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犯行「見ていません」 逮捕した署員、証言で翻す
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2003/07/29
「見ていません」―。少年逮捕時の状況を問われた署員は、法廷でそう証言し、自らまとめた報告書の内容を否定した。二十八日、神戸家裁尼崎支部で開かれた少年による公務執行妨害事件の審判で、裁判官は“無罪”にあたる不処分を言い渡した。調書偽造に続く尼崎北署員による虚偽の報告書作成の疑惑。一カ月間、身柄を拘束された少年側は「(警察が)怖い」「あまりにひどい」と怒りをあらわにした。
「(少年が)右の手のひらで巡査の左肩を突き上げるように一回殴り、腕を振り回しながら抵抗したため、公務執行妨害の現行犯人と認めた」
署員らは、少年逮捕時の状況について、報告書にこう記していたという。
これに対し、審判の中で、少年の付添人が問い詰めた。すると、署員はあっさり「(一連のいきさつを)見ていません」と証言。「うそを書いたつもりはない」とも抗弁したという。
同署幹部は「『見ていません』というのは、シンナーの袋を拾うために、一瞬目線をそらしたから」と説明。「表現上あいまいだった。偽造と、間違いは異なる」と強調した。
一方、署員二人は、逮捕現場で少年に背後から声を掛けた際、別の事件の捜査中だったためリュックを背負って変装しており、警察手帳を示さなかった。
「暗くて、えたいの知れない者が来たと思い逃げた」と少年。しかし、同署が作成した供述調書では「制服姿の警察官に見つかり、捕まるのが嫌で逃げた」と記載され、署名などを迫られたという。
付添人は「見ていない内容の報告書を作るなどあまりにもひどい。拘留にかわる観護措置をとることになり、看過しがたい」と憤る。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/030729ke118690.html