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福岡市東区の衣料品販売業松本真二郎さん(当時41)の一家4人が殺害された事件で、4人の遺棄に使われ、福岡県久留米市で乗り捨てられたとみられる真二郎さんの外国製乗用車から、4人以外のDNAが検出されたことがわかった。県警は松本さんの交友関係者らから毛髪などの任意提出を受けてDNA型の照合を進めているが、一致する人は出ていない。県警は犯人グループに一家と面識のない人物が含まれている可能性があるとみて捜査している。
真二郎さんの車は6月24日、自宅から約40キロ離れた久留米市のタイヤ工場敷地内の駐車場で見つかった。車内の後部座席付近に家族の血痕があったことから、県警は犯人グループがこの車で4人を博多湾まで運んで捨て、久留米市に向かったとみている。
車内からは付着時期は分からないものの、家族以外の指紋が複数検出された。県警はこれらの指紋に含まれる指先の分泌物からDNAを採取。指紋の照合作業を進める一方、参考人で事情を聴いた関係者らから唾液(だえき)などの提出を受け、型を調べている。
しかし、これまでのところ指紋やDNA型が一致する人は一家と付き合いのあった関係者からは出てきていないという。
調べでは、一家4人は6月19日深夜から20日未明にかけて自宅で襲撃され、20日午後、近くの埠頭(ふとう)の先の博多湾から遺体で見つかった。事件は発覚から1カ月。県警は一家とトラブルがあった人物がいないかなど基礎捜査を続けている。 (07/20 03:00)
http://www.asahi.com/national/update/0720/005.html