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(回答先: 脱ウィンドウズへ 基本ソフト開発で日中韓の官民連携 (朝日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 31 日 05:47:01)
http://www.asahi.com/english/svn/K2003070701563.html
オープンソースのOS「リナックス」の生みの親、リーナス・トーバルズ氏にマーキュリー・ニュースがインタビューをした。以下はその要約である。
―─SCO Groupが、IBMが配布しているリナックス系ソフトにSCOの管理下にあるUnixのコードが組み込まれているとしてIBMを訴えました。SCOがリナックスの出所がはっきりしないと主張しているように、これはオープンソースでの開発のもつ弱点なのでしょうか。
そんなことはありません。オープンソースのソフトは透明性が高く、問題があっても、その部分がすぐに明らかになる。例えば、車をたくさんの人が見ている昼間に盗みますか?それと同じです。みんながコードを見ているわけですから、知的財産権を侵したというような問題は起こりにくいと思います。リナックスの開発過程は他のどのOSよりも詳細に記録されていて、メールで公表されたやりとりもすべて保存されています。
―─訴えているUnix自体も、完成への過程をたどるのは難しいですよね。
例えば、こんな事がありました。カリフォルニア大学バークレー校が作ったUnixのバージョンを、同校がライセンスを与える形で公にしたところ、AT&Tが同校を訴えたのです。でも結局、バークレーがAT&Tのコードを盗んだのではなく、その逆だということが分かり、和解となりました。SCOの訴訟も、同じコードを問題にしているわけで、リナックスについては何も心配していませんが、このような訴訟は長引く傾向があり、そちらの方が心配です。
―─リナックスはどのように開発されてきたのですか?
最初6ヶ月間は私一人の作業でした。開発初日からすべてオリジナルのコードで書きました。その後、それぞれ改良したい問題を抱えていた、数百の異なるグループや企業、個人が開発に参加したのです。提案された修正案のすべてが受け入れられたわけではなく、適者生存という意味では生態系と似ていると思います。私が中心にいますが、誰も監督しておらず、私に最終決定権がないからこそうまく機能していると思います。
──マイクロソフトをどう見ていますか。
ソフトの開発の課程で、すべてが一カ所に集中することはよくないのです。ソフト開発には結局、多くの人が参加し続ける方法しかないのです。生物学的多様性を考えると分かりやすいのですが、常に変化し続ける複雑な状況の中では、非効率に見えてもリナックスのやり方が一番うまく機能するのです。
(07/07)