事会は同日、拉致被害者五人の家族全員の帰国が必要だとの方針を
確認した。

子供との面会、北朝鮮高官から打診 NGOが会見
http://www.sankei.co.jp/news/030801/0801sha055.htm

拉致被害者家族から受け取った手紙の入っていた封筒を見せるNGO「レインボーブリッ
ヂ」の小坂事務局長=1日午前、東京都中央区日本橋馬喰町(代表撮影)

 北朝鮮への食糧支援などをしている非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の小
坂浩彰事務局長(50)は1日、東京都中央区の事務所で記者会見し、拉致被害者の蓮池
薫さん(45)、地村保志さん(48)、曽我ひとみさん(44)の子供計6人と平壌で
面会した経緯などを明らかにした。

 小坂事務局長は7月26日に北京経由で平壌入り、北朝鮮高官から「拉致被害者の子供
たちと面会するか」と持ち掛けられた。28日になって滞在先のホテルで蓮池さんの長女
と長男、地村さんの長女と長男、曽我さんの娘2人の計6人と会った。

 小坂事務局長は「親たちの友人として面会した。一緒に写真撮影もした」とし「訪朝す
る度に子供たちの様子を尋ねていた。北朝鮮側は前から『帰国させるべきだ』と話してい
たが、面会がセットされたのは初めて」と語った。

 地村さんの長女は「一番下の弟も元気にしているので、両親に伝えてほしい」と話して
いたという。

 小坂事務局長は29日夜に帰国、被害者の家族連絡会代表の横田滋さん(70)に「子
供の写真と手紙を家族に渡したい」と連絡。川崎市内のホテルで中山恭子・内閣官房参与
や外務省の斎木昭隆アジア大洋州局参事官に経過を説明し「写真や手紙を渡すため家族に
会いたい」と伝えた。


 【レインボーブリッヂ】アジア各国に人道的な支援活動をする目的で2000年4月設
立された非政府組織(NGO)。平壌にも事務所がある。北朝鮮には医薬品を提供したほ
か中国で食糧品を購入、支援している。風力発電所の建設を手助けしたこともある。昨年
12月に茨城県日立港で座礁した北朝鮮の貨物船が積んでいたボイラー燃料用のタイヤチ
ップは、レインボーブリッヂが寄付した。

NGO「不可解でうさんくさい」 蓮池透さん
http://www.sankei.co.jp/news/030801/0801sha078.htm

 拉致被害者の蓮池薫さん(45)の兄、透さん(48)は1日、新潟県柏崎市で記者会
見。非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」が北朝鮮から持ち帰った手紙や写真を
直接手渡したいとしていることに「不可解でうさんくさい。北朝鮮のメッセンジャーと疑
う」と不快感をあらわにした。
 透さんは、薫さん本人がレインボーブリッヂの小坂浩彰事務局長と会うことはないと断
言。「密室で本人に直接話して揺さぶりをかけようとする憶測を感じる。平壌で誰に会っ
たのか言うべきだ」と述べ、あくまで政府支援室を通じて手紙や写真を渡すよう求めた。

「政府もNGOに接触」福田官房長官
http://www.sankei.co.jp/news/030801/0801sei088.htm

 福田康夫官房長官は1日午前の記者会見で、拉致被害者の北朝鮮にいる家族の手紙を持
ち帰ってきた非政府組織(NGO)への対応について「(内閣官房の拉致被害者・家族)
支援室で接触している」と述べ、政府としてNGOから事情を聴いていることを明らかに
した。
 福田氏は今回の北朝鮮側の動きの意図について「分からない」とし、家族の引き渡しに
関する情報をNGO側が持っているかどうについても「分からない。政府としては、そう
いう形のメッセージは、NGOを通じても一切ない。受け取ってない」と強調した。

北朝鮮 NGO利用し揺さぶり 拉致被害者ら高まる怒り
http://www.sankei.co.jp/news/030801/evening/e02nat001.htm
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 蓮池薫さん(四五)夫妻らの子供たちと平壌で面会し、手紙や写真を持ち帰った非政府
組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の小坂浩彰事務局長は、北朝鮮側から「拉致被害
者の子供たちと会ってみるか」ともちかけられたことを、一日の会見で明らかにした。
 北朝鮮は昨年十月に被害者らが帰国して以降、「拉致問題はすでに解決済み」とし、被
害者から子供にあてた手紙の受け取りさえ拒否する非情な対応を取り続けてきた。それな
のに、単なる民間人と子供らを面会させ、「早く会いたい」との言葉を親である拉致被害
者たちに伝えさせようとした。

 日朝関係筋によると、小坂氏はかつて訪朝した際、北朝鮮側が「死亡」としている横田
めぐみさん=拉致当時(一三)=の長女、キム・ヘギョンさん(一五)とも面会し、一緒
に写真をとった。北朝鮮はこうして被害者や被害者家族周辺に再三、揺さぶりをかけてい
る。

 小坂氏は会見で、「子供たちは日本に帰るべきだ」と話す北朝鮮高官もいることを明ら
かにしたが、なぜ北朝鮮は無条件で早急に子供らを帰国させないのか。

 金正日総書記が拉致を認め謝罪し、被害者は帰国させたが、その子供たちは“人質”の
まま残されている状態が九カ月以上も続いている。蓮池さんが七月三十日、会見で「拉致
は現在進行形」と語った言葉の裏側には、北朝鮮のせいで子供と離れ離れにさせられ、い
まだに原状回復ができないでいるとの思いが込められている。

 蓮池さんの兄、透さん(四八)は一日、小坂氏が北朝鮮から手紙や写真を持ち帰ったこ
とに「不可解でうさんくさい」と不快感をあらわにした。被害者周辺は、北朝鮮の誠実を
装った不誠実なやり方に、ただ怒りを増大させている。(中村将)

拉致家族子供「6人は元気」 NGO会見
http://www.sankei.co.jp/news/030801/evening/e02iti003.htm
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ヘギョンさんとも会う

 北朝鮮による拉致事件で、蓮池薫さん(四五)夫妻らの子供たちとされる六人と北朝鮮
で面会、手紙や写真を受け取り帰国した非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の
小坂浩彰事務局長(五〇)は一日朝、東京都内の事務所で会見し、面会したときの様子や
以前に訪朝した際、横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさん(一五)にも会っていたこ
とを明らかにした。
 子供を日本に引き渡すとの北朝鮮側の意向については「北朝鮮から何のメッセージも受
け取っていない」と強調した。

 小坂氏は先月二十六日に訪朝。北朝鮮高官から「面会するか」と持ちかけられ、二十八
日に蓮池さんの長女(二一)と長男(一八)、地村保志さん(四八)の長女(二一)と長
男(一九)、曽我ひとみさん(四四)の長女(二〇)、二女(一八)と平壌の高麗ホテル
で面談した。地村さんの二男(一六)は林間学校に参加中で欠席した。

 面談は午後四時五十分から行われ、最初に曽我さんの娘と話し、続いて蓮池さんと地村
さんの子供と対面。いずれも三、四十分間で男子はカッターシャツ姿、女子は白のブラウ
スでスカーフを巻いていた。

 子供たちは「お父さん、お母さんは元気ですか」「私たちは元気ですと伝えてください」
と話したという。地村さんの長女は二男について「元気でいるので心配しないでほしい」
と言い添えた。通訳を介したため、踏み込んだ話ができずに面談は終わった。小坂氏は
「親の友人」として面会したという。

 面談の席で小坂氏は子供たちから日本にいる家族あての三通の手紙を託された。各家の
兄弟、姉妹ごとに一緒に記念写真も撮影。日本に持ち帰った写真は二十枚以上という。小
坂氏は「写真は親に郵送する。手紙は(親に)できるだけ早く手渡したい」と語った。

 小坂氏は年四、五回訪朝し、申請から二、三日で入国ビザが発給されるなど、北朝鮮当
局から「特別待遇を受けている」といい、昨年十一月ごろにはキム・ヘギョンさんとも面
会。小坂氏が「めぐみさんの娘に会いたい」と要請したという。

 レインボーブリッヂは平成十二年四月、設立。食糧やエネルギーとしての古タイヤなど、
一回一千万円程度の物資を北朝鮮に送ってきた。小坂氏は訪朝のたびに「蓮池さんらの子
供の様子を尋ねていた」と話している。

蓮池さん兄 「不可解」
http://www.sankei.co.jp/news/030801/evening/e02nat002.htm
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 非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の小坂浩彰事務局長が北朝鮮から拉致被
害者の子供らの手紙や写真を持ち帰ったことについて、蓮池薫さん(四五)の兄、透さん
(四八)は一日、新潟県柏崎市で記者会見し、「不可解でうさんくさい。北朝鮮のメッセ
ンジャーと疑う」と語った。
 透さんは、薫さん本人がレインボーブリッヂの小坂浩彰事務局長と会うことはないと断
言。「密室で(被害者)本人に直接話して揺さぶりをかけようとする憶測を感じる」と述
べた。

 また、地村保志さん(四八)は「はっきりした状況が分からないので何も言うことがで
きません。今後の状況を見守りたいと思います」とのコメントを出した。

手紙、写真を支援室に提出 平壌で面会のNGO
http://www.sankei.co.jp/news/030802/0802sha049.htm

 北朝鮮への食糧支援などをしている非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」は2
日、拉致被害者の蓮池薫さん(45)、地村保志さん(48)、曽我ひとみさん(44)
の子供計6人と平壌で面会した際に受け取った手紙3通と写真約20枚を政府支援室に提
出した。支援室は同日中に職員を派遣して家族らに手渡す方針。
 レインボーブリッヂの小坂浩彰事務局長(50)は1日の記者会見で、手紙や写真の存
在と、家族らに直接手渡したいとの意向を明らかにしていた。

 小坂事務局長は7月26日に北京経由で平壌に入り、北朝鮮高官から拉致被害者の子供
たちとの面会を持ち掛けられた。28日に滞在先のホテルで蓮池さんの長女と長男、地村
さんの長女と長男、曽我さんの娘2人の計6人と会い、子供の姿を撮影していた。

 小坂事務局長は29日に帰国、被害者の家族連絡会代表の横田滋さん(70)に「写真
と手紙を家族に渡したい」と連絡。東京都内で支援室の中山恭子・内閣官房参与や外務省
の斎木昭隆アジア大洋州局参事官に経過を説明し「写真や手紙を渡すため家族に会いたい」
と伝えた。

拉致被害者子供の手紙と写真 家族支援室に渡す NGO
http://www.sankei.co.jp/news/030802/evening/e03nat002.htm
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 北朝鮮による拉致事件で、東京の非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」の小坂
浩彰事務局長(五〇)が北朝鮮から持ち帰った蓮池薫さん(四五)夫妻ら帰国被害者五人
の子供たちとされる六人の手紙と写真が二日、同団体から政府の被害者・家族支援室に渡
された。同日中に支援室職員が蓮池さんらの手元に届ける方針だ。
 支援室によると、同日午前、レインボーブリッヂの職員が手紙と写真を支援室に届けた
が、小坂氏は同席しなかった。

 小坂氏は七月二十六日から訪朝。北朝鮮側からの持ち掛けで二十八日、宿泊先の平壌の
ホテルで、蓮池さんと地村保志さん(四八)夫妻、曽我ひとみさん(四四)の子供とされ
る六人と面会。その際、手紙三通を受け取り、写真約二十枚を撮影して二十九日帰国した。

 小坂事務局長は手紙などを直接、拉致被害者へ渡すとしていたが、被害者や家族らは不
信感を表明。「すべて政府を通じるべきだ」と直接の受領を拒否していた。

拉致被害者に子供の手紙と写真手渡す 政府支援室
http://www.sankei.co.jp/news/030802/0802sha087.htm

蓮池さん夫妻に手紙と写真を手渡した後、記者団の質問に答える後藤裕・政府支援室主査
=2日午後、新潟県柏崎市

 拉致被害者の政府支援室職員は2日、新潟県柏崎市の蓮池薫さん(45)夫妻と福井県
小浜市の地村保志さん(48)夫妻、新潟県真野町の曽我ひとみさん(44)方をそれぞ
れ訪問。非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京)が北朝鮮を訪れた際に面
会して持ち帰った子供の手紙と写真を手渡した。地村さんらは子供の写真と確認。「髪が
伸びたなあ」などと感想を漏らした。

 蓮池、地村両夫妻にとっては、昨年10月に帰国後、初めての便り。手紙はハングルで
書かれ、それぞれの家族あての計3通で写真は計約20枚。

 支援室職員によると、蓮池さん夫妻は、子供たちの手紙や写真に間違いないことを確認、
熱心に見入っていたという。

 地村さん夫妻は、便せん3枚と5枚程度の写真を手渡され、その場で手紙を読んだ。妻
の富貴恵さん(48)は写真を見て「髪が伸びたなあ」と笑顔を浮かべたが、保志さんは
無言。2人は「長女と長男です。筆跡も長女に間違いない」と答えた。

 レインボーブリッヂの関係者が2日午前、支援室を訪れ、手紙と写真を家族に渡すよう
職員に託した。支援室の中山恭子内閣官房参与は2日、報道陣から子供たちの帰国の兆候
があるかと問われ「確実な情報があるまではぬか喜びはできない」と慎重な姿勢を示した。

 1日に記者会見したレインボーブリッヂの小坂浩彰事務局長によると、7月28日に平
壌で、蓮池さんの長女と長男、地村さんの長女と長男、曽我さんの2人の娘の計6人と面
会。写真を撮影し手紙を預かった。当初、手紙を直接手渡す意向を示していた。

北朝鮮が「親は日本に抑留」と説明 拉致被害者会見
http://www.sankei.co.jp/news/030803/0803sha064.htm

 北朝鮮から非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京)が持ち帰った子供の
手紙と写真を政府支援室を通じ受け取った拉致被害者5人が3日、それぞれ地元で記者会
見した。地村保志さん(48)夫妻=福井県小浜市=は、長女(21)の手紙に「両親は
日本で抑留されている、と聞かされた」と書かれていたことを明らかにした。
 蓮池薫さん(45)夫妻=新潟県柏崎市=は「親子の情を利用されている」と強い憤り
を表明。曽我ひとみさん(44)=同県真野町=も「写真の笑顔は本当の笑顔ではない」
と、複雑な心境をのぞかせた。地村さんらは「機を逃さずに、やってほしい」と拉致問題
解決に向けた政府の対応強化を要望した。

 地村さんと蓮池さん両夫妻が、帰国後に子供から手紙を受け取るのは初めて。今年に入
り子供あての手紙を仲介者に託したが、北朝鮮が受け取りを拒否。曽我さんには今春、北
朝鮮から家族の手紙が届いた。

 小浜市の施設で地村さんは長女(21)の手紙について、両親の安否を気遣う内容で
「何カ月も帰ってこないから聞いてみたら『両親は日本に行って抑留されている』と聞か
された」と書かれていた、と述べた。

 両親が日本人であることや拉致には触れず「抑留」の理由も書かれていなかった。また
「寮からアパートに移り学校に通っている。食料も生活費も従来通りもらっており、生活
の心配もない」との近況もあったという。

 地村さんは「無事で安心したが、うれしくもない」。妻の富貴恵さん(48)は「子供
は今、両親を必要としている時期。日本政府は(解決に)本腰を入れてほしい」と強調し
た。

 蓮池さんは自宅前で、長女(21)は手紙で「北朝鮮に帰って来てほしい」と訴えてい
るとし「北朝鮮に書かされている印象で、残念で強い憤りを感じる。利用されている気が
してたまらない」と怒りをあらわにした。

 長女と長男(18)が笑顔を見せている写真8枚を見た妻、祐木子さん(47)は「無
事でほっとした」と語った。

 真野町役場で会見した曽我さんによると、長女(20)の手紙には「一日も早く会いた
い」とあった。しかし「久しぶりに手紙を読んで感動したが、写真の笑顔は本当の笑顔で
はない」と話した。

「親子の情を利用されている」と憤り 蓮池さん夫妻
http://www.sankei.co.jp/news/030803/0803sha066.htm

北朝鮮に残る子供からの手紙について記者会見する蓮池薫さん、祐木子さん夫妻=3日午
前、新潟県柏崎市

 「親子のきずなはそのままだと感じた。でも利用されている」。北朝鮮による拉致被害
者の蓮池薫さん(45)夫妻は3日朝、新潟県柏崎市の自宅前で記者会見し、帰国後初め
ての娘からの便りに期待と不安、憤りをにじませた。

 「一緒に過ごした正月や誕生日のことなどが書いてあった」と薫さん。妻、祐木子さん
(47)も「写真を見て元気でいたことを確認し、ほっとした」と語った。

 しかし薫さんは「私たちが拉致され、日本で子供を待っていることを全世界が知ってい
るのに、(子供)本人だけが知らされず、手紙を書かされている」と語気を強め、祐木子
さんも「子供たちが利用されている印象を受けた」と話した。

 薫さんはさらに「手紙をどうこう言っている場合ではない。子供の帰国に集中して、こ
の時期を逃さないで」と語り、政府に拉致問題解決への一層の努力を求めた。



 ■蓮池さん夫妻一問一答


 3日記者会見した蓮池薫さん(45)と妻祐木子さん(47)との一問一答は次の通り。
(敬称略)

 −手紙は子供のものに間違いないか。感想は。

 薫 間違いない。娘の筆跡。手紙を出したが(北朝鮮に)拒否され連絡が取れなかった。
無事でほっとした。

 −どんな内容か。

 薫 子供たちは事実を知らず、帰ってきてくれと書いてあり、書かされた印象。残念で
強い憤りを感じる。内容は子供が大学に通い、生活も不便なく、帰国するまで親子で楽し
くしていたこと。われわれが日本に帰っていることが分かっているか書いてない。日本人
ということも拉致された事実も知らない。

 「レインボーブリッヂ」の話では中国に出張、と言ってくれと当局者に言われたとのこ
とで「仕事頑張って」というのが普通。「帰ってきてくれ」というのに違和感を感じた。
写真を見て深刻な表情はなかった。一緒に過ごした正月や誕生日のことが書いてあり、親
子のきずなはそのままと感じた。(北朝鮮は)親子の情を利用している気がしてたまらな
い気持ち。

 子供が日本に帰ってすべてを知り、今後のことを決める決意を新たにした。写真は8枚。
表情は穏やかで笑っている。手紙は3枚で裏表5ページにびっしり書いてあった。

 −返事を書くのか。

 薫 当たり障りのない内容で書くべきか考えている。

 −今後政府にどんな対応を求めるか。

 薫 子供の帰国に集中して、新たな動きも出てきているのでこの時期を逃さずやってほ
しい。

 −祐木子さんはどう受け止めたか。

 祐木子 元気でいたことを確認し、ほっとした。子供たちが利用されている印象を受け
た。向こう(北朝鮮)は分かっていながらなぜ利用するのか、腹が立った。

 −北朝鮮側に拒否された手紙の内容は。

 薫 日本人であることを書き日本にいることもにおわせた。ショックが大きすぎるので
拉致されたことは書かなかった。

「北の揺さぶりか」と警戒 地村さん夫妻
http://www.sankei.co.jp/news/030803/0803sha079.htm

子供からの手紙を手に記者会見する地村保志さん、富貴恵さん夫妻=3日午前、福井県小
浜市

 約10カ月ぶりに手紙や写真で子供たちの近況に接した地村保志さん(48)と富貴恵
さん(48)夫妻。3日の記者会見では、元気な子供の様子に安どの気持ちを表しながら
も、非政府組織(NGO)に手紙を託した北朝鮮政府の思惑に「北の揺さぶり工作か」と
一定の警戒感も見せた。

 手紙には、筆者である長女(21)が、自分が9月に大学を卒業した後の就職や二男
(16)の中学卒業後の大学進学などを相談する内容も。5、6回読み返したという富貴
恵さんは目を細めながらも「親のいない寂しさの表現もあった。早く会って寂しさを取り
除きたい」とうつむいた。

 これまでの会見では時折、笑顔も見せていた2人だが、この日は笑い声は一切響かず、
子供の帰国がいまだに実現しないことへの焦りがうかがえた。

 「手紙をもらってもうれしくない。長引くと子供は北朝鮮に傾いてしまう。早く子供た
ちを返してほしい」と語気を強める保志さん。富貴恵さんは「子供は今、親を必要として
いる時期。(拉致問題の解決に日本政府は)本腰を入れて」と哀願した。



 ■地村さん夫妻一問一答

 3日記者会見した地村保志さん(48)と妻富貴恵さん(48)との一問一答は次の通
り。(敬称略)

 −手紙の内容は。

 保志 長女が書いた。親の安否を問い、近況を知らせる文面。「お父さん、お母さん早
く帰ってきて」と願う文面。

 富貴恵 5、6回読んだ。懐かしい娘の字。

 −写真の表情は。

 保志 写真5枚。朗らかで元気そうだった。

 富貴恵 「笑え」と言われて笑っているような気もした。

 −二男については。

 保志 長女が二男の誕生日に自分がいろいろつくってあげて祝ったこと。大学に行きた
がっていることが書かれていた。

 −両親の今の状況を子供はどうみているか。

 保志 「国内旅行に行く」と言って出たが、何カ月も帰ってこないから聞いてみると
「日本に行って抑留されている」と。原因は書いていない。

 −子供の生活ぶりは。

 保志 食料や生活費も、従来通りもらっているし、生活は何の心配もないとの内容だっ
た。

 −子供に返事は。

 保志 現時点では考えていない。出すなら外交ルート。

 −NGOを通したことについては。

 保志 なぜ外交ルートを通じて送らないのか、北朝鮮が何かもくろんでいるのではと感
じる。

 −子供の帰国が決まらない中で手紙や写真を受け取ることについて。

 保志 無事で安心したが、うれしくもない。元気なのはうれしいが、内容は納得できな
い。心境は複雑。

 −子供の帰国を願う気持ちを。

 保志 長女は就職を控え、二男は大学進学の大事な時期。これからの人生で両親に相談
したがっている。切羽詰まっているので、解決を急いでほしい。

 富貴恵 親を必要としているとき。政府は(問題解決に)本腰を入れてほしい。


「人質」利用浮き彫り
http://www.sankei.co.jp/news/030804/morning/04iti002.htm
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 蓮池薫さん夫妻や地村保志さん夫妻、曽我ひとみさんは北朝鮮に残されたままの子供た
ちの直筆の手紙や写真に約十カ月ぶりに触れて、ひとまず安心したことだろう。
 だが、手紙の内容について被害者らが「親子の情、絆を利用されているようで腹が立つ」
(蓮池さん)、「北朝鮮の揺さぶり工作か」(地村さん)などと話したように、被害者ら
の北朝鮮への不信感は逆に増大する形になった。

 北朝鮮は「拉致はでっちあげ」などと長年否定し続けた。昨年九月に金正日総書記が拉
致を初めて認めて謝罪し、被害者のうちの五人が帰国を果たすと、「拉致はすでに解決済
み」と言って突っぱねる。北朝鮮に残された子供に「両親は日本に抑留されている」と説
明する。

 北朝鮮はこれまでも、被害者の子供や家族を利用した「人質外交」を続けてきた。横田
めぐみさん=拉致当時(一三)=の長女、キム・ヘギョンさん(一五)を日本の限定した
メディアに取材させ、「おじいさんとおばあさんに会いたい」と言わせた。めぐみさんの
父、滋さん(七〇)は「家族会」代表だ。滋さんらを訪朝させ、大々的に歓迎すれば、日
本の拉致事件追及の勢いはトーンダウンするとの狙いがあった。

 北朝鮮は「家族の情」を利用する一方で、日本に帰国した拉致被害者が子供たちにあて
た手紙は受け取らないという非情な対応も続けている。

 「手紙をもらってもうれしくない。早く子供たちを返してほしい」。地村さんが言うよ
うに、今回の件は子供を「人質」として留め置いているという北朝鮮の非人道ぶりを浮き
彫りにしているだけだ。(中村将)

拉致被害者子供の手紙 「両親日本に抑留」 5人会見「北の揺さぶりだ」
http://www.sankei.co.jp/news/030804/morning/04iti001.htm
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 北朝鮮から非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京)が持ち帰った子供の
手紙や写真を受け取った拉致被害者五人は三日、それぞれの地元で記者会見した。手紙の
中には、北朝鮮当局から「両親は日本に抑留されている」と説明を受けているとの内容も。
拉致被害者らは子供の無事に安堵(あんど)の表情を浮かべながらも、「(手紙は)書か
されているような印象」「親子の絆(きずな)を利用されている」と、北への怒りや不信
感を募らせていた。
 新潟県柏崎市の蓮池薫さん(四五)、祐木子さん(四七)夫妻は、自宅で記者会見。二
人の子供の写真と手紙について「(子供が無事で)ほっとした」とまずは安心した様子。

 ただ、唐突にもたらされた手紙については、「意味も分からず書かされているというよ
うな印象。憤りを感じる。親子の絆を利用されているような気がしてたまらない」と話し
た。

 手紙には「帰ってきて」と記されていたが、夫妻は「(子供たちを)早く帰国させるし
かない」と、子供たちの早期帰国を求めていく決意を新たにしたという。

 新潟県真野町の曽我ひとみさん(四四)も同町役場で記者会見。手紙は二人の娘のうち、
長女の美花さん(二〇)が書いたもので、夫のジェンキンスさん(六三)ら家族の近況を
知らせる内容。曽我さんは「大変感動して熱いものが自然と込み上げてきた。何回も何回
も読み返した」と感想を述べた。

 福井県小浜市の地村保志さん(四八)、富貴恵さん(四八)夫妻は同市内で記者会見し
た。長女(二一)の手紙はB5判のメモ用紙三枚の裏表五ページ。北朝鮮当局から「両親
は日本に抑留されている」と説明を受けているという内容が書かれていた。

 保志さんは「子供たちが元気でいると知って安心したが、うれしいということではない。
早く子供たちを返してほしい。それだけです」と改めて子供たちの早期帰国を訴えた。


拉致被害者子供からの手紙 「書かされた印象。憤り感じる」
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 非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」が持ち帰った子供たちの手紙や写真を受
け取った蓮池薫さん(四五)、祐木子さん(四七)夫妻ら拉致被害者五人は三日、記者会
見し、それぞれの思いを語った。主な一問一答は次の通り。
≪蓮池夫妻≫

 −−手紙と写真を受け取った感想は

 薫さん「写真も(子供たちに)間違いなく、手紙も娘の筆跡。無事でほっとした。ただ、
子供たちは(拉致事件などの事実を)知らされていない。意味もわからず『帰ってきてく
れ』というようなことが書いてある。(誰かに)書かされたようだという印象を強く持っ
た。残念で憤りを感じる」

 「チグハグに感じたのは、われわれが日本に帰っているのが分かっているのか、分から
ないのか全然書いていないこと」

 −−手紙の内容は

 薫さん「昔一緒に正月や誕生日を過ごしたことが書いてあって、親子のきずながそのま
まだということを感じてほっとした。一方、何の目的か知らないが親子の情、きずなを利
用されているような気がして、たまらない。全世界が、われわれが日本人であり、拉致さ
れた人間であり、帰国して待っているのを知っているのに、本人の子供たちだけは知らな
い。そういう状態であのような手紙を書かされている。本当にどうしようもない気持ちだ」

 −−返事は書くのか

 薫さん「(今年三月に)それとなく私たちが日本人だというようなことを書いて、手紙
を出したが、北朝鮮側に(受け取りを)拒否された。そういう状況で、子供たちに何が書
けるのか。当たり障りのないことを書くべきか考えている。いま手紙のやり取りをどうこ
うしている時期ではない。早く子供たちに帰ってもらうということに集中して、この時機
を逃さずに、やっていただきたい。そのために努力したい」

 −−祐木子さんの感想は

 祐木子さん「元気でいたことを確認してほっとした。覚悟していたが、子供たちは利用
されているのだなと思った。日本で子供たちを待つのを決心したのを向こうも分かってい
るはずなのに、なぜ子供を利用するのかと腹が立った」

                  ◇

≪地村夫妻≫

 ◆「懐かしい字。5、6回読んだ」

 −−手紙の内容は

 保志さん「長女が書いた。親の安否を問い、近況を知らせる文面。『お父さん、お母さ
ん早く帰ってきて』と」

 富貴恵さん「五、六回読んだ。懐かしい娘の字」

 −−写真の表情は

 富貴恵さん「『笑え』と言われて笑っているような気もした」

 −−両親の今の状況を、子供はどうみているか

 保志さん「『国内旅行に行く』と言って出たが、何カ月も帰ってこないから聞いてみる
と、『日本に行って抑留されている』と。原因は書いていない」

 −−北朝鮮が、NGOに手紙と写真を託したのはなぜだと思いますか

 保志さん「第一に、北朝鮮による“揺さぶり工作”でしょうね。僕たちがもう一度北朝
鮮に帰るというような心理状態に持っていこうというような意味の。良い方に解釈すれば、
子供たちをこれから帰す、身の安全を知らせる、という意味合いでは。それからただ単に、
人道的な誠意を見せるということで、子供たちの現状を書いて送ってきたと、三通りの考
え方ができると思います」

 −−お子さんの帰国を願う気持ちを、改めて聞かせてください

 富貴恵さん「元気な様子がうかがえるんですけど、親のいない寂しさというのを書いた
文面があるんです。早く会って、寂しさを取り除いてやりたいという気持ちでいっぱいで
す」

                  ◇

≪曽我さん≫

 −−手紙を見た感想は

 「久しぶりに長女の書いた字を読みました。大変感動して、熱いものが自然にこみ上げ
ました。それで何回も何回も読み返しました」

 −−内容は

 「夫も子供たちもみんな健康で、子供は毎日、前、私がいたときのように、大学に通っ
ていると書いてありました。それから、向こうもこっちもそうなんですけど、一日も早く
会える日を毎日、待ちながら生活していると書いてありました」

 −−NGOが手紙と写真を北朝鮮から持ってきたことについては

 「もちろん、持ってきてくださったことには感謝していますが、方法というか、これか
ら先は、複雑にしないで、すぐに国の支援室の方に渡してもらえれば…」

 −−返事は?

 「書いて届くなら書きたいと思います」

「最大限できることやる」被害家族帰国問題で川口外相
http://www.sankei.co.jp/news/030804/0804sei073.htm

 川口順子外相は4日昼、北朝鮮による拉致被害者家族の帰国問題について「政府として
今以上の動きになっていないのはとても残念だ。申し訳ない。最大限できることをやって、
一日も早く家族の方に帰っていただけるように努力したい」と述べ、北朝鮮への働き掛け
を強めていく考えを示した。
 首相官邸で福田康夫官房長官と会談した後、記者団の質問に答えた。

「手紙、写真より帰国を」福田長官、政府として強く要請
http://www.sankei.co.jp/news/030804/0804sei072.htm

 福田康夫官房長官は4日午前の記者会見で、北朝鮮が拉致被害者の子どもの手紙と写真
を非政府組織(NGO)に託したことについて「手紙とか写真でなく、5人の子どもが日
本に帰国するのが緊急のことであり、政府としてさらに強く要請していきたい」と述べ、
拉致被害者5人の家族の帰国を北朝鮮に強く申し入れていく考えを示した。
 福田氏は「写真などによって(子どもが)元気だということが確認されたことはよかっ
た」と表明。一方で「『両親は日本に抑留されている』と聞かされている」との手紙の記
述に対し「子どもらが本当にそう思っているのか、もしくは意図的にそういうことにさせ
られているのか分からない。非人道的なことで、そういう問題は早急に解決したい」と強
調した。

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コメント
1. 2021年3月26日 14:36:09 : h0BKPmQCC2 : dE12Z3FBZW9MeU0=[6] 報告
保護者の55%「しつけで子どもたたいた」 国際NGO調査
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E8%80%85%E3%81%AE55-%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%A7%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%9F-%E5%9B%BD%E9%9A%9Bngo%E8%AA%BF%E6%9F%BB/ar-BB1eXHCW?ocid=msedgntp

子どもの虐待問題などに取り組む国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京都)は25日、保護者の55・4%が、しつけのため「子どもを過去1回以上たたいた経験がある」との調査結果を公表した。

 調査は、親権者らによる体罰禁止を明記した改正児童虐待防止法の施行(2020年4月)を受けて実施。今年1月、子育て中の保護者1000人に体罰の経験などを尋ねた。17年当時の調査結果(70・1%)よりも改善したものの、家庭内の体罰が依然としてなくならない現状が浮かんだ。

 体罰以外でも、過去3カ月以内に子どもに1回以上行った行為として、「怒鳴りつける」(37・1%)、「にらみつける」(30・3%)が上位を占めた。

 これとは別に、6〜17歳の子ども344人を対象とする調査を今年2月に初めて実施。「体罰を受けたことがある」との回答は38・7%に達した。年代別にみると、年齢が高い子どもほど体罰を容認する傾向がみられたという。

 調査を担当した西崎萌・国内事業部プロジェクトオフィサーは「17年と比べて改善傾向がみられるが、更なる啓発活動が必要だ」と指摘。子どもへの意見聴取も含む継続的な実態調査▽子育て支援策や公的予算の拡充――などを国に提言した。

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