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(回答先: 【特集道具を覚えよう】1)パソコンの内臓を守る外形 投稿者 愚民党 日時 2003 年 8 月 22 日 15:42:29)
ハードディスクはハードではない?(゚〇゚;)
昔、他の掲示板に投稿したもの、
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ハードボイルドとか言う言葉もあって、ハードと言うとなんだか固くて、
強くて、丈夫そうな感じがする。しかしことパソコンのHDに関する限り
ハードと言うイメージの対極にある。
例えばハードディスクと言うのは毎分5000回転以上で動作するディ
スク面上を4万分の1ミリほど浮いたヘッドが1000分の1ミリ以下の
精度で制御されて移動している。つまり大変な精密機械と言う事になる。
だから温度の変化や衝撃には極めて弱い。
ちなみに、衝撃の許容限度である「耐衝撃性」はどのくらいかと言うと、
ディスクトップ用の3.5インチ型HDで250G〜350G、ノート用
の2.5インチ型HDで600〜800Gである。一寸ピンとこないので
具体的な例で言うと、「12センチ程度の高さから堅い机の上に落とすと
300G」(米シーゲイトテクノロジーのジョイス・シー・ナラヤン氏)
との事である。縦置き型のPC本体を倒してもかなりの衝撃になる。ノー
ト型だとデスクトップよりも耐久性がある。しかし、それもはずみと言う
ものがある。「机の角にコツンとぶつけると大ダメージを受ける事もある」
(日本IBMの山本氏)との事だ。
さて、衝撃を受けたHDはどうなるかと言うと、一番多いのがモーター
部分の軸の歪みで異音を発するようになる(自動車エンジンの調子だって
先ず音で聞き分けるのが基本だ)。軽いものから重症のものまで順を追っ
て言うと。
1、動作時に唸りを上げるようになる。→回転軸がぶれている。ぶれが小
さければ使う内に唸りは収まり、そのまま使い続けられる。
2、動作時にシャリシャリと音がする。→回転のぶれが大きくなっている。
至急バックアップを取る。
3、書き込み速度が異常に遅くなった。→ヘッドの位置決め精度が落ちて
いる証拠。ドライブ交換の準備をする。
4、起動しない事が多くなった。→読み取りがまともに出来ない状態。運
が良ければDOSベースでバックアップできる事もある。要ドライブ交
換。
5、認識しなくなった。→ドライブ動作に必要な情報すら読み取れない。
復活の手だてはない。
以上です。但し、「シャリシャリ」とは言っても、HDランプが点灯し
てシーク状態で「シャリシャリ」言っているのははいりません。(もっと
も、どちらかと言うと「シャリシャリ」よりは「ジジ、ジー、ジジ」だと
思います。(^^;)立上げた状態で何もしていない時に聞こえる異音です。
以上、日経パソコン1999年11月15日号「ハードディスクトラブル
からの完全復活マニュアル」の記事を参考にして書きました。
追記、最近ではHDもかなり大容量になっている。容量を気にせずアプリ
を入れられるので便利だ。しかし、HDがこけたら全てデータなどは
パーである。
HDの高機能化に反比例して耐久性が無くなっていると言う話しも
ある。メーカーが早めの買い替えを予想して耐久性を考えていないと
言う話しもあるからだ。「HDの旬は1年かせいぜい2年」なんてふ
ざけた話しも巷間聞かれる。保証期間が過ぎたらとたんに動かなくな
ったなんて話しも、、。(゚〇゚;)
MyDocumentsのターゲット先を別論理パーティションに
するなど、パーティションを分けてデータを保存する方法などがパソ
コン雑誌などで紹介されている。確かに良いやり方だ。しかし、それ
が有効であるのも、あくまでもHDが動いている事が前提となってい
る。動いていなければ、不調のWindowsを再インストールする
などやりようも無いからだ。考えてみれば怖い話しではある。
デジカメで画像をやっているような人なら、バックアップ用のメデ
ィアに関心を持つべきだ。何故なら、いくら傑作の画像を写したとい
っても、HDなどに保存しておいてHDがコケ、パーなんてなったら
泣くに泣けない話しだからである。
※ハードディスクとシークするヘッドの関係を例えると、ジャンボジェッ
ト機が地上30センチを飛んでいるくらいの感じらしい。