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【ワシントン佐藤千矢子】ラムズフェルド米国防長官は30日の会見で、イラクの治安回復が遅れ、駐留米軍への攻撃が頻発していることについて「泥沼でも、ゲリラ戦でもない」「ベトナム戦争とは違う」と述べ、批判に激しく反論した。ブッシュ大統領が5月1日に「大規模戦闘終結」を宣言してから平均1日に1人の米兵が亡くなっている計算で、国防長官もいら立ちを募らせているようだ。
ラムズフェルド長官は、イラクの混乱について(1)旧フセイン政権の残党(2)略奪者(3)戦争前に刑務所から解放されたイラク人犯罪者(4)外国人テロリスト(5)イランの影響下にある人々――の5種類の人々によって引き起こされていると指摘。それぞれ事情は異なり「ゲリラ戦や、組織的抵抗とは違う」と述べた。
さらに「風刺漫画は『これはもうベトナム(戦争)か』と期待を込めて言うが、そうではない。時代も場所も違う」と、ベトナム戦争のように泥沼化しつつあるとの批判に反論した。
イラクでは6月だけで米兵17人が死亡。「戦闘終結宣言」後に死亡した米兵は、敵の攻撃による25人と事故などによる40人の計65人に達し、開戦から同宣言までに死亡した米兵139人の半数近くに迫っている。
30日に発表された米CNNテレビやギャラップの共同世論調査によると、イラクの現状が「うまくいっている」と認識している国民は5月初旬の86%から56%に激減し、「ひどい」は13%から42%に跳ね上がった。米国が大量破壊兵器を発見できると思っている人は3月下旬の84%から53%に下がった。
ブッシュ大統領の支持率は61%を維持し、国民は全体としては駐留米軍のイラクでの活動を支持しているものの、世論は次第に厳しい方向へ向かっている。
[毎日新聞7月1日] ( 2003-07-01-10:12 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030701k0000e030016000c.html