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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030730k0000m040089000c.html
約5000万年前に発生した地震の際にできたガラス質の鉱物「シュードタキライト」を、高知県窪川町の海岸で見つけたと、海洋科学技術センターなどの研究チームが29日発表した。鉱物を分析すれば地震を起こす断層がどんな岩石でできていたかなどが分かるという。高知県沖では南海地震の発生が予想されている。同センターは「シュードタキライトは、大地震の発生した断層でできる化石のようなもの。南海地震の発生メカニズムの解明につなげたい」と話している。
高知県沖では、海側のフィリピン海プレート(岩板)が陸側のプレートの下に潜り込んでいる。南海地震は、プレートの境界面(断層面)に蓄積されたひずみに耐え切れず、陸側のプレートが跳ね上がることで起きる。100〜150年間隔で発生してきた。
シュードタキライトは、このような大地震の際に断層面に生じた摩擦熱で、岩石が溶けてガラス化したものだ。
同センターが今回、シュードタキライトを見つけたのは、海岸沿いの岩石の中。周辺の地層に含まれる粘土などが出す放射線を分析した結果、約5000万年前のものとわかった。当時は、南海地震を起こすプレート境界付近にあったが、その後のフィリピン海プレートの動きで、地上に押し出されたらしい。
プレート境界で起きる地震でできたシュードタキライトが見つかったのは初めてで、同センターの坂口有人研究員(地質学)は「さらに調査範囲を広げることで、プレート境界型地震の発生メカニズムの理解が進む」と話す。【河内敏康】
[毎日新聞7月29日] ( 2003-07-29-20:28 )