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エビアン滞在中のブッシュ米大統領と中国の胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席は1日、胡氏の就任後初の米中首脳会談を行った。両首脳は北朝鮮の核開発問題をめぐって北朝鮮を交渉の場に戻すことが急務だとの認識で一致。中国側は、北朝鮮側が多国間協議に応じる条件として、同協議の枠組みで米国との「2国間の接触」を求めていることを伝えた。米政府は、北朝鮮側が多国間協議に応じる可能性を打診してきたと判断。日韓両国と対応を検討する。
会談後の米政府高官の説明によると、ブッシュ大統領は胡主席に対し、できるだけ早い時期の訪米を要請。今年後半または来年前半にも実現する方向で検討している。
同高官によると、胡主席は、「北朝鮮を協議の場に戻すことが急務だ」との考えを示したうえで、「北朝鮮は、多国間協議に応じる代償として何らかの(米国との)2国間の接触が必要だと言っている」と述べ、米国側に可能性を検討するよう打診した。これに対し、ブッシュ大統領は、米朝2国間の個別協議には応じないとの方針は変わっていないことを強調したが、「多国間協議の中で、北朝鮮側は我々の目を見て、何かを言うことはできる」と述べ、同協議の中で直接対話することは可能との柔軟な姿勢を示した。
同高官は、北朝鮮の対応について、「これまで米朝2国間協議のみを主張してきた点から少しだけ進展した」と述べ、北朝鮮の対応が変化したとの認識を示した。4月に北京で開催した米朝中3者協議の第2回協議または日韓を含む多国間協議開催の可能性について、「おそらくある」と述べ、日韓両国と協議した上で結論を出す考えを示した。現時点で開催の日程や場所が決まっているとの見方は否定した。
ブッシュ大統領は、北朝鮮問題を中国、日本、韓国など周辺国とともに平和的、外交的に解決するべきだとの姿勢を改めて強調。中国の役割に期待を表明した。また両首脳は、「日本、韓国は重要な役割を持つ」との認識を示し、多国間協議に日韓両国の参加が必要との立場で一致した。
新型肺炎SARS問題では、SARS根絶に向けた中国の取り組みに対する米国の支援について協議したうえで、「胡主席は(情報開示などの)透明性に積極的に取り組んでいる」として、その指導力を評価した。
テロ問題や大量破壊兵器の拡散問題では、ブッシュ大統領がポーランド訪問中に提示した大量破壊兵器やミサイルの押収に関する「拡散防止構想」に中国側が加わる意向を示し、数週間中にも米中間で署名する見通し。
台湾問題では、胡主席が台湾独立派の動きに懸念を表明したのに対し、ブッシュ大統領は「一つの中国」の原則に基づき、独立を支持しないとの米政府の方針を再確認。一方で中国による武力行使などの場合には、台湾関係法に基づき台湾防衛を支援する姿勢を示した。 (06/02 10:46)
http://www.asahi.com/international/update/0602/005.html