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http://www.itoyama.org/contents/jp/days/2003/0530.html
小泉退陣、景気回復の切り札とは
『石原都知事を総理にする会』に勢力結集を
目を覆いたくなる一連の経済失政で総裁再選に黄色信号がともっていた小泉首相だが、イラク戦争をたくみに利用して国際的に孤立していたブッシュに恩を売り、訪米でもテキサスの私邸に招かれて最大限に持ち上げられ、おおげさなパフォーマンスで『世界のコイズミ』をアピール、今週はじめに得意満面で帰国した。そんな見せ掛けにだまされて支持率も50%台を回復、自民党内の小泉降ろしの動きをなんとか封じこめたかのようだ。
本当は国民の7割が経済政策転換を求めているにもかかわらず自分の面子と保身のために不況を放置して倒産や失業が増えるに任せ、政権延命のためにブッシュに尻尾を振ってすりより、なんでもありの軍事大国化を一気にすすめようとしている小泉首相が再選されれば、さらにあと3年もでたらめな小泉改革路線という名のデフレ不況政策と戦争の時代へのまっさかさまの下降が続くことになってしまう。
自民党幹部の友人たちからも、なんとかならないかという相談が最近よく入ってくる。私の盟友である石原東京都知事に国政復帰を説得してくれというのもそのひとつだ。自民党の人材不足のせいもあり、図に乗った小泉は最近では『私に代われる人がいますか』などと言い始めているが、小泉が最も恐れるのは有言実行の士、石原慎太郎だ。姑息な小泉首相は石原氏を牽制するためにありとあらゆる工作を行っている。息子である石原伸晃氏を行革担当相に任命して身内に取り込んだのも、そのひとつと言っていいかもしれない。
5月28日、私は石原慎太郎東京都知事と石原伸晃夫妻とともに都内で夕食会を開いて語り合った。偶然同じ場所で会食をしていた我が盟友である古賀誠元幹事長も石原総理待望論者のひとりだ。再選されて2期目に入った東京都知事だが、途中で国政に打って出る目は十分にある。先日石原都知事が野中広務元幹事長、亀井静香前政調会長と会食したときも、知事の任期途中での国政復帰が話題になっている。小泉首相は彼が都知事選に再出馬、当選したことでホッと胸をなでおろしているだろうが、どっこい石原都知事はまだまだ国政をあきらめてはいないのだ。閣僚である息子の手前もあってか、彼自身はポーカーフェイスを決め込んでいるが、以前から『4年の任期をまっとうするかどうかはわからない。何が起こるかわからんよ』と言っているし、また『オレが総理大臣になったら国会議員をいまの半分にするよ』と意欲を見せている。
小泉首相は保身のため6月18日の国会の会期を延長して解散権を留保し、そのまま夏休み突入、ドサクサ紛れに9月の総裁選で無投票再選を狙ってくるだろうが、延長したとしても国会終了を待って永田町に激動が起こる可能性が高いと私は見ている。まず政策転換を意地でも行わない小泉に対して内閣分裂、橋本派、江藤・亀井派、そして堀内派が反小泉で固まる自民党で総裁選になれば、たとえ竹中金融相をスケープゴードにして目くらましを図っても、支持率だけが頼みの小泉首相にまず勝ち目はないのだ。反小泉陣営の取り崩しのため、小泉が古賀元幹事長を幹事長として一本釣りしようとしているという情報も入っていたので、古賀氏本人に確認したところ、『愛国心がある以上そんな話には乗らない』と言われ、安心した。また、三期にもなる土屋県政の運命が注目されている埼玉県知事選においても、地元埼玉県民の開かれた県政への宿願を考えればまず四選はないだろう。もし有り得るなら私も黙ってはいない。地方自治も国政もようやく長い長いトンネルから抜け出そうとしているのだ。
どこから聞きつけたのか多くの報道陣が待ち構える中、静かな個室に陣取った夕食会の席では私も石原都知事もしこたまワインを飲んで語り合い、今度は久しぶりにテニスを一緒にやろうという計画がまとまったところでお開きとなった。すっかりうまく国民をだまくらかしたつもりで有頂天の小泉首相だが、われわれ憂国の士による『石原都知事を総理にする会』の活動はこれからが本番だ。
2003年5月30日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎
小泉内閣に友人としてあえて苦言! パート26
詐欺師コンビが言いたい放題
豚もおだてりゃ木に登ると言うが、小泉・竹中コンビは『りそなショック』にすばやく対応して事態を収拾したヒーローになったようなつもりでいるらしく、すっかり調子づいて言いたい放題を続けている。小泉首相は『金融危機を未然に防止した』、竹中金融相は『破たん処理ではなく再生です』とヌケヌケと言い放ち、さらに道路公団民営化推進委員会メンバーを集めた官邸での懇談会の席で小泉首相は、『面白いから9月を見ててごらん。必ず私は再選される。自民党は対立候補なんて立てられない』と自信満々にぶち上げた。
バカも休み休みに言ってほしい。そもそも金融危機を作り出した張本人は小泉・竹中の詐欺師コンビではないか。『構造改革』と称する見せ掛けだけで中身の無いイカサマ政策による無謀なデフレ政策で不況をとことんまで深刻化させ、政権発足時から株価を半分に下落させて、中小企業や金融機関の経営を地獄に追いやったのは、彼ら以外の一体誰の仕業だったというのか。
小泉失政による不況下でもともと体力の弱いりそな銀行の保有株式の含み損は金融行政の失政による株価下落でこの半年間で約4倍に膨れ上がった。さらに竹中金融相のハードランディング路線に乗っ取った会計ルール適用によって過少資本に追い込まれ、ひとたまりもなく吹き飛んだ、りそなの運命は彼らのとんでもない失政の当然の結果と言うほかない。りそな銀行は関西の中小企業や金融機関を底支えし救ってきた経緯もある。そんな銀行まで破綻状態に追い込んでおいて勝田社長以下の経営陣だけに責任を負わせて、けろりとしている小泉・竹中の無能、無責任ぶりはまさに万死に値すると言えよう。
自分たちで危機を作っておいて、すったもんだのあげく『危機を未然に防いだ』と英雄気取りの小泉・竹中コンビは、まさに自分で放火しておいてそれを消火してまわって得意満面のマッチポンプ屋そのものだ。そもそも彼らが造ったこのデフレ不況地獄の中で、りそな銀行が2.3兆円の公的資金投入で再生できるというのもまったく根拠のないウソっぱちだ。不況下でこの先優良な貸し出し先が増えるわけもなく、株安で不良債権は処理しても処理しても増えていく一方の現状では、2.3兆円の国民の血税は砂漠にまいた水のごとくあっという間に消えてなくなってしまうのがオチか。
本当に今必要なのは20兆でも30兆でも使っての大型景気対策という大輸血手術であるのに、バンソウ膏で傷口をふさぐだけの場当たり政策しかやろうとしない小泉内閣では、第2第3のりそな銀行が出てくるのは時間の問題であろう。さらに予定利率引下げが問題になっている生保が一社でも破綻すれば金融危機にまっさかさまに突入する危険を大いにはらんでいる。
かような事態を防ぎ、金融危機の連鎖を断ち切るための唯一の決定打は小泉・竹中という詐欺師コンビを、与野党の全勢力を結集してでも一刻も早く追放することだ。2.3兆円もの税金をつぎ込まなければならないというとんでもない事態を招きながら、反省のかけらもないばかりか、『危機でなく再生だ』と詭弁でまた国民をごまかして、『オレが金融危機を救ってやったのだ』とえらそーな顔でふんぞり返っている史上最悪のマッチポンプ屋を永田町から追い出すしかない。
小泉首相はりそなへの公的資金投入を決めた際の記者会見で『実体経済は悪くない』と寝言を吠え立ててデフレ対策を求める声を一蹴、さらに『改革路線は変更しない』『竹中大臣を変える気はまったくない』とまくしたてて有頂天だ。やつらは今後も2人3脚よろしく政権維持のための口先ばかりの亡国政治を続けていく腹だ。こんなやつらがトップにいる限り、日本経済は二度と浮上できるはずがない。国会は何よりもまずこの2人の責任をとことん追及し、糾弾することが先決だ。
実は自民党幹部から小泉総裁再選問題について何度も意見を求められている。私の意見は一貫している、デフレを止める政策つまり株価を上昇させる政策ができなければ再選は認めないということだ。日経平均株価を10000円に戻すことが9月再選の最低条件だとはっきり言い渡してある。
2003年5月22日 ザ・イトヤマタワーにて 糸山 英太郎