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(回答先: シオニズムの殉教主義の狂気(いまのところ妄想ですが) 投稿者 HAARP 日時 2003 年 8 月 09 日 01:45:34)
何がシオニズムを生み出したのか?
HAARPさんからご指名がありましたので、シオニズムに関して一寸書きたいと思います。
私は反シオニズムであることには変わりありませんが、実は、いかにしてシオニズムが生まれたのか、という根源的な問題に大きな関心があります。この問題に関してはきちんと書きたいと思っているのですが、今回は概要のみ書きたいと思います。
直接お二人の投稿に対する返答という形はとりませんが、本投稿がぷち熟女さんとHAARPさんとの問題意識のすり合わせになれば幸いですし、また、他の阿修羅読者の方々がシオニズム問題を深く考察するための材料提供になれば考えています。
端的に指摘すれば、シオニズムを生み出したのは西洋キリスト教会・社会と多国籍金融支配層です。誰もが知っているように中世以来、西洋キリスト教社会ではしばしば反ユダヤ主義が吹き荒れ、多くのユダヤ教徒が迫害されてきました。西洋キリスト教会・社会はユダヤ教徒を迫害する一方で、その歪んだ教義により金融をユダヤ教徒に任せてきました。これがもたらした結果はユダヤ教徒の二分化です。大多数の賎民としてのユダヤ教徒と、その金融力により特権的地位を享受できる少数のユダヤ教徒です。
西洋のユダヤ教徒は社会的に大きく二分化されましたが、両者の間には共通点があります。それは、潜在意識にまで染み込んだ強烈なトラウマと恐怖心です。このトラウマと恐怖心は、賎民にされたユダヤ教徒のみならず、特権的地位を享受してきたユダヤ教徒にも染みついています。いったん反ユダヤ主義が吹き荒れれば、王家の財政運営を委託されたユダヤ教徒であろうと、いつ暴徒に襲撃されるか分からないからです。
強烈なトラウマと恐怖心にとらわれた人間の思想と行動は異常なものになります。詳しい歴史的経緯は省きますが、このトラウマと恐怖心によって生み出されたものがシオニズムであり、多国籍金融支配層です。両者に共通するのは他者に対する一切の思いやりを欠いていることです。シオニストによるパレスチナ人に対する迫害と土地の強奪は、彼らの恐怖心に由来するものと言えます。あらゆるものを利用して他者から富を奪い、富を蓄積しようとする多国籍金融支配層の思想と行動も恐怖心に由来するものと考えられます。もちろん、ここでは話を非常に単純化しています。
ただし、シオニズムは、ユダヤ教徒のトラウマと恐怖心を利用して多国籍金融支配層によって政治的に作られた側面もあります。初期の「シオニズム」運動はシオンの丘があるパレスチナなどには関心がなく、ユダヤ教徒が安心して暮らせるホームとして、アルゼンチンやアフリカに関心を抱いていたことを知っておく必要があります。
このようにシオニズムと多国籍金融支配層について考察すれば、何がユダヤ教徒たちにトラウマと恐怖心をもたらしたのか、という問い掛けをしなくてはなりません。もちろん、答えは西洋キリスト教会・社会です。
シオニスト=ユダヤ、多国籍金融支配層=ユダヤとして、「ユダヤが陰謀を企んでいる」との言説が洪水のように流されますが、これは中世の西洋キリスト教会・社会が犯した過ちの繰り返しです。仮に、シオニズムと多国籍金融支配層の力が衰え、地球上に他の勢力が現れた場合、再び罪なきユダヤ教徒が迫害・虐殺されることになります。