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(回答先: 説明に関する疑問 − “付け回し”と「信用創造」 − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 09 日 16:12:30)
> 馬場さん、こんにちわ。
こんばんは.ご指摘ありがとうございます.
> 馬場さん:「普通預金(要求払い預金)を逆向きから債権として見ると,期限無指定の定利率債権ということになります.定期預金
は有限期限の定利率債権です.A,B,C,D,Eの5人の人がいて,A→B→C→D→Eの順に100円が移動したとします.BはAに100円の証券を発行し,CはBに同じく100円の証券を発行します.場にはキャッシュ100円と400円分の証券があります.つまり,400円分の信用創造が成されたと言えます.経済が順調なら400円分の証券はキャッシュとして働くので,経済を活性化する効果があります.Xという人が400円分の証券を手に入れて,同時に払い戻しを要求したとすれば,そんなお金がどこにも無いことは明らかです.これが銀行システムの破綻です.銀行システムは要求払い預金が全額引き出されることを予定していないからです.」
>
> 例は、そのままでは「信用創造」に関する説明としては不的確で、“付け回し”に相当するものだと思います。
そうですね.余り適切ではなかったかもしれません.私の頭の中では「銀行の関わる信用創造の例示」
なんですが,記述を省略し過ぎてますのでかえって混乱を招いてしまったかもしれません.
> まず、「400円分の信用創造が成されたと言えます.経済が順調なら400円分の証券はキャッシュとして働く」というのは勘違いだと思われます。
この証券と呼んでいるものは実質的に約束手形のように流通可能なものをイメージしています.
> 例示された流れで実質性をもって動いているキャッシュは100円です。
そうですね.Xに証券が移転する辺りが特に不明朗だと思いますが,こちらのイメージではXは個人で
はなく,国民のような集合体として考えていました.つまり,たとえばX={a,b,c,d,e}といった感じです.
> 「信用創造」をした人はXだと言えます。
その解釈はよく分りません.
> 100円が回ったことでA・B・C・Dが保有している証券を手に入れたのですから、Xが400円を支払ったと推測できます。
必ずしもお金とは限りませんが...
> Xが払い戻しを要求した場合、Eは100円を支払えず、B・C・Dは、Xからそれぞれが受け取った100円でA・B・C宛に発行した証券の債務を完了することができます。
そう解釈するのが素直でしょうね.(というかそう解釈されるということも一応はトレースしたんですが...)
> この場合、Xは400円を支払って300円を回収し、結果的に、XからEに100円が移転した(信用を創造した)ことになります。
> (Aは債権だけを保有しているので、Xに証券を売却したままで済む)
Aの懐には最初の100円が戻り,Xは差し引き100円を出資してEがその債務者になっているという状態
ですから実質的には信用創造にはなってませんね.このテキストは信用創造の詐欺性の深刻な状況
を描出しようとして書いたものですが,どうもまるきり失敗してしまったようです.^^;
> 例示された“付け回し”が大掛かりな「信用創造」と結びつく代表例は、米国のフレディマックやファニーメイといった政府系住宅金融会社が付回しの引き受け手になるときです。
政府系ですか!?共同的資本主義でもやればできそうな感じですね.
英治