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(回答先: Re: 車から家族以外のDNA 福岡・一家殺害 [朝日新聞] 投稿者 エンセン 日時 2003 年 7 月 20 日 03:30:49)
カメラの男絞れず〜遺体発見から20日で1か月
(03.07.19)
静まりかえる松本さん宅(福岡市東区馬出で)
福岡市東区の衣料品販売業松本真二郎さん(41)一家4人殺害事件は、あす20日で遺体発見から1か月を迎える。量販店の防犯カメラに映った手錠とダンベルをまとめ買いする若い男や、久留米市で発見された松本さんの乗用車など重要な手がかりはあるものの、解決に向けて目立った進展はない。長期化の兆しが見え始めた要因を探った。
◆写真か似顔絵公開も〜福岡県警
県警東署5階の捜査本部に、1枚の写真が張ってある。口をぽかんと開け、見上げるような表情の20歳前後の男。1.7メートルほどのやせた体を、白っぽいVネックシャツと細めのジーンズに包んでいる。
男は遺体発見の2日前の6月18日昼、松本さん宅から約1キロ離れた量販店で、複数の防犯カメラの前を通った。購入したのは、犯行に使われた物と同じ種類の手錠やダンベル。捜査本部は手錠などを使った類似事件を調べる一方、この男を「重要参考人」として、割り出し捜査を始めた。
写真は福岡市内の全署と県内の拠点署にも送られた。過去に取り調べたことはないか、目撃情報はないか。署員1人ひとりに確かめたが、手がかりはなかった。
犯行に使われた手錠は計4個だが、男が購入したのは、手錠とダンベル各2個ずつだったことも捜査本部を戸惑わせている。ある幹部は「怪しいのは事実だが、事件とは無関係の可能性もある」と話す。これまで一般の捜査員は閲覧しかできなかったが、捜査本部では、写真か似顔絵の公開を検討している。
◆不可解な副業、交友関係も複雑
福岡市中央区のマンションの一室で、捜査員は思わず息をのんだ。部屋には、土を入れたスーツケースに、大麻がびっしりと植えられていた。
事件直前の6月19日夜。真二郎さんはこの部屋で水をやっていた。自宅との間の幹線道路を走行する愛車のベンツも目撃され、空白だった直前の行動は、意外な形で埋まった。
大麻栽培、090金融、風俗店への出資――。焼き肉店経営、その後の衣料品販売業のほかに、真二郎さんは、こうした複数の副業を行っていた。不可解な“別の顔”にからむ交友関係が、犯人絞り込みに必要な動機の特定を困難にしている。
一方、妻の千加さん(40)が力を入れていた衣料品販売を巡り、事件前後、数百万円の売り上げが振り込まれる予定だったこともわかり、事件との関連を調べている。
◆ベンツから物証乏しく
発覚から4日後、久留米市で、ベンツが見つかった。捜査本部は4人の運搬に使ったとの見方を強め、海中捜索を行うなど重視していただけに、ベンツの発見に大きな期待を寄せた。しかし、見つかったのは、後部座席から検出された松本さん一家の微量の血痕だけで、犯人に直結する物証は今のところない。
逆に、自宅、遺体発見現場に続く「第3の現場」が登場したことで捜査範囲は拡大。久留米市に隣接し、松本さんが約20年前に勤めた飲食店がある佐賀県鳥栖市も対象になり、目撃者探しなどに捜査員が投入された。
なぜこの場所に乗り捨てられたのか。その意図は霧の中だ。「捜査のかく乱を狙ったのか」。捜査員のいらだちは募る。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/spe-3/fos/fr_fos.htm