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法や社会の想定を超える事件が起きた。長崎市の幼稚園児、種元駿(しゅん)ちゃん(4)は、12歳の中学生に殺され、その少年に刑事罰は科されない。何が少年を犯罪に駆り立てたのか。駿ちゃんをビルから突き落とした瞬間、少年の目に映っていたものとは――。
「1学期の期末テストは500点満点で465点だった」。少年が通う中学の校長らは9日、痛切な表情で少年の成績を読み上げた。「学級でトップクラスの成績」。英語、数学、国語、理科、社会の5教科は優れ、美術や体育は得意ではなかったという。
駿ちゃんが殺害された1日は火曜日。
校長によると、少年はその後も休まずに登校、変わった様子もなかった。「おとなしい性格。部活動には入らず、読書が好きで、最近は三国志を読んでいたようです。事件を聞き、大きな衝撃を受けました」。校長は資料を持つ手を震わせ、やるせない様子で語った。
◇
少年は市内の高層集合住宅に住んでいた。両親との3人暮らし。1階のエレベーター前の長いすにぽつんと1人、腰掛けているところを、住民はしばしば目に留めている。
住民によると、少年はこの数か月で、ぐんぐん体格が良くなった。中学に進学して着るようになった学生服のせいもあって、一見、高校生と錯覚するほどという。だが、顔つきは幼いままで、「近くで見れば中学生とわかる」という。
「どこにでもいる普通の男の子」「家族で買い物に出かけたり、幸福そうだった」。隣人の多くがそんな印象を持っていた。
弟が同級生という10代の会社員は「よく一緒に通学していた。じゃれあったりして、いつも楽しそうだったのに、なぜ……」と、言葉を切った。弟は強いショックを受け、自宅でふさぎ込んでいるという。
しかし、少年の異変に気づいた住民もいた。
60代の主婦は今年5月中旬、下りのエレベーターで少年と2人きりになった。その時、少年は突然、怒りだした。「こがんとばつけて(こんなのつけて)」。エレベーター内に設置されたばかりの防犯カメラを見つけると、主婦につり上がった目を向けた。「怖かった。何をされるかわからない不気味さを感じた」
カメラは、2年前と3年前にそれぞれ、住宅施設内で男児が何者かにわいせつ行為をされ、家に泣いて帰った事件が起こったことをきっかけに、自治会が設置させたものだった。
主婦は今、少年の異様な反応と駿ちゃん殺害をだぶらせている。(読売新聞)
[7月10日10時36分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000201-yom-soci