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(回答先: ヤミ金融:収益、山口組に上納 五菱会本格捜査へ 警視庁 (毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 10 日 05:40:53)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030810it01.htm
指定暴力団山口組系のヤミ金融グループによる出資法違反事件で、グループ幹部が系列店の店長らに、「保釈金や罰金は組織で用意するので警察には何も話すな」などの口止め工作をしていたことが警視庁の調べで分かった。
さらに、各系列店には「開業資金は自分で用意した」など組織的背景がなかったと供述するよう指示するマニュアルも配布されていたことも判明。警視庁は、グループの巨額利益は山口組系五菱(ごりょう)会に上納されていたとみており、近く同会への捜査を本格化させる。
山口組系のヤミ金融グループは、傘下に数百店の店舗を抱えていたが、これらは数十店舗ごとに二十数グループに分けられていた。警視庁は、このうち「AR(エーアール)」「FC(エフシー)」「TO(ティーオー)」と呼ばれる3グループ16店舗をこれまでに摘発し、各グループの責任者や店長ら26人を出資法違反などで逮捕した。
これまで事情聴取を受けた関係者のほとんどは、警視庁の調べに黙秘したり、あいまいな供述に終始したりしていたが、最近になって「保釈金は組織で用意するから、逮捕されても決して何も話さないように」と口止めされていたことを明かすグループ関係者も出てきた。
また、ほとんどの系列店から、警察に摘発された際の受け答えを記したマニュアルも見つかった。
マニュアルは、開業資金について、「自分で工面した」と回答するよう指示。「都の貸金業登録はなぜ受けたか」「法定金利は知っていたか」などの質問には、「東京都の担当者から聞いた」と答えるように指示するなど、上部組織があることをにおわさないようにする内容だった。
逮捕された店長らは、取り調べに対しかたくなに供述を拒んでおり、捜査は8か月に及んでいる。しかし、この間、警視庁は100か所以上を捜索して大量の関係文書を押収したほか、500人以上の関係者の事情聴取を続けてきた。
その結果、「TOグループ」だけで、昨年末までの1年半に100億円近くを顧客から集めていたことを確認。今月4日には、山口組系暴力団の元幹部でグループ最高責任者、梶山進容疑者(53)を出資法違反容疑で指名手配し、山口組系暴力団の関与と資金の流れの解明に全力をあげている。
(2003/8/10/03:01 読売新聞 無断転載禁止)