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(回答先: 「ネオ永久革命」熊田 亭(中日新聞)【ネオコン−トロツキー−永久革命−イスラエル】 投稿者 トロッキー 日時 2003 年 6 月 07 日 10:05:19)
スターリン主義という亡霊が墓場を見つけられずにまだまださまよっているようだ。
トロツキーは亡命先のメキシコで著名な壁画画家シケイロス(またはシュケイロス)に頭にピッケルを打ち込まれ暗殺された。芸術家がよくこんなことをすると驚く。
(人の頭蓋をうち砕く行為は、対象を絶対に生かさない、生きていては困るからこそ抹殺する最良の方法であろう。ロシアの特殊部隊が昨秋チェチェンの独立を叫ぶ女性たちによるモスクワの劇場占拠事件で毒ガスを劇場内に注入し、意識朦朧としている無抵抗の占拠者たちを「逮捕」ではなく全員ピストルでこめかみを撃ち抜いた。たとえ女性であっても無慈悲な殺し方をした)
ところで熊田某は思想的背景は知らないが、とんでもないジャーナリストのようだ。トロツキーのトの字も知らない無知ぶりをさらけ出している。この際とばかりに吐露好きスト批判を行ったつもりだろうが、ジャーナリストが物を言うときはそれなりの勉強した形跡がみられるべきだ。
しかし意図的にそうはしない。
「革命の永久運動だから永久革命論となづけられた。トロツキーはスターリンの刺客に殺された。
ネオコン潮流の開祖でエンタプライズ研究所の長老アービング・クリストル(八二)は、往時、ニューヨーク極左のトロツキー主義者であった。トロツキーの思考回路を踏まえて、左から右への転向である。
−−−中略−−−
トロツキーとクリストルがそうであるように、ネオコン潮流の知識人のおおくはユダヤ系で、イスラエル右翼の代弁者であることをかくさない政治人もいる。」
クリストルかクリトリスか知らないが、トロツキーの思考回路があれば極左から極右に変質できるもの、などと言わんばかりの、スターリニスの常套手段そのままだ。どこにそんな理論が成り立つのか?
「トロツキスト」=イコール悪の代名詞などという語法がまだ通じると思っているのだろう。
そう言えば沖縄では共産党(70年当時は沖縄人民党)民青が琉球大学の学生町田宗秀君をそれこそ衆人監視の中、空手の7年殺しを食らわせ股割きのリンチを加えておまけに北辰寮の四階から突き落とすという暴挙を行ったが、これは人民党の運動が全軍労の戦いに圧倒されじり貧化したため危機感を抱いて、「トロレス」を叫んで行ったものである。
こんなスターリニストのやりかたは、熊田の世界では、「レーニンの死後、ソ連の将来をめぐってスターリンとトロツキーの対決がおこった。
スターリンは一国社会主義を唱えて、ロシアのなかに共産主義を建設することを唱えた。トロツキーは革命を永続的に輸出して、古い世界秩序を破壊しなければ、ロシア革命の前途は危ういと反論した。」とスターリンとトロツキーを並列に並べて、スターリン擁護の伏線を張っている。
「ロシアの前途」でもない、トロツキーはそんなケチな視点から世界革命を唱えているのではない。「古い世界秩序」ではない。「万国の労働者団結せよ」というマルクスの理念を実践したのだ。
現代資本主義社会における賃労働と資本の矛盾ゆえに疎外された労働をどのように克服するか、ブルジョアジーの奴隷としての呪縛を自ら断ち切る以外に解放はない。そのために万国の労働者が団結すること、従って労働者に国境はない。だからこそインターナショナル(「ああインターナショナル、我らがもの」)な労働者の団結が必要なのだ。そのための先頭に立って世界革命の輸出を実践することが必須の課題だった。
トロツキーはそれゆえに真の革命家である。だがボルシェビキにおけるスターリン派に対する組織戦術を楽観主義のトロツキーは取り組まなかったがゆえに、「政敵は皆殺し、都合のよい相手とはファシストであっても手をくむ」というスターリンの戦術にはめられてしまった。今の日本共産党も基本的にはこの戦略。人間の心の奥底には都合の悪いことは何とか逃れたい、まずい過去は隠したい、という自己保存本能があるようで、この本能を地上からなくすに、つまりスターリン主義を完全になくす戦いは五〇〇年は必要と言われている。遺伝子組み替えをやりゃ早まるんだろうが。
従って、一国社会主義は「ここは社会主義国だ」と柵を作って革命の輸出もしなけりゃ反体制は弾圧する。ボルシェビキは官僚主義に変質し、最後は破産するのは当たり前。
第二次大戦後のソ連圏の出現なんて、単に「ソ連」を守るためだけに領土を拡大し、鎖国しただけ。国境の消滅どころかこの柵からこっちは社会主義だなどと、国境を創設。
だからハンガリー革命(1956年)など、社会主義国にはあってはならないわけで中共や日共も弾圧を支持。原水爆禁止でも、ソ連の行う原爆実験は賛成、などと日本をはじめスターリニストは低次元な脳味噌を披瀝した。
革命にいたる戦いは悪名高い「二段階革命戦略」でその一環が日本では議会主義クレチン病。一時は一〇〇万人もいると言われた日本狂産頭員が未だに革命を起こせない理由がそこにある。イラク共産党も同じだと思う。北朝鮮の人民にスターリニスト政権打倒の戦いを促し、もって世界に革命を輸出するという共産主義者本来の使命はどうこへ吹っ飛んだか?命が惜しい?そりゃもう革命家ではない。単なる「議員さん」だ。天皇から勲章でもほしいのかな。
「今日のネオコンが中東の永久革命をこころざすのも、トロツキーの血筋をひいている。」
どういう「永久革命」なのかな?それがトロツキーとどう関係あるのかな?
よくも恥ずかしげもなく書けたものだ。現象的にはにていても中身がまったく違う。クリトリスはブル転しただけのことなのにトロツキストがネオコンだなんていっちゃあ、どういう思考してんだろ。ネオコンはブルジョワ、トロツキーは労働者を基本にして戦略を練った。極左が革命運動をいやになってブル転し極右になるのは、どこの世界にもみられる。日本狂産頭もその一例に成り下がっているだけ。こんな基本的なことも考慮することなくただただ「ネオコンイコールトロツキスト」。
ダイーエの中内社長(今は破産)のとった経営戦略は毛沢東の革命論(「鉄砲から政権が生まれる」などマヤカシの根拠地革命論)だが、それとて自らのブルジョワ的利害の追求のためにとった方法論であり、毛沢東の革命を日本で実現するためにやったのではない。だから中内が毛沢東主義者だとは誰も言わない。中内の「結果」は毛沢東同様破滅。
マルクスやトロツキーがユダヤ人であっても万国の労働者の解放の戦いを展開したことは明らかな史実である。
熊田某のゴミ記事はスターリン主義擁護の「ためにする」だけの駄文である。根拠のないクソッタレリアリズムとでも言うべきか。