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(回答先: 『無限』脱税 隠し所得で『宗一郎記念館』に26億円 [東京新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 02 日 15:40:51)
エンジンメーカー「無限」(埼玉県朝霞市)の巨額脱税事件で、同社社長、本田博俊容疑者(61)の父親、故本田宗一郎氏から母親が相続した莫大な遺産に対する相続税対策が、複雑な資金操作をしたきっかけだったことが、関係者の話などで3日分かった。本田容疑者と元監査役、広川則男容疑者(60)は、宗一郎氏の記念館設立、ファミリー企業の巨額借金などで母親の資産を目減りさせて、相続に備えようとし、その過程で脱税したとみられる。さいたま地検特別刑事部も、相続税対策が脱税の動機の一つになった疑いが強いとみて追及している。
関係者などによると、91年に84歳で亡くなった宗一郎氏の課税対象となった遺産は184億2124万円で、本田容疑者の母親が89億9000万円を相続。相続税は総額約62億円に上ったという。母親は現在88歳と高齢のため、本田容疑者は広川容疑者に、相続税対策も含めた本田家の資産管理を依頼したという。
無限から流れた脱税マネーのうち約13億円は、東京都港区南麻布の本田宗一郎記念館建設用地の購入費の一部に充てられた。無限関係者は「記念館に資産を寄付すると、大きな相続税対策になると考えた」と話している。しかし、記念館建設計画は進まず、寄付は実現されていない。
また、本田容疑者は99〜00年、本田家の資産管理会社「ホンダ興産」名義でフランスの銀行から3回に分けて各20億円、計60億円を借り入れていた。同社は母親と本田容疑者の2人で全株を保有しており、借入金を増やすことで同社株の評価価格を引き下げ、結果として大株主の母親の資産を目減りさせようとしたとみられる。
関連会社が本田容疑者らに損害賠償を求めた訴訟の判決では、本田容疑者が広川容疑者に、(1)債務超過だった無限の経営管理体制の強化、充実(2)母親が死亡した際の相続税対策(3)本田家の財産を保全し増殖する対策の実施――を委託したと認定している。
[毎日新聞7月3日] ( 2003-07-03-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030703k0000e040100000c.html