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(回答先: トップクラスの成績、事件後も休まず登校…12歳少年(読売新聞) 投稿者 えーてる 日時 2003 年 7 月 10 日 13:15:33)
「駿君のお父さん、お母さんごめんなさい」。長崎市の幼児誘拐殺人事件で補導された少年は、非行事実を素直に認め謝罪した。学校では「勉強がよくできて、おとなしい普通の子」。一方で、自宅マンションに設置された防犯カメラに毒づくなど激しさも見せていた。少年の二面性が動機を解く鍵なのか。12歳の少年の周辺にどんな死角があったのか。種元駿ちゃん(4)の両親は長崎県警を通じ、「一生かけて罪を償って」と訴えた。
■少年像
少年宅の近所の人によると、少年は一人っ子で、会社員の父と母の3人暮らし。市内の私立幼稚園から系列の小学校へ進み、低学年で市立小学校に転校。今は身長170センチ弱と同級生の中では大柄で、小学校時代から学校を休むことはほとんどなかった。中学で部活はしてなかったが5〜6人のゲーム好きのグループで遊ぶことがあり、小学校の卒業文集にも「ゲームが好きだ」などと書いていた。また、卒業時の寄せ書きには「めげずにがんばる」とあった。
補導前日の8日にも少年とテレビのことなどを話したばかりという同級生の男子(12)は「事件後も変わったところはなく、いつも通りだった」と信じられない様子。この同級生は少年について「運動は苦手だったが、勉強はすごくできた。自分からケンカを仕掛けるようなことはなく、変なやつなんかじゃない」と話した。
よく少年を見かけたという近所の女性(35)は「スーパーでよくお母さんと買い物をし、仲が良さそうだった。おとなしく感じの良い子だったのに……」と驚く。
だが、こうした“優等生の顔”とは別に、一度怒り出すと収まらない、などともう一つの顔があったとの証言もある。
少年が通った幼稚園の関係者は「かんしゃく持ちで、甲高い声でよく怒鳴っていた。幼稚園に入ったばかりで不安定になる子供は多いが、他の子よりも度合いが激しかった」と言い、同級生の女子(12)も「小学低学年の時は授業中に突然教室から出て行くなど落ち着きのない面もあったが、学年が上がるにつれて減ってきた。ただ、教師に怒られたり友達にからかわれるとすぐ泣いて暴れ、先週も廊下で何かわめき、男友だち数人に押さえ込まれていた」と話す。
また、同じマンションに住む女性(65)は5月中旬、エレベーターに乗り合わせた際、少年がエレベーターに取り付けられたばかりの防犯カメラを突然あごでしゃくり、「ふん、あがんとがついとうよ(あんなのがついてるよ)」とすごい剣幕で怒っていたのを覚えている、という。
また、小さい子に非常に関心がある子だったという複数の証言があり、近くの主婦(27)は「昨年、少年らしき男子が2、3歳年下の男児4、5人を連れ、近くの公園の滑り台で『頭から滑れ』と次々に命令しているのを見た」という。
一方、少年の幼稚園時代を知る人は「『息子が先生が遊んでくれないと訴えている』と母親が園にクレームをつけてきたこともあった」と話す。一人っ子ということもあり、親が子供の話をすべて真に受ける印象があったという。
少年が住むマンションでは数年前から、若い男がエレベーター内で男児のズボンを脱がすなど、男児ばかりを狙ったいたずらが頻発していたという。
■中学校校長
「駿君に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。少年が通う長崎市立の中学校校長らは、長崎市役所での会見で何度も深々と頭を下げた。校長は「(事件の)前兆となるような行動は、特に把握されていなかった」と話した。
教頭は少年について「学力は非常に高く、トップクラス」と話した。1学期の期末試験は5教科で500満点中465点。クラブ活動はしていなかったが、「三国志」など本を読むのが好きな生徒だった。「人見知りするようなおとなしい性格」(教頭)で、担任によると、精神的に幼稚な面もあったという。
「過去に問題を起こしたことは」との質問には「(出身の)小学校からも特に報告はなく、不登校だったなどとも聞いていない」と話した。
■長崎県警
「一つの事件が解決したという率直な喜びがない」。事件の捜査本部長として指揮してきた久保崇明・長崎県警刑事部長は会見で、複雑な胸の内を明かして目を伏せた。
上川秀男・県警捜査1課長も「何とか駿君の無念を晴らしたいということで、捜査員一同が一生懸命頑張ってきた。だが、12歳の少年ということで悲しい」と捜査員を代弁するように語った。
「校外学習で、他の生徒がいる前で身柄を確保したという話がある」という質問に対し、上川課長は「報道の人が(付近に)詰めかけていたので、県警として最良の方法を取った」と答え、過熱する取材に憤りをみせる場面もみられた。
「事件の全容を解明できると思うか」という問いに対し、上川課長は「できると思う」と言い切った。
■コメント
駿ちゃんの両親は4日の葬儀以降、長崎市の自宅には帰らず、ひっそりと暮らしている。葬儀が営まれた長崎県佐世保市にある父毅さん(30)の実家では、親せきの男性が「そっとしておいて下さい」と話した。
両親は捜査本部の補導の発表後、県警を通じて「一生をかけて罪を償ってもらいたい」など、以下のコメントを発表した(全文)。
◇ ◇
今回の事件について遺族として一言申し上げます。
駿が亡くなってから一週間以上経ちますが、未だにいなくなったことが信じられません。なぜ無邪気な子供の命が、奪われなければならなかったのでしょうか。
犯人が中学生ということで刑事事件として罪が課せられないということは頭の中ではわかっていますが、心が煮えくりかえり、中学生といえども極刑に処してもらいたい心境です。
犯人に言いたい。あなたは反省しているのですか。事件から一週間以上たちますが、自首する時間はいっぱいあったのではないのですか。もし捕まらなければ、同じ罪を何度も犯したのではないですか。あなたには一生をかけて、罪を償ってもらいたいと切に願います。
捜査にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。
また最後になりますが、このような事件で加害者が保護され、被害者が苦しむことのないよう、少年法が改正されることを願います。(毎日新聞)
[7月10日0時40分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000155-mai-soci