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(回答先: 地震の化石:世界初の発見 高知県の海岸で(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 7 月 29 日 22:05:33)
http://www.shizushin.com/jisin/news03073002.html
海洋科学技術センターと東京大は二十九日、海洋プレート(岩板)が大陸プレートの下に潜り込む際に、境目がずれて起きた五千万年前の海溝型地震の断層を、高知県南部の海岸で発見したと発表した。米国の地質学専門誌の七月号に掲載される。内陸型地震の断層は国内でも見つかっているが、世界の巨大地震の多くを占める海溝型地震を起こした断層が見つかったのは世界で初めてという。
長い年月の間に地中深くの断層が移動、隆起し、地表に顔を出した。プレート境界は、現在では紀伊半島・四国沖を走る南海トラフから沈み込んでおり、今回の発見は東海地震や南海地震の発生メカニズムの解明に役立つと期待される。
断層が見つかったのは、高知市から約五十キロ南西の同県窪川町の海沿い。幅五―六メートルの断層が長さ三十メートルにわたって露出、周辺の地質の構成などから、海溝型地震を起こした断層と特定した。
断層が高速でずれたため、摩擦熱でガラス化した特有の黒い筋が無数に走っており、断層に含まれる泥岩の放射性同位体による年代測定で五千万年前のものと分かった。
同センターの坂口有人研究員によると、この断層はそのころには地下約五キロにあり、プレート境界にたまった陸からの砂や泥などの堆積(たいせき)物が長い年月の間に古い境界を押し上げたと考えられるという。坂口研究員は「過去の断層を詳しく調べることで、現在のプレート境界で何が起きているか推定したい」と話している。(共同)