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(回答先: イラン核問題で米が日本に油田開発撤退要求…英紙 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 28 日 16:07:19)
6月28日(ブルームバーグ):国際石油開発(東京都渋谷区)と石油資源開発(東京都品川区)の政府系油ガス田開発会社2社と、総合商社トーメンの日本企業連合は、交渉を進めてきたイランでの油田開発に関してイラン国営石油会社(NIOC)と最終調整に入った。約3000億円を投じて2006年から日量30万バレルの原油生産を開始する方向で、月内の基本合意を目指す。開発交渉に携わった関係者が27日までに、ブルームバーグ・ニュースに対して明らかにした。
交渉を進めているのは、イラン南部フゼスタン州アフアーズ市北西部のイラク国境近くに位置するアザデガン油田の開発プロジェクト。06年から20年間にわたって日量30万バレルの原油を生産するという。イランは外国企業への石油利権譲渡を禁じており、生産した原油をイラン政府が買い上げるバイバック方式による契約となる。生産した原油は主に日本に向けて輸出する予定。
イラン国営石油会社の元従業員で世界エネルギー研究所(CGES、ロンドン)のアナリスト、タスキン氏は、アザデガン油田は「巨大な油田だ。イラン政府はこの油田を迅速に開発したがっている」と述べるとともに、「どんな会社にとってもだが、安定供給を確保したい日本企業にとっては特に、何億、何十億バレルの埋蔵量を持つ油田は貴重だ」と指摘した。
アザデガン油田の推定埋蔵量は260億バレルとされ、イラン最大級の規模を誇る。同油田の開発交渉に関しては、2000年11月にイランのハタミ大統領が来日した際、森喜朗首相(当時)との会談で日本企業に対して優先交渉権が与えられていた。アラビア石油がサウジアラビアで自主開発油田の権益を 2000年に失効しており、日本企業が主導となって進める新たな「日の丸油田」としての期待がかかる。
日本では、第一次石油ショック時の1973年には一次エネルギーに占める石油依存度は77%だったが、2001年度には49.4%にまで低下。それでも、石油は約半数の依存度を占める主要エネルギー。経済産業省によると、2002 年度の国内への原油輸入量は日量ベースで417万バレル。そのうち、イランからの輸入は14%を占め、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアに次ぐ第3位の原油輸入相手国となっている。
東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki、木下 晶代 Akiyo Kinoshita
Last Updated: June 27, 2003 20:14 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=afASKlotvDrY&refer=topj