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発生順序から言えば長崎の事件に先行している事件だが、中学2年生が、長崎の事件と同じような“証拠”で被疑者となり、なんとか難を逃れたと報道されている。
まさちゃん:『ビデオの少年を誤認聴取 痴漢事件捜査で大阪府警』( http://www.asyura.com/0306/nihon5/msg/810.html )
竹中半兵衛さん:『Re: 痴漢の疑いで中2聴取、無関係と分かり警察が謝罪 「読売新聞]』( http://www.asyura.com/0306/nihon5/msg/805.html )
報道された大阪の出来事は長崎の事件の捜査に対する大きな警鐘を含んでいるのに、そのような反応は見られない。
■ 防犯ビデオ映像の危うさと警察官の捜査能力への疑義
● 防犯ビデオから特定
コンビニ店内の防犯ビデオだから、長崎の防犯ビデオより、距離や照度の点で画像品質が優れているはずである。
そのような画質である上に、嫌疑を掛けられた少年は「普段店をよく利用していた」にも関わらず、ビデオ映像の別人と同一人物だと証言されている。
(少年が事件の1時間前に来店していたことが、店員にそのような思い違いをさせた可能性が高い。人の記憶はそれほど曖昧なものである)
そして、取調べでクレームがついてから、「同署はビデオの映像を再分析。少年が事件の約1時間前に同じコンビニ店に買い物に行っていたため、その際の映像とも比較した。その結果、体格や髪形は似ているものの、顔の輪郭が明らかに異なることがわかった」(「読売新聞」)程度しか解析できていない。
● 防犯ビデオの男と少年の識別ができない警察官
防犯ビデオに関して驚くのは、少年の取調べを行なった警察官が、少年を目の当たりにしてもビデオ映像の男とは別人だと認識しなかったことである。
ビデオ映像を見ていると思われる警察官が、別人を目の前にしても、間違いだと気付かなかったのである。(ビデオ映像の不確かさと警察官の識別力を物語る)
このような事実を知っても、長崎の事件で果たした防犯カメラ映像の役割を素直に認めるられるという人はどれほどいるのだろう。
■ 警察の取り調べ
この少年は幸いなことに、取り調べに両親が付き添い、両親が知っているアリバイがあった。
少年に「父親の飲食店を手伝っていた」というアリバイがなければ、警察官の思い込みに従って、少年が犯人とされていた可能性が高いだろう。
なぜなら、「少年は「計4人の捜査員に調べられ、『本当のことを言わないと帰さない』『うそを言うと少年院に行くことになる』と言われた」からである。
警察によるビデオ映像の再検討は、少年のアリバイ主張があり、両親から「ビデオをもっとよく調べてほしい」と求められた後に行なわれている。
この少年の容疑は府迷惑防止条例違反(痴漢行為)だから、そこそこ穏和な取調べが行なわれたと思われるが、長崎のような幼児殺害容疑者少年に対する取り調べは生易しいものではなかったはずだ。
長崎の事件も、防犯カメラの映像と一つの目撃証言で犯人が特定されたのである。