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(回答先: 悪魔氏の執念 - その原点 投稿者 baka 日時 2003 年 7 月 26 日 21:16:29)
警察でもないのに、世の中、こういう狡猾なのがいるんだよね。
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「『「少年A」この子を生んで……』を読んで
A少年が逮捕されて以降,俺様の心の片隅には,この少年の両親は,息子の無実を
信じていないのだろうか? 何故,自分たち一家を敵対視するマスコミに向かって,
抗議もせず,姿も見せないのか疑問に感じていた.
マスコミの執拗な報道に,否応なく息子が犯人なのだと信じざるを得なくなって,
沈黙せざるを得なくなったのか? 然し,当時の報道では,何が何でも強引に息子を
かばう親馬鹿な母親のエピソードが語られていた.」
「 最近,『「少年A」この子を生んで……』(文藝春秋刊)を読んだ.やはり両親は
自分の息子の無実を信じていた.もし息子と面会したおりに,それを訴えられたなら
いかに世間からののしられようと戦い抜いたと….
だが,A少年は全所帯に行われると噂された一般的な事情聴取かと思われる様子で
連行され,それに平行して何も知らされぬまま母親は別の署で事情聴取され,父親も
自宅で目的も明かされない事情聴取を受けていた.
夕刻近くなって母親も帰宅したが,一般的な雑談程度だったと話す.とても自分の
息子に何らの容疑が掛かっているとは思えなかった….更に,何も理由を聞かずにと
他の息子を親類に隔離させ全ての窓を閉めさせた.
その直後,唐突に家宅捜索が始まった.一体,誰に何の容疑が掛かっているのか?
それに合わせて,外が騒がしくなるが,様子は分からない.テレビでは容疑者逮捕の
テロップが流れる.父親は初めて事情を知った….
両親は,最初からA少年が容疑者として事情を聞かれる前提を全く知らされない.
テレビのニュースで初めて自分の息子が容疑者になったと知った.テレビの視聴者と
全く同じ時間帯である.非常に異常な展開である.
然し,外見的には,早々と少年の弟は家を離れて隔離され,窓は完璧に閉ざされ,
明らかに事前に息子が容疑者として逮捕されたために,逸早く取られた家族の素早い
対応の様相に見える.警察が実にうまく仕組んだ.
警察は,少年を事実上,連行するのに,両親に明確な理由を一切明かさずに裏側で
巧みに重大犯罪者の出た家の様相を作り上げた….家の周辺をマスコミに囲まれて,
何が起きたかといぶかる中,テレビで事態を知る.
マスコミが,犯人と決め付けて周囲を囲んでから,初めて自分の息子が犯人として
逮捕されたことを知らされる.目の前にいる警察官からではなくテレビからである.
これではパニックに陥り,抗弁のしようすらない.
朝から,警察が出入りしているにも拘わらず,A少年が容疑者であることを,全く
一言も知らせず,事態はマスコミに発表され,令状に基づく家宅捜索が開始された.
誠に異常な形態で,一家は世間の批判に晒された.
マスコミの取材攻勢から一家を守るためとの口実はもっともらしいのだが,それは
マスコミとの接触が分断された意味を同時に持っていた.自分の家を拠点に,誰にも
迷惑を掛けずマスコミと対峙するゆとりも消える.
然し,当時の状況では,警察が一家を誘導して家を離れた状況は分からなかった.
マスコミの取材攻勢に耐えきれなくなって,自らの意思で家を離れて身を隠した….
自然にそう思えた.警察の思う壺でもあったのだ.
家の中では,瞬く間に押収品が段ボールに詰められ,父親は,それを指さすように
指示される.それが次々に写真に撮られる….果たして,指差したところを撮られる
写真は何の証拠になるのか? 常々疑問に思う….
ここで疑問なのは,鑑定も済んでいない筈のガラスの器に入った物質が示されて,
『猫の舌だ』と警察が父親に説明したという.更には,犯行ノートとされるものが,
バラバラとめくられ,警官に「これ」と示された.
例えば,ノート一冊が単体で示されて,わざわざ父親に示される.普通は,無数の
段ボールの中の一つになってしまうのではないのか? 然も,そこで示されたものが
後日,マスコミの報道で詳細に報道されて行く….
これを読んで,ふと,なぜ『犯行ノート』なのかという疑問が湧いて来る.内容は
犯行というより,聖なる儀式に通じるもので,例えば『実験ノート』的なタイトルが
想定されてくる.内容とタイトルが合わないのだ.
然も,両親は,その内容の一部を記憶しており,それが詳細に報道されることで,
両親をして,息子が犯人なのだと信じ込ませる心理作戦にも繋がる.然し,両親は,
息子が犯人とは思えず,息子に確認したいとした.
然し,警察側は,マスコミがうるさい,当人が会いたがっていないなどの理由で,
面会を拒絶してきた.両親は,息子に事実の確認が取れないまま,疑心暗鬼になる.
警察は両親に被害者への謝罪を考えた方がという.
然もこの時,警察は『この事件に関して誤認逮捕ということは絶対にありません』
このように強調して,両親に息子が犯人であると認識したことを発表させたがった?
然し,両親は,息子に確認するまではと保留する.
両親が,自分の息子が犯人だと確信するのは,数ヶ月後….何度か息子に会って,
全く親である自分の方を見ようとしない態度の中に,漠然と,息子が犯人なのだと,
思い込むようになる.明確な心当たりは何もない.
そんなA少年の態度から,俺様は次の想像をする.警察は,うまくA少年を騙して
この事件の犯人は,実は,お前の親だと吹き込んだ.父親が,巧みに催眠を掛けて,
お前に犯行声明を書かせた.筆跡が一致している.
然し,両親を逮捕しては,二人の弟の生活が成り立たなくなる.ここは一つお前が
一家の犠牲になって,犯人として身代わりになって救ったらどうなんだ? ここで,
A少年は,様子を見に来ない両親に不信感を抱く.
最初に会った時に,両親に罵声を浴びせるA少年….自分を犯人に仕立てて平然と
自分の前に現れた….身代わりになっている自分の苦しみを考えようともしない….
その後,警察に少しなだめられて,態度が軟化…?
A少年は,身代わりとして少年院送りになる決意をしたものの,両親を正面からは
みることが出来ない….両親は,A少年に後ろ暗いところがあるから…と判断した?
然し,A少年は,平然としている両親が許せない?」(http://www.kiwi-us.com/〜akuma/miyaz135.htm)