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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20030722i401.htm
社民党の辻元清美・前衆院議員(43)らによる秘書給与詐欺事件で、辻元容疑者が警視庁捜査2課の調べに対し、秘書給与流用を認めながらも、一貫して「刑法の詐欺罪にはあたらない」と主張していることがわかった。
弁護人や社民党関係者らは突然の逮捕に反発しているが、こうした論法で刑事責任追及をかわそうとした辻元容疑者の姿勢が、逮捕の事態を招いたと言えそうだ。
■捜査開始
「秘書給与を、政策スタッフの給与に充てていた」。昨年4月、辻元容疑者は、国会の参考人質疑で涙を流し、流用を認めた。その模様をテレビで見た警視庁幹部は「自白も同然」と語り、詐欺容疑での立件に自信を見せた。
辻元事務所や社民党関係者からの事情聴取が始まったのは昨年夏ごろ。しかし、捜査は予想外に難航する。「多くの関係者は聴取には応じたが、真相を語る人は少なかった」。ある捜査員は振り返る。
辻元容疑者に名義を貸した1人で、今回逮捕を免れた辺見真佐子・元秘書(49)だけは全面的に容疑を認めたが、中には声高に捜査を批判し、任意の聴取を事実上拒否する者もいたという。それでも、「辻元容疑者が認めれば、書類送検にとどめる」という捜査方針だった。
■本人聴取
辻元容疑者の事情聴取は先月下旬、都内の警察施設で行われた。聴取の求めに、辻元容疑者は「私は普通の人たちとは違う。短時間で済ませてほしい」と話したという。
聴取に対しては、「(流用は)ワークシェアリングで、時代を先取りしたものだった」などと独自の主張を展開、「刑法上の詐欺に該当するという認識はなかった」と供述した。「詐欺なんて、けがらわしい」とも。
警視庁によれば、辻元容疑者は聴取が終わる前に、「疲れたから帰ります」と言って席を立ったという。この点を辻元容疑者の弁護人は、「捜査員から『結構です』と言われ、車で送ってもらった」と反論する。
■ついに逮捕
本人聴取を経て、警視庁は、強制捜査の方針に傾いた。
辻元容疑者は逮捕後、「政策秘書という制度の本来の趣旨とは違い、認められないお金の使い方であるとは認識していた」と言う一方で、詐欺罪に該当するとの認識はなかったと依然、主張している。これを警視庁は「否認」と受け止めるが、弁護人は「容疑事実を認めている」と説明する。
「任意段階から捜査には全面協力してきた。事実関係はすべて分かっており、逮捕の必要性はなかった」。辻元容疑者ら4容疑者の弁護人、社民党関係者らは、そう批判する。だが、警視庁幹部は「捜査にこれほどまで時間がかかっているのは、だれのせいか」と、淡々と語った。
(2003/7/22/03:20 読売新聞 無断転載禁止)