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(回答先: 連続地震 鎮守さま山ごと崩壊の恐れ 宮城・矢本 (河北新報) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 07 日 15:32:23)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000003-khk-toh
宮城県連続地震で多発した土砂崩れは、「断層のずれによる自然斜面の崩壊」「震動による崩落」「人工的な地形改変による流動化」の三つのタイプに分かれることが6日、東北大大学院工学研究科の風間基樹教授(地盤工学)の研究グループの調査で分かった。研究グループは「強い地震では、さまざまな形の崩壊が起きる」と注意を喚起している。
今回の地震は、南北に走る断層の「旭山撓曲(とうきょく)」(宮城県河南町―矢本町―鳴瀬町)がずれ、西側の地層が持ち上がったことによって起きた可能性が指摘されている。
撓曲の東側は軟弱地盤で、断層のずれから生じる波形のひずみを吸収できたのに対し、地盤がやや硬い西側では亀裂性の岩盤崩壊となって顕在化したという。このタイプが撓曲西側の丘陵地に片寄って起きた。内陸直下型地震による典型的な斜面崩壊だという。
また、景勝地・奥松島(鳴瀬町)の名所「みさご島」の岩が崩れたり、内陸部でがけの表層面が崩落したりしたのは、第2の強い揺れが原因となったタイプ。大半が7月26日午前7時13分の本震で崩れた。
研究グループは、零時13分の前震と降雨で緩み、「要注意状態」のところに本震が起きたことが被害につながったとしている。
第3の地形改変が原因となったタイプの土砂崩れは、宅地や農地の造成地で発生。切り土した斜面が崩壊し、盛り土した場所では地表が割れ、家屋が損壊した。裏山ぎりぎりに擁壁をしていた家もあった。
地形改変のもろさを露呈したものとして、河南町北村地区の「高速流動地滑り」に似た斜面崩壊も挙げている。沢地を埋め立てたところが泥流状になって流下した。砂の多い土質などが原因とみている。
地震による土砂崩れは、河南町で83カ所、鳴瀬町で56カ所、矢本町で40カ所に及ぶ。風間教授は「がけ地の近くに家屋を建てないなどの注意が必要だ。地形改変地の上では基礎を強くするなどの配慮もあっていい」と話している。
[河北新報 2003年08月07日](河北新報)
[8月7日7時9分更新]