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http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030810k0000m040094000c.html
指定暴力団山口組五菱会によるヤミ金融事件で、多額の収益が五菱会を通じて山口組本体に上納されていた疑いが強いことが、警視庁と5県警の合同捜査本部の調べで分かった。捜査本部は、資金の流れの全容解明のため、五菱会本部(静岡市)の組織的関与についても近く本格捜査に乗り出す。出資法違反(高金利)容疑で指名手配中の同会系貸金業総括経営者、梶山進容疑者(53)が全容を知る立場にあったとみて、行方を追っている。
調べでは、梶山容疑者は、二十数グループの同会系ヤミ金組織の最高責任者とされる。捜査本部はこれまで同会東京事務所(東京都渋谷区)など関係先を捜索、押収資料を分析して、資金の流れの解明を進めてきた。
その結果、同事務所に収益金がたびたび運び込まれていた疑いが浮上。関係先で押収された札束が、五菱会独特の束ね方で統一されていたことも分かった。梶山容疑者が会長を務めるグループだけでも、顧客から100億円近くを取り立てており、かなりの部分が同会本部に流れていた疑いが強まった。
五菱会会長は山口組の3次団体・陣内組組長だったが、昨年秋に2次団体の同会会長に抜てきされた。捜査本部は、山口組本体に多額の上納をしたことが、抜てきに結びついたとみている。
梶山容疑者は陣内組時代から、五菱会会長の腹心だった。暴力団対策法上、梶山容疑者は同会組員と認定されていないが、事実上のナンバー2とみられている。
警察庁の調べでは、今年6月までの1年半に摘発されたヤミ金融事件の被害者は約28万8000人、被害総額は約333億円に上った。捜査本部は、違法な高金利で取り立てた巨額資金が、日本最大の暴力団組織に流れていた実態解明を進める。【田中義宏】
[毎日新聞8月10日] ( 2003-08-10-03:05 )