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(回答先: 長崎・幼児誘拐殺人事件 広がる防犯カメラ設置−−少年補導のきっかけに 毎日新聞 投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 18 日 06:11:04)
長崎で公園や駐車場の安全チェック進む (03.07.17)
長崎市の男児誘拐殺人事件をきっかけに、子供が被害に遭いやすい「都市の死角」をなくす取り組みが長崎県内で本格化している。
長崎市は「悲惨な事件が2度と起きないように」と、404か所の公園の“死角調査”を実施しており、見通しを妨げる樹木の伐採などに近く乗り出す。県警も犯罪が懸念される駐車場のチェックを急ピッチで進めている。
殺害現場となったのは市中心部の立体駐車場。屋上には2台の防犯カメラがあったが、男児が突き落とされた手すり付近はカメラに映らない死角だった。男児が連れ去られた大型電器店も防犯カメラを作動させていたが、録画機能が付いていなかった。
「誰かが男児に気付けば最悪の事態は避けられたかもしれない」と捜査関係者は漏らす。
このため、長崎市は11日から3日間、職員約30人を動員、市内すべての公園の「死角」をチェックした。現在、調査に基づいて各公園の“危険度”を分析している。
見通しのきかない樹木は伐採し、道路との境界は金網のフェンスに替える。トイレについても、周囲の樹木を伐採して光が入るようにする。さらに、夏場は午後7時ごろに照明を自動点灯させているが、点灯時間を早める。
担当の市みどりの課は「犯罪は人の目の届かない場所で起きやすい。今回の痛ましい事件が私たちに突きつけた課題を教訓にしたい」と話している。
◆長崎県警は県内3000か所の駐車場を調査中
5月から県内の全駐車場を対象に実態調査を進めている長崎県警の作業も急ピッチ。調査対象は3000か所を上回り、犯罪の発生が懸念される駐車場への指導を徹底する。
担当の生活安全部は、管理者の常駐や巡回、明るい照明の設置などを指導。商店街の防犯カメラが事件解決の糸口になったことを踏まえ、防犯カメラの取り付けも呼びかける。
元科学警察研究所犯罪予防研究室長の清永賢二・日本女子大教授(犯罪防止論)は「1960年代まで胸から上だけが透明だった電話ボックスも全面ガラスになってボックス内の犯罪が減った」と指摘。
「不況の影響で、余った土地に安易に駐車場が造られ、犯罪が起こりやすい環境が生まれている。都市部には犯罪抑止に必要な領域性、視認性、制御性の3要素が欠けた建物が多く、行政と住民が一体となった『死角をなくす取り組み』が必要だ」と話している。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/spe-3/nds/frnds_main.htm