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(回答先: やっほー 投稿者 アルファンド 日時 2003 年 7 月 22 日 21:31:44)
最初はアルファンドさんの言っている概念を掴み切れなかった。
何を問うているのか、何を提示しようとしているのか・・・。
だが、ある引っ掛かりが、突然ぽろっと取れた。
ここに来てふっと思ったことだけど、アルファンドさんにとっての「天皇」とは、今映像として現れている物質的肉体的現象的「天皇陛下」に縛られたものではなく、宇宙の絶対軸、白金線のような究極の「筋」や「統合性」としての例えばもっと形而上的で言霊的な言い方をすれば、「火水(カミ)」「スメラミコト」として現された概念なのじゃないかな。
ある、「空間母体」を指して「天皇」と。
そこに、ここでの戦争責任議論の物質化して現された言葉としての「天皇」を掛けて、その言葉が誘発する種々の抵抗や反応を引っ張り出すべく計算しているのか。形骸化して人格化した「天皇」に対する責任論云々の議論が、本来の「絶対極」を意味する「天皇」という象徴的な意味で語られた「スメラミコト」のヒビキを圧殺しかけていることを危惧しているのであろうか。そして、彼は答えを直観しながら探しているのでは、その源を。
だとすれば、私はちょっとニヤリとしてしまう。
現在形態を持って現れている天皇或るいは皇族(明治天皇だろうが、ヒロヒト様だろうがアキヒト様だろうがナルちゃんだろうがアイコちゃんだろうが戦争の結果的勝敗だろうが失われた命の数だろうが)に引っ掛かって、ルサンチマンあるいは的外れな人格崇拝を投影し、俗でありがちな議論で終わってしまうようでは、確かに阿修羅としても「面白くない」。
それについては自称右翼だろうが、左翼だろうが、あまり大差ない気がする。
だから何だ、「天皇」たることの本当の意義はなんだ、単純に善悪でくくってしまえるものなのか、と。
また、天皇とは所謂「日本人」のみが回帰するべき、狭く囲われた存在なのか。「ヒノモト」としての「日本」という言葉の原義のように、太陽は世界中に注いでいるように、本来もっと普遍的存在なのではないか、と(つまり、世界中の人類が日本人なので、世界中が帰依するべき対象なのではということ)。
人は生まれ、死んで、社会に還るのではなく、宇宙に還るのでは、と。
観念的なようで、以外と観念的でない人だ。広い意味での「現実」をカバーしているのかも。
まあ、Ddogさんやたこさんのやりとりもそれなりに面白く読ませてもらってはいたが、結局議論は出尽くしているし、思想パターンも見えてきちゃったし、逡巡としてきて飽きてきたところだった。そこに、アルファンドさんは新鮮な波紋を投げかけてくれたお陰で「天皇」という言葉に息吹が吹き返されてきたようだ。
アルファンドスレッドにまつわる様々なレスも新鮮だった。
静止した、「原点」としての「天皇」を考えさせられる・・・。