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(回答先: あす、事件発生から1カ月 遺族「真相知りたい」 長崎新聞 投稿者 エンセン 日時 2003 年 7 月 31 日 16:22:36)
長崎市の男児誘拐殺害事件で、中学一年の男子生徒(12)=精神鑑定のため長崎少年鑑別所に留置中=の付添人弁護士と、殺害された男児の遺族側代理人弁護士は三十一日、長崎市栄町の県弁護士会館でそれぞれ会見した。遺族には同日、少年の審判記録のうち事件記録に関する複写文書が手渡された。一方、少年は精神鑑定にも不安な様子を見せていないという。事件は一日で発生から一カ月を迎える。
遺族が審判記録入手 少年の前で意見陳述望まず
遺族側の代理人弁護士は、少年の第一回審判記録について、複写した記録を三十一日、遺族に手渡したことを明らかにした。長崎家裁が認めた閲覧・複写では、非行事実など捜査関連資料がほぼすべて開示され、記録文書はA4判で約千枚に及ぶという。
会見した梶村龍太弁護士は、開示記録について「県警は短期間で詳細に捜査している」と述べたが、被害者の権利擁護を認めた改正少年法の趣旨から、「記録の内容は外に出るべきではない」とした。遺族に対しては「すぐに読み始めなくてもよいので、言いたいことがあれば言ってほしい」と説明したという。
さらに、家裁に申請した意見陳述について、両親と祖父母らが審判に出廷、裁判官に直接、事件に対する心情を訴える意向を示し、家裁に上申書を提出する方針も明らかにした。遺族側は、意見陳述には少年を同席させないよう希望しているという。
遺族は、現在の心境や身の振り方について「答えたくない」としており、梶村弁護士は「両親と双方の祖父母六人で支え合い、男児の妹の存在が一番大きな支えになっているようだ」と印象を語った。
一方、少年の両親とは連絡不通の状態が続いており、「連絡を待っているが、(先方が)どういう状況か分からない」とした。
精神鑑定結果の閲覧・複写申請や審判結果の通知など今後の手続きについては、「適宜、家裁に申し立てる」と述べた。
少年の近況変化なし 事件は言いたがらず
付添人は二十三日の第一回審判後、少年に二度面会。少年の内面を「分からない部分が多い」とし、近況について「特に変わった様子はない。事件について言いたがらない点もあり、話が進まない」と述べた。
審判前日に男児の父親が公表した手記について、森永正之弁護士は「少年を追いつめてもいけないので声明があったことは伝えたが、内容は伝えていない」と話し、少年の心理状態に配慮した。一方、遺族に対する少年の両親の心情や謝罪では、「現時点でコメントできない」「答えられない」と繰り返した。
その上で、被害者感情を少年にどう伝えるかについて、戸田久嗣弁護士は「面会回数や精神鑑定を考えると、慎重に少年と向き合い話を進めたい。(罪の意識は)認識はしているが、形としては出てきていない」と言葉を選んだ。
会見では、精神鑑定という点が暗に強調された。柴田國義弁護士は「刑事被告人に接する態度では少年の心をゆがめてしまう。現在は鑑定が主体でわれわれは補助的立場。面会は、日常会話を中心にし、事件そのものに突っ込むのを控えている」と話した。
少年は落ち着いており、鑑定への不安は示していないという。
2003年8月1日長崎新聞掲載
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/yuusatu/07/120.html