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対北朝鮮、日米韓による「包囲網」が完成 「対話」と「圧力」めぐり温度差も
日韓首脳会談は7日、北朝鮮が核開発問題をめぐり事態を悪化させた場合の対応に
ついて「米韓、日米首脳会談で合意した原則を再確認」との方針で一致し、日米韓に
よる北朝鮮包囲網の「輪」が完成する形となった。ただ会談後の共同記者会見では、
北朝鮮への「圧力」も必要とする小泉純一郎首相と、「対話」重視の盧武鉉大統領の
「温度差」も明確になった。
5月の日米首脳会談は、北朝鮮が使用済み核燃料再処理などで状況を悪化させれば
経済制裁を念頭に「より強硬な措置」を講じると合意し、これに先立つ米韓首脳の共
同声明も「追加的措置の検討」を明記。日本側は今回の会談で「措置」などの直接的表
現の盛り込みを目指したが、最終的に韓国側の「北朝鮮を刺激しない方がいい」との意
向に配慮し見送った。
小泉首相は、記者会見で「『対話と圧力』は必要。北朝鮮がさら事態悪化させれば、
一層厳しい対応をしなければならない」と共同声明より踏み込み、強硬姿勢の米国にも
配慮をみせた。これに対し盧大統領は「必ずしも『追加的措置』の意思表示ではない」
「対話の方により重きを置きたい」とし、立場の食い違いをみせた。
小泉首相は拉致問題でも「日朝平壌宣言を基本に核、拉致など諸懸案を解決した上で
国交正常化を実現する」との日本の方針について盧大統領の「支持」を取り付ける一方
で「韓国政府の平和繁栄政策を支持」と表明、韓国側の立場とのバランスをとらざるを
得なかった。
政府は今後、米朝中に日韓両国を加えた5カ国協議の早期開催を働き掛けるなど、北
朝鮮問題の進展へ向けた動きを本格化させる構えだが、表面化した日韓の温度差の調整
も迫られそうだ。
ZAKZAK 2003/06/07
http://www.zakzak.co.jp/top/top0607_2_01.html