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(回答先: Re: オーストリアからの移民だったんですか 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 8 月 08 日 14:45:05)
すみちゃん、レスありがとうございます。
>共同的資本主義に関するご論考も読んだのですが、難しいのでまた別途お伺いするか
>もしれません。
以前すみちゃんとやり取りした生産と交換(市場)の論理的先行性問題や貨幣論は、経済社会を解く一つの鍵だと思っています。
「共同的資本主義」なのか「共同的社会主義」なのかは別として、生産と交換そしてその媒介をする貨幣の問題を議論するのは意味があります。
>別の話ですが、それにしても、これほど機械化が進み、生産力がかつてないほど高い
>世の中で、餓死者が多数出たり、経済的困窮による自殺者が多数出るんでしょうか。
>生産の機械化が進んで生産力がかつてないほど上昇したのに(あるいはその故に)、
>困窮者、死者、自殺者が多数でるというのは、納得いかないですね。 何とかならな
>いですかね。
同感です。
供給力過剰だと言われているのに、財や用役を手に入れる手段である貨幣を手に入れる機会が継続的に減少したり、年金制度(財や用役を手に入れる手段)が不安視されている現実に対して、「それはおかしい!」という率直な声が湧き上がらないことが異常です。
「生産力がかつてないほど上昇した」のに、「困窮者、死者、自殺者が多数でる」のは、それを避けることを目的として経済社会が動いているわけではないからですね。
困窮者になるはずはないと思っていた人たちがずるずると困窮者になっていく現実過程を長く経ないと、「それはおかしい!」という声が多数派にならないのかも知れません。
これまであれこれ書いてきた内容は、「それはおかしい!」ことが起きる論理やそれをもっともらしく説明で放置する価値観への批判です。
価値観はともかく、生存維持ないし快適追及活動の論理をきちんと把握すればなんとかなる問題ですが、空虚な価値観やデタラメな説明でそれを押し潰しているのが現実です。
(私の微温主義的部分の政策は、高額所得者や企業経営者に対する優遇策でもあります)